お子さんの帰国後の進学先として、日本の伝統校や環境の整った一貫校を検討されるご家庭は非常に多いものです。東京都豊島区に位置する学習院中等科・高等科は、1877年の設立以来、長い歴史の中で培われた気品と、多様性を認める温かな教育風土を併せ持つ男子の伝統校として知られています。都心にありながら豊かな自然に囲まれた目白キャンパスで、中高の6年間をのびのびと過ごせる環境は、海外生活で多様な価値観を身につけてきた帰国生にとっても非常に魅力的な選択肢と言えます。
しかし、歴史ある伝統校だからこそ「帰国生に対する学習面や精神面のフォローは十分なのだろうか」「一般生と馴染めるだろうか」といった不安や、「独自の入試形式にどう対応すればよいのか」という疑問をお持ちの方も少なくありません。本記事では、学習院中等科・高等科の基本的な学校情報や魅力的なカリキュラム、帰国生へのきめ細かなサポート体制、そして合格を勝ち取るための入試のポイントまで、分かりやすく解説します。

講師:豊田 鈴
TCK Workshopでトッププロ講師として指導と教育相談を担当しております。幼少期の3年間をアメリカで過ごし、帰国後は日本カリキュラムで学んできました。
講師として、日本カリキュラムの国語と英語、算数・中学数学や、志望校別の英語エッセイ・日本語作文、志望理由書、面接対策を担当しております。またHistory系の科目のサポートをさせていただくこともあります。
これまでの学習や指導の経験を活かし、皆さまの現状をふまえた最適な提案をさせていただきます!些細なことでもかまいません。どうぞお気軽にご相談くださいませ!
TCK Workshopの無料学習相談では、学習院中等科の帰国生入試を熟知したプロの学習アドバイザーが、お子様の海外での学習環境や強みに合わせたオーダーメイドの受験戦略を個別に提案します。作文や独自のグループ面接対策、算数・国語の基礎固めなど、今どのような準備が必要かを明確にしたいご家庭は、ぜひお気軽にご相談ください。
学習院中等科・高等科の基礎情報と緑豊かな教育環境


学習院中等科・高等科は、伝統を重んじながらも個々の多様なバックグラウンドを非常に大切にしてくれる学校です。入試でも筆記試験の点数だけでなく、海外での貴重な経験やその子の本質的な魅力をしっかり見てくれるため、日頃からの丁寧な準備が合格の鍵を握ります。
幼稚園から大学までがひとつの広大な敷地に集う学習院目白キャンパスは、JR山手線の目白駅から徒歩ですぐという抜群のアクセスを誇りながら、一歩足を踏み入れると四季折々の豊かな自然が広がっています。その広さは東京ドーム約4.4個分に相当し、歴史的な建造物と最新の教育施設が美しく調和した素晴らしい環境です。
学校の基本的な概要は以下の通りです。
- 所在地:〒171-0031 東京都豊島区目白1丁目5-1
- アクセス:JR山手線「目白」駅徒歩約5分、東京メトロ副都心線「雑司が谷」駅徒歩約5分、東京さくらトラム(都電荒川線)「学習院下」駅徒歩約7分・「鬼子母神前」駅徒歩約6分
- 生徒数:各学年約200名(全校生徒約1,200名、男子のみ)
- 帰国生の割合:各学年約15名(学校全体の約1割)
専門教員による細やかな科目別授業
中等科の段階から、それぞれの教科をさらに細かな科目に分けて授業を行っているのが特徴です。例えば中等科1年生の段階で、数学は「代数・幾何」に、社会は「地理・歴史」に、理科は「物理・化学・生物・地学」の4分野に細分化され、それぞれ専門の教員が授業を担当します。より専門的で奥深い知識に早い段階から触れることで、学びへの理解がぐっと深まります。また、主要教科である英語と数学については、1クラス40名の生徒を半分に分けた20名ずつの少人数制授業を導入しており、教員の目が一人ひとりに届きやすい環境が整えられています。
大学連携で本物に触れる最先端の学び
同じ敷地内にある学習院大学との連携プログラムが非常に充実しています。大学の教授が中高生向けに専門分野を分かりやすく講義してくれるほか、夏休みには人気が高く定員オーバーになるほどの「理学部研究室体験」が実施され、実際の教授の研究室で本格的な実験を体験することができます。
帰国生への手厚いフォロー体制と英語教育

海外から日本の学校へ編入・進学する際、最も気になるのが入学後のサポートや周囲との馴染みやすさです。学習院では、帰国生を特別視して孤立させるのではなく、自然な形で学校生活に馴染めるような工夫と環境が用意されています。
自立を促す温かな受け入れと英語の取り出し授業
学習院の入試では、筆記試験に加えて丁寧な面接を行うことで、生徒の適性やバックグラウンドを多角的に把握しています。そのため、入学後に学習面や精神面で過度に困る帰国生はほとんどおらず、周囲の一般生ともすぐに打ち解けています。 英語教育に関しては、1クラスの中で数名の選抜された生徒を対象とした「英語取り出し授業」が週1回実施されています。ネイティブスピーカーの教員による会話中心の実践的なカリキュラムとなっており、定期テストの成績や普段の授業の様子を総合的に判断して学期ごとに受講生が選ばれます。これにより、海外で培った高い英語力を維持・向上させることが可能です。 また、日本人教員が担当する「LL(Language Laboratory)」の授業では、大量の英文を集中して聴く練習や、映像を活用して視覚的なヒントから内容を推測するトレーニングを行い、英語の音声やリズムを身体に染み込ませて「読める・分かる・言える」実力を着実に養っていきます。
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グローバルな視野を広げる国際交流と留学制度

将来、国際社会の様々な分野で活躍することを見据え、学習院では海外での学びを志す生徒を後押しする手厚い留学・研修制度が整えられています。
単位認定と復学がスムーズな公認留学制度
中等科ではニュージーランドへの短期研修プログラムが用意されており、異文化を肌で感じる最初のステップとなっています。さらに高等科に進むと、アメリカの私立校への協定留学や公認留学の制度が設けられており、毎年10名以上の生徒が1年間の長期留学へと旅立ちます。 特筆すべきは、この長期留学に対して「30単位」が認められる点です。留学期間中の学習が学校の単位としてしっかりと認定されるため、帰国後は出国時の学年から遅れることなく、1つ上の学年へそのまま復学・進級することができます。留年を心配することなく、安心して海外での長期滞在にに挑戦できる環境が整っているのは、高い目標を持つ生徒にとって非常に心強い制度です。
多彩な言語と芸術を学ぶ選択科目
高等科2年生からは柔軟な選択科目制がスタートします。英語だけでなく、ドイツ語、フランス語、中国語といった多言語の授業が少人数で開講されており、世界の多様な文化や言語への理解を深めることができます。また、芸術科目の選択肢の中に、一般的な音楽や書道だけでなく、日本画、西洋画、工芸といった専門性の高い授業が用意されているのも、本物に触れることを大切にする学習院ならではのユニークな特色と言えます。
卒業後の進路と他大学受験への柔軟なサポート

学習院高等科からの進路は、学習院大学への内部進学だけでなく、本人の希望や将来のビジョンに応じた他大学への外部受験も含め、非常に多様で柔軟な選択が可能となっています。
希望の学部へ進める安心の内部進学
卒業生の約半数が学習院大学へと進学します。例年、経済学部、法学部、国際社会科学部などが人気の高い進学先となっています。内部進学の推薦は、高等科での日頃の学業成績、高校3年次の9月と1月に実施される実力テストのスコア、各学科が指定する科目の成績、そして出席状況や操行などを総合的に審議して決定されます。学科ごとの定員はあるものの、丁寧な進路指導が行われていることもあり、ここ数年はすべての生徒が第一希望の学部・学科への進学を叶えています。 また、中等科から高等科への進学についても、約95%の生徒が日頃の成績や出席状況の基準を満たして推薦で進学しており、極端に進学が困難になるようなケースはほとんどありません。
個性を伸ばす外部受験サポート
学校の教育方針として「多様性を認める」「個性を伸ばす」「自身の行動に責任を持つ」という姿勢を大切にしているため、他大学への挑戦を希望する生徒へのバックアップも惜しみません。将来自分が就きたい職業や研究したい学問をしっかりと見据え、自ら進路を選択する生徒が多いのも特徴です。 他大学を受験する場合、学習院大学への推薦は辞退することになりますが、その提出期限は高校3年の11月下旬に設定されているため、秋のギリギリまでじっくりと自分の将来について悩み、考える時間が確保されています。また、高等科2・3年次の豊富な選択科目の中には「小論文」の講座も用意されているほか、担当の教員が個別に対策や相談に乗ってくれるなど、外部受験に向けたサポート体制も整っています。
学習院中等科「帰国子女入試」の傾向と対策のポイント

筆記試験の科目だけでなく、日本語での作文や他校に類を見ないユニークな面接試験が課される点が、学習院中等科入試の大きな特徴です。
★詳細は必ず学校ホームページや説明会等で最新情報をご確認ください。
試験教科
1. 国語(筆記試験25分・50点、作文[日本語]25分・50点)
筆記試験では長文読解が出題されるため、文章の全体像を素早く正確につかむ読解力が求められます。まずは基本的な語彙や読解のテクニックを身につけることが大切です。
作文のテーマは試験当日にその場で発表され、自分で適切な題名をつけて執筆します。どのようなお題が来ても焦らず自分の考えを論理的にまとめられるよう、日頃から海外での自身の経験や感じたことを言葉に整理しておく練習が重要です。
2.算数(筆記試験50分・100点)
日本の教科書で習う範囲の標準的な内容から応用問題まで幅広く出題されます。対策のポイントとして、解答に至るまでの「途中式」を必ず丁寧に書く習慣をつけておくことをおすすめします。途中の考え方が正しければ、部分点がもらえるケースがあるため、白紙にせず粘り強く記述することが大切です。
3.面接(グループ面接・100点)
・面接A 共通面接+英語の能力を見る面接
・面接B 共通面接+言語を含めた海外での生活体験を問う面接
3-5名のグループでいくつかの面接室をまわり、質疑応答や実技などを行う形式です。英語の能力を見る部屋や、海外での体験について深く掘り下げる部屋など、それぞれの部屋で受験生の素直な人柄や特徴が見られます。
入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。
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TCK Workshopによる学習院中等科・帰国子女受験対策
学習院中等科の帰国子女入試は、算数・国語の確かな基礎力はもちろんのこと、その場で対応する作文や、複数室をまわるユニークなグループ面接への適応力など、一筋縄ではいかない総合的な対策が求められます。世界各地で学ぶ受験生をオンラインでサポートしてきたTCK Workshopでは、お子様の状況に合わせた以下のようなオーダーメイドの指導を提供しています。
・算数・国語の徹底的な基礎固め:算数で部分点を確実に狙うための「途中式の書き方」の指導や、国語の長文読解におけるスピードと精度の向上を、完全マンツーマンの個別指導で丁寧に引き上げます。
・日本語作文の論理的アプローチ:海外生活に即したテーマから、一般的な読書感想まで、当日の多様な出題に対応できるよう、文章の「型」を身につける指導を行います。お子様が海外で経験してきた大切なエピソードを棚卸しし、それを制限時間内に魅力的な日本語の文章としてアウトプットする表現力を磨きます。
・個性を引き出し自信を持たせる面接コーチング:学習院独自のグループ面接を想定し、想定外の質問や実技に対しても、焦らずに自分の言葉で堂々と答えられる対話力を養います。表面的な模範解答を暗記させるのではなく、海外での実体験に基づいた「その子にしか語れないエピソード」を自然に引き出すことで、面接官に好印象を与える心の準備を整えます。
・滞在国に合わせた柔軟なスケジュールとバイリンガル指導:時差を考慮した柔軟な授業時間の設定が可能であるため、現地校やインターナショナルスクールの宿題、日々の活動と両立しながら、無理のないペースで受験対策を進められます。日本語での細かなニュアンスの表現に不安があるお子様に対しても、バイリンガル講師が優しく寄り添い、知識と自信を繋いでいきます。
まとめ
学習院中等科・高等科の学校の魅力と、帰国子女入試に向けた対策のポイントは以下の通りです。
・数学・理科の細やかな専門科目別授業や、学習院大学との充実した最先端の連携プログラムが魅力です。
・留学時の単位認定や復学システム、他大学外部受験への柔軟なサポートなど、多様な進路選択が尊重されます。
・帰国子女入試は算数・国語の筆記に加え、独自の作文と、複数室をまわる特色あるグループ面接が行われます。
伝統と多様性が美しく調和する学習院中等科・高等科での充実した学校生活を目指し、お子様が海外での経験を自信に変えて入試に臨めるよう、まずはできる対策から一歩ずつ始めてみることをおすすめします。お子様の現状に合わせた最適な受験プランについてより詳しく知りたい方は、ぜひTCK Workshopの無料学習相談へお気軽にお申し込みください。
参照
学習院中等科・高等科ってどんな学校? ~帰国子女の母が行ってみた!~ (EDUBAL)

