はじめに――共立女子中学について

共立女子中学・高等学校(以後、共立女子中学)は、2003年から帰国生入試を募集し始め、15年以上帰国生を受け入れている女子の中高一貫校です。

共立女子中学では、英語だけではなく、中国語やフランス語などの多様な言語を学ぶ機会を設けており、「グローバルマインド」そして「グローバルスピリット」に重視して「輝き、翔ばたく女性」を育成しています。

日本文化も学ぶ機会が多く、「礼法」といった授業や華道講座、茶道部など、自分が住む国についてより深く理解し、つながれるような教育をしています。

そのような共立女子中学のうち15%である帰国生が、どのような学校生活を送るのかを知るために、共立女子中学

  1. 英語教育
  2. グローバル教育
  3. 大学合格実績
  4. 受験情報

についてまとめました。

共立女子中学の習熟度別英語教育と教育サポート

高校3年に英検準1級のレベルを目指す共立女子では、英語の授業は小人数制になっています。

英検準2級以上の英語力を持っている生徒の希望者に対して、英語の「取り出し授業」があります。

そのため、より英語力を磨きたい生徒、海外で身についた英語力を維持したい生徒にとって、英語の学びを続けられるようになっています。

実は、中学1年後半から他の教科(英語と数学)中3では古典といった科目でも習熟度別授業がされています。

日本の数学や古典に慣れていない生徒にとって自分のレベルとあったスピードで学べるのは大事だと思います。

また、数学や国語に遅れを感じている生徒に対して、補習・補講の日があり、わからなかった部分などを先生に教えてもらえます。

一学年320名といった学校でも、小人数制の授業しっかりとサポートしてくれる先生がいるのはとても心強いと思います!

共立女子中学のグローバル教育

共立女子中学ではグローバル教育に力を入れており、以下のようなプログラムがあります。

Language Square英語や他の言語を練習し、親しむことによって異文化理解や国際交流ができる部屋です。
オンライン英会話中学生は全員、自宅でネイティブの教師と1対1で25分間会話をする「オンライン英会話」があります。頻度は、中1は10回、2・3年生30回となっています。
イングリッシュシャワー「プチ留学」として長期休暇の2−3日間、グループでネイティブ教師と一緒に過ごすプログラムです。主に発表する力を磨き、高校の海外研修に向けて準備をします。
海外研修カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポールなどに1週間から2週間などステイする様々なプログラムがあります。
ターム留学(高1希望者)10ヶ月ほどのロングターム留学と約2ヶ月ほどのショートターム留学プログラムがあります。
第2外国語(高校)高校では、第2外国語として中国語とフランス語が選択できます。
模擬国連(高校希望者)国の大使として国連会議を行い、プレゼンテーションとディスカッションするコンテストです。実際に行うのは高校生ですが、中学生も練習会に参加できるそうです。
エンパワーメントプログラム(高校希望者)オックスフォード大学、ケンブリッジ大学などで外国人大学生とディスカッションやプロジェクトを通し、人生観や世界観などに触れ、多くのことを経験できるプログラムです。

このような多様なプログラムがあることにより、生徒も帰国後異文化交流を続けられるような環境になっています!

共立女子中学・高等学校の大学進学実績

次に、共立女子中学大学進学実績を確認しましょう。

共立女子中学の生徒はどのような大学に合格しているかみてみましょう。

2019年は卒業生が302名でした。大学合格実績は以下の通りです。

国公立34名
早慶上理ICU82名
GMARCH211名
医学部医学科15名

外部の大学の合格実績と別に、共立女子大学・共立短期大学への内部進学をする生徒は20%ほどです。

進路相談室にいる卒業生チューターや、有料である20時まで利用可能な自習室などもあるので、大学受験のサポートという面では安心だと思います。

共立女子中学の受験情報

最後に、共立女子中学受験情報です。

入試方法を見てみましょう。

海外帰国生入試と新しく導入されたインタラクティブ入試を紹介します。

海外帰国生入試

資格海外在住1年以上、帰国後3年以内
試験科目算数(100点)
国語or英語(100点)
面接
英語のレベル英検準2級程度
算数・国語のレベル一般入試より少し低いが、同じ程度

面接は他の受験生とのグループワークでしたが、新型コロナウイルスによる影響で面接(グループワーク)は中止となっています。

インタラクティブ入試

試験科目算数(50点)
インタラクティブトライアル(100点)
英語のレベル英検3級以上

2018年より始まったインタラクティブ入試では、算数と「インタラクティブトライアル」といった科目の2科目試験です。

インタラクティブトライアルの試験は全て英語で行われ、生徒6人に対して1人のネイティブ教師と一緒に、英語をゲームや対話を通して、表現または理解する姿勢を測られます。

入試過去問が公開されているので、試してみてください!

どちらも英語力が発揮できるという点で帰国生に向いている入試方法として紹介させていただきました!

英語力に加え、算数はどちらの入試でも問われるため、日本の「受験算数」対策を始めましょう!

共立女子中学のまとめ

共立女子中学はいかがでしたか?

日本の文化グローバル教育に力を入れている共立女子中学高等学校は、インタラクティブ入試といった新しい、ユニークな入試もあるので、ぜひ受験を検討してみてください!