はじめに

洗足学園中学校の算数対策、どのようにすれば良いかお悩みではないですか?

洗足学園中学校の2020年の算数の問題は構成はこのようになっています。

大問1大問2大問3大問4大問5
計算問題 3問小問集合 8問速さとグラフの読み取り
小問3題
ベン図の利用
小問3題
数の性質
小問3題

洗足学園中学校の算数の構成は直近では大きな変化はなく、今後も大きく変化することはないと考えられます。大問1と大問2の計算問題、小問集合で55点分の配点があるので、まずはここを完璧に得点しきれるように、受験算数の基礎学習をしていきましょう。

それでは、今回は2020年の過去問の中から、売買算の問題を見ていきましょう。

帰国生入試 2020年 算数問題一部解説

勝負の鍵は第2問小問集合の攻略!

洗足学園では、第2問で8題の小問集合が出題されます。例えば2020年の第2問は

  1. 旅人算
  2. 差集め算
  3. 線分図と比の利用
  4. 濃度算
  5. 植木算
  6. 時計算
  7. 売買算
  8. 数の性質

上記のようになっていました。

それぞれ問題パターンの名称をみて、どんなタイプの問題がパッと想像できるでしょうか?中学入試の算数はこうした問題パターンの整理から始めるのが得策です。

問題パターンの整理ができるようになると、自分の得意不得意が明確になってくるので、そのあとは自分の苦手な部分に絞って対策をして、苦手分野を減らしていくことで、算数の得点力は改善していくのです。

特に洗足学園の問題では比を利用する問題が多いのが、見て取れると思います。比が苦手だ、、という場合はきちんと対策しておくことが必要ですね。

問題文の視覚化ができていますか?

まず、この文章題を見て、Aさん、Bさん、Cさんの所持金を表す線分図をさっと書き始められたでしょうか?

動画の解説を見て、なるほど!と納得されたかもしれませんが、この問題は解けるかどうかのほとんどが「線分図をかけるかどうか」にかかっています。

なので、問題を見て、すぐに「線分図を書く」という動きがとれていなければその時点でアウトです。

そしてもう一点、こういった問題を解説すると、納得してそのまま終わりにしてしまう生徒さんが多くいます。

「何も見ずに自分の手でもう一度線分図をかけるかどうか」を確認してください。

「理解する」ことと「自分でできる」ことの間には大きな隔たりがあります。

いざ自分の力で一から書いてみようとすると、「あれ?」となってしまっている生徒さんをよく見かけます。

  • 問題文を見て、「線分図を書く」というアクションがすぐにとれている
  • 解説を聞いて、「理解した」で終わらせず、「自分でできる」ことを確認している

この2つのポイントを大切にしてください。

中学受験頻出の①の利用

本動画でも扱いましたが、中学受験の算数では①の考え方をよく利用します。

こちらはあくまで比の数字であって(私はよく解説で「比の世界」という言葉を使います。)、現実の世界の数字(◯円、◯個など)とは異なるので、明確に区別するために①というように表します。

これはよくよく見ると方程式の考え方に他ならないので、xとおいて解いてもらっても全く問題ありません。方程式の考え方で式を整理するには文字式の考え方なども整理する必要があるので、①の考え方は簡易版方程式とでも言えるでしょうか。

さて、それではこの①はどんなときに使えば良いのでしょうか?

  • 求めたいものを①で表す
  • (今回のように)問題文で複数のものの比が表されている

様々なパターンで有効な①の解法ですが、上記の2パターンでは多くの場合、力を発揮します。

ぜひ今回の動画の解説をご覧いただき、①の威力を感じていただき、使いこなせるようになりたい!と思ってもらえればと思います。①の習得が受験算数攻略の鍵といっても過言ではないでしょう。