2026年度の中学受験において、英語を入試科目に採用する学校は今や珍しい存在ではなくなりました。かつては帰国生入試がメインだった英語受験も、現在は国内と国外どちらでも学んできた生徒が受けられる入試枠として広く定着しています。お子様が習い事や塾で培ってきた英語力を最大限に活かせる一方で、学校ごとに異なる試験形式や難易度に戸惑いを感じている保護者様も多いのではないでしょうか。
今回は英語のみで受験ができる入試を実施している中学校をご紹介し、英語入試が増加している背景について解説します。

講師:森田 一之慎
TCK Workshop プロ講師。New International School of Japan、法政大学グローバル教養学部(GIS)卒業。 全編英語の学位プログラムを修めた高い英語力を武器に、英検対策から英語エッセイ・小論文まで、論理的なアウトプット指導を得意とする。 小中高の多くをインターナショナルスクールで学び、随所で日本の私立校での学習経験もございます。
英検指導や、中学受験についてのご相談を多くご相談いただいており、実際に講師として指導も行っております。
TCK Workshopでは、これまで数多くの受験生を志望校合格へと導いてきました。英語を武器にして受験を有利に進めたいとお考えの方は、ぜひ一度無料学習相談をご利用ください。プロの学習アドバイザーがお子様の現在の実力を分析し、合格までの最適なロードマップをご提案します。
入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。
中学受験で英語入試を実施している代表的な学校

英語入試を実施する学校は、入学後も英語を「ツール」として使いこなす教育を重視しています。試験内容にはその学校が理想とする生徒像が反映されているため、まずは各校の特色を深く理解することから始めましょう。
英語入試を導入し、特にグローバル教育に力を入れている代表的な12校を以下のテーブルにまとめました。2027年度受験に向けて、2026年度の入試日程や特徴を参考にしてください。
三田国際科学学園中学校
| 項目 | 内容 |
| 所在地 | 東京都世田谷区用賀2-16-1 |
| 特色 | 「知好楽」に基づくサイエンスと国際性の融合。探究型学習を通じて世界標準の力を養う。 |
| 入試名 | インターナショナルコース英語入試 |
| 科目・受験資格 | 英語(Reading, Listening, Writing, Reasoning) + 面接(英語・日本語) |
| 備考 | 国際生枠(帰国生)だけでなく、国内生も受験可能な「英語入試」枠が設定されています。英語の4技能をバランスよく測定し、特に記述力や対話力が重視される傾向にあります。 |
| 入試日程(2026) | IC英語入試第1回:2/1・第2回:2/2 |
【関連記事】三田国際のICコース英語入試の対策チェックについてはこちらもご覧ください。
共立女子中学校
| 項目 | 内容 |
| 所在地 | 東京都千代田区一ツ橋2-2-1 |
| 特色 | 世界6ヶ国におよぶ多彩な留学・研修制度あり。 校内の少人数制授業やアウトプット重視の独自プログラムにより、将来の社会で通用する実践的な英語4技能をバランスよく養うことができる。 |
| 入試名 | 英語4技能入試 |
| 科目・受験資格 | “Reading & Writing” と “Listening & Speaking” の2つのセクション |
| 備考 | レベルは英検3級から準2級程度で、海外帰国生入試よりは若干やさしめ 英文の内容を日本語で要約する問題も出題 Speakingはディスカッションで受験生同士の会話 |
| 入試日程(2026) | 2/3午後 |
聖学院中学校
| 項目 | 内容 |
| 入試名 | 英語特別入試 |
| 受験科目 | 面接のみ |
| 受験資格・備考 | 英検3級以上の取得者が対象。2025年度から筆記試験は廃止されました。 |
佼成学園女子中学校
| 項目 | 内容 |
| 入試名 | 英語入試 |
| 受験科目 | ライティング(20分)+ スピーキング(20分)+日本語面接(10分) |
| 受験資格・備考 | 英検取得者への最低点保証あり。準2級:50点、2級:70点、準1級:80点、1級:85点(100点満点換算)を保証。 |
江戸川女子中学校
| 項目 | 内容 |
| 入試名 | 一般英語特化型入試 |
| 受験科目 | 筆記(Reading, Grammar & Vocabulary / Listening & Writing) + 面接 |
| 受験資格・備考 | 問題内容は英検2級レベル。筆記と面接による総合判定です。 |
中村中学校
| 項目 | 内容 |
| 入試名 | ポテンシャル入試(英語型) |
| 受験科目 | リスニング・ライティング・リーディング 60分 70点スピーキング(グループ面接)約10分 30点 計100点 |
| 受験資格・備考 | 活動アピール+面接・作文で受けるポテンシャル入試もあり。合わせて募集人数9名。 |
日本大学豊山女子中学校
| 項目 | 内容 |
| 入試名 | 英語1科 |
| 受験科目 | リスニング・ライティング・リーディング 60分 70点スピーキング(グループ面接)約10分 30点 計100点 |
| 受験資格・備考 | 英語入試が4技能入試に統合。英検級に応じた加点あり。3級:10点、準2級:20点、準2級プラス:25点、2級以上:30点。問題の難易度は3級程度 |
文京学院大学女子中学校
| 項目 | 内容 |
| 入試名 | 英語インタラクティブ |
| 受験科目 | ネイティブスピーカーと受験生複数名による英語活動 |
| 受験資格・備考 | 英検優遇あり。3級:30点、準2級:40点、2級:50点を加算。 |
白梅学園清修中高一貫部
| 項目 | 内容 |
| 入試名 | 英語入試 |
| 受験科目 | 英語筆記 + 面接 |
| 受験資格・備考 | 全入試共通で英検加点あり。5級:5点、4級:10点、3級:15点、準2級:20点、準2級プラス以上:30点。 |
聖ドミニコ学園中学校
| 項目 | 内容 |
| 入試名 | インターナショナル |
| 受験科目 | 英語筆記(リスニング含む) + スピーキング |
| 受験資格・備考 | インターナショナルコースを2科で受験する場合は、英検3級以上が必要です。 |
東京家政学院中学校
| 項目 | 内容 |
| 入試名 | 英語資格入試B |
| 受験科目 | 英語資格点 + 英語面接(5分) |
| 受験資格・備考 | 資格(準2級以上100点〜5級70点)と面接(25点)の合計を100点満点に換算して判定します。 |
桐朋女子中学校
| 項目 | 内容 |
| 入試名 | Creative English入試 |
| 受験科目 | 英語(準備課題) + インタビュー |
| 備考 | 課題準備室で、テーマに沿って英語での会話を聞いたり映像を見たりしながら、リーディング、リスニング、ライティングの課題に答える。その後、インタビュールームへ移動し、課題準備室で学んだ内容や、英作文ついての確認を、すべて英語で行う。 |
このほかにも、英検資格に応じて受験科目が少なくなったり、加点されたりする入試もあります。以下のページでまとめられていますので、お子様の得意・不得意に合った入試があるか探してみてください。
中学受験で英語入試が増えている背景と最新の動向

英語入試の導入校数はここ数年で高止まりしていますが、その中身はより多様化しています。お子様の力が発揮でき、プレッシャーを感じることなく受験に臨める学校を見つけていきましょう。
近年、首都圏を中心に英語を入試に導入する私立中学校が増加しています。首都圏模試センターの調査によると、2014年頃からその数は右肩上がりに増え、現在では中学受験の選択肢の一つとして完全に定着しました。
| 年(年度) | 英語試験を実施してきた学校数 |
| 2016年 | 64校 |
| 2017年 | 95校 |
| 2018年 | 112校 |
| 2019年 | 125校 |
| 2020年 | 141校 |
| 2021年 | 143校 |
| 2022年 | 146校 |
| 2023年 | 141校 |
| 2024年 | 142校 |
| 2025年 | 140校 |
2016年と比較すると、約9年間で導入校数は約2.2倍に増えています。2020年以降は140校前後で安定しており、多くの学校が英語を重要な評価軸として継続的に採用していることがわかります。
【関連記事】英語力を生かして受験できる高校についてはこちらもご覧ください。
英語入試が導入されている理由
英語入試が普及した背景には、教育環境と社会ニーズの変化が密接に関わっています。
小学校での「外国語」教科化
2020年の学習指導要領改訂により、小学3・4年生から「外国語活動」が始まり、5・6年生では「外国語」が正式な教科となりました。授業時間数は以前の約3倍に増え、小学校卒業までに600〜700語の単語を学びます。こうした変化を受け、中学校側も小学校で培った英語力を評価の対象とするようになりました。
大学入試改革と外部試験の活用
現在の大学入試では英語4技能(読む・書く・話す・聞く)が総合的に評価されます。英検などの民間資格を活用する入試形式が一般的になったため、中高一貫校としては、早期から高い英語力を持つ生徒を迎え入れることで、将来の大学合格実績を確実に高めたいという狙いがあります。
グローバル人材の育成
少子高齢化が進む日本において、海外との交流や国際ビジネスで活躍できる人材の育成は急務です。私立中学校は、英語入試を通じて多様なバックグラウンドを持つ生徒(帰国生や英語学習に励んできた国内生)を確保し、学校全体の国際色とブランド力を高めることを目指しています。
志望校合格を確実にするTCK Workshopの伴走型サポート


海外やインターナショナルスクールで育ったお子様にとって、中学受験は単なる学力試験以上の大きな挑戦です。私たちはその背景を深く理解し、一人ひとりの強みを最大限に引き出す最適な戦い方を提案しています。
中学受験という挑戦を、お子様の得意な英語で支えてあげませんか。TCK Workshopは、世界中どこからでも受講可能なオンライン個別指導で、お子様の強みを最大限に引き出すお手伝いをいたします。
TCK Workshopの個別指導の強み
トータルアドバイス:出願書類の添削から、併願校の戦略、帰国後の学習相談まで、受験に関わるあらゆる不安に寄り添います。
完全マンツーマン指導:お子様の理解度や志望校の傾向に合わせて、1分1秒を無駄にしない濃密な対策を行います。
専門性の高い講師陣:英検1級やTOEFL高得点保持者はもちろん、中学受験の入試動向を熟知したプロが担当します。
まずは無料の学習相談にて、お子様の現在の学習状況や将来の夢についてお聞かせください。プロの視点から、志望校合格に向けた具体的なロードマップを提示し、自信を持って受験当日を迎えられるよう全力でバックアップいたします。
次回の記事では、中学の英語入試で求められる英語力と、その対策方法を解説します!

