海外から日本への帰国を予定しているご家庭にとって、ICU高校(国際基督教大学高等学校)の9月編入は重要な選択肢の一つです。しかし、2026年度9月編入学試験では募集人数が大きく変わりました。
2026年度は第1学年が「若干名」、第2学年が「5名」。2025年度は第1学年・第2学年ともに5名、2024年度はどちらも10名でした。特に第1学年は「5名」から「若干名」へ変更され、これまで以上に狭き門となっています。
TCK Workshopの無料学習相談では、ICU高校を含めた帰国生入試について、お子さまの現在の学年や海外での学習状況を踏まえて受験プランを考えることができます。編入だけに絞らず、4月入学を含めて進路を考えたい場合もご相談いただけます。

ICU高校の9月編入は、もともと「多くの帰国生を受け入れるための入試」というより、海外で学んでいる生徒が帰国するタイミングに合わせて用意されている制度です。募集人数が少ない年は、早い段階から選択肢を整理しておくことが大切になります。

TCK Workshop代表取締役、特別講師。ニューヨーク、サンフランシスコに滞在したのち帰国生の名門校である東京学芸大学附属高校に入学。早稲田大学の創造理工学部を卒業。TCK WorkshopではIB math、SAT、A-levels Physicsなど海外カリキュラムの理数科目の指導を中心に指導を担当。
ICU高校の9月編入枠はどのように減った?
2024年度から2026年度までの募集人数
ICU高校の公式発表を過去と比較すると、募集枠の変化がはっきり分かります。
・2024年度:第1学年10名、第2学年10名
・2025年度:第1学年5名、第2学年5名
・2026年度:第1学年若干名、第2学年5名
2024年度には第1学年・第2学年ともに10名だった募集人数が、2025年度には5名へ半減しました。そして2026年度には、第1学年が「若干名」となっています。
つまり、ここ数年でICU高校の9月編入は、募集人数を明確に絞る方向へ変化していることが分かります。
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「若干名」は5名より少ない可能性がある
特に注意したいのが「若干名」という表記です。
2026年度の募集要項では、第1学年は若干名、第2学年は5名とされています。
若干名は、あらかじめ具体的な人数を固定して募集する「5名」などとは異なります。そのため、「第1学年も5名程度は必ず合格する」と考えることはできません。

「若干名だから何人くらい」と単純に決めつけず、その年度の募集要項を必ず確認することをおすすめします。編入を第一志望にする場合は、募集人数そのものが合否に大きく影響する可能性があります。
実際の倍率も高くなっている
募集人数だけでなく、過去の入試結果を見ると、9月編入がもともと競争のある入試だったことも分かります。
2024年度の9月編入では、第1学年が募集10名に対して志願者34名、受験者31名、合格者11名。第2学年は募集10名に対して志願者22名、受験者22名、合格者10名でした。倍率はそれぞれ2.8倍、2.2倍です。
2025年度になると募集人数が5名に減少。第1学年は志願者29名、受験者26名、合格者8名で3.3倍、第2学年は志願者17名、受験者17名、合格者5名で3.4倍となりました。
募集人数だけを比較すると、
10名 → 5名
と半減しています。
一方で、志願者が大幅に減ったわけではありません。そのため、募集枠の縮小によって競争率が上昇したと見ることができます。

なぜICU高校の編入枠が減ったのか?
学校が公式に理由を発表しているわけではない
ここは非常に重要なポイントです。
ICU高校が公開している入試情報では、2026年度9月編入の募集人数は第1学年「若干名」、第2学年「5名」とされています。しかし、なぜ募集人数を減らしたのかという具体的な理由までは説明されていません。
そのため、「大学の定員削減が直接の原因」「内部進学者が増えたから」などと断定することはできません。
ただし、ICU高校の9月編入制度そのものについては、学校が「3月以降に急きょ帰国せざるを得なくなった方に向けて門戸を開く」制度と説明しています。つまり、通常の4月入学とは役割が異なる入試です。
そもそも9月編入は「大量募集」の制度ではない
ICU高校では、4月入学の帰国生徒入試と9月編入学試験を分けています。
2026年度9月編入では第1学年と第2学年を募集していますが、選考は書類審査と面接です。
また、ICU高校は「本校は9月入学帰国生以外の編入学制度はありません」と明記しています。
この点からも、9月編入は通常の高校入試のように大人数を受け入れる制度ではなく、限られた枠の中で帰国生を受け入れるための制度と考える必要があります。
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これからICU高校の編入を目指すなら
今回の募集枠縮小で最も注意したいのは、「ICU高校に編入できるか」だけを考えて準備することです。
2026年度の9月編入は、第1学年が若干名、第2学年が5名です。しかも、2025年度には第1学年3.3倍、第2学年3.4倍という倍率でした。
そのため、ICU高校を第一志望として準備しながらも、同時に他校の帰国生入試や編入制度を調べておくことが重要になります。
特にICU高校の9月編入は、一般的な筆記試験ではなく、書類審査と面接によって選考されます。
「英語ができれば大丈夫」と考えるのではなく、これまでの海外での学習状況をどのように書類で伝えるのか、面接でどのような内容を説明するのかまで考えておく必要があります。
また、2027年度の4月入学を検討できるケースであれば、9月編入だけに絞らないことも一つの方法です。ICU高校は4月入学と9月編入でそれぞれ異なる入試制度を設けています。
TCK Workshopの無料学習相談では、海外在住中の学習状況や帰国時期を確認しながら、ICU高校の9月編入だけでなく、4月入学や他校を含めた受験スケジュールについて一緒に整理できます。編入枠が限られているからこそ、早めに選択肢を確認しておくことをおすすめします。
まとめ
ICU高校の9月編入について、今回押さえておきたいポイントは以下の通りです。
・2024年度は第1学年・第2学年ともに10名募集
・2025年度は第1学年・第2学年ともに5名募集
・2026年度は第1学年が若干名、第2学年が5名
・2025年度は第1学年3.3倍、第2学年3.4倍だった
・募集人数が減った理由について、ICU高校から公式な説明は確認できない
・9月編入は、急な帰国などに対応するための限られた募集枠という位置づけ
ICU高校の9月編入は、ここ数年で募集枠が明らかに小さくなっています。特に第1学年は「5名」から「若干名」へ変更されているため、今後受験を考えるご家庭は、最新の募集要項を確認しながら早めに準備を進めることをおすすめします。
