はじめにー桐朋女子中学について

1969年に初めて帰国生を受け入れ、現在では約90名の帰国生が在籍している桐朋女子中学校(以後、桐朋女子中学)は、帰国生受け入れ校として様々な方法で帰国生のために環境を整えています。

帰国生がスムーズに日本の中学校に馴染めるように、国際教育センターが帰国生へのサポートを考え、日本でも様々な学びができるようになっています。

桐朋女子中学は、

  • 「ことばの力の育成」
  • 「世界を読み解く力の育成」
  • 「高度な英語発信の実施」

を柱とするデュアル・ランゲージ・プログラムを推進していますが、

その中でも特に3つ目の「高度な英語発信の実施」は帰国生にとても大事なものだと思います。今回は、そんな桐朋女子中学

  1. 英語教育
  2. 大学進学実績
  3. 帰国受験情報

について紹介しますので、最後までお読みください!

桐朋女子中学の英語教育と帰国生サポート

桐朋女子中学は長く帰国生を受け入れているため、帰国生のニーズを理解しています。以下のような帰国生サポートを行っています。

英語特別授業

桐朋女子中学では、希望の生徒には英語特別授業があります。

英語圏の同じ年齢の生徒が利用しているテキストを使い、ネイティブの先生が授業をします。

帰国生の多くが心配であろう、英語の維持・向上に関しては英語特別授業があるので、安心ですね。

外国語会話教室(帰国生対象)

桐朋女子中学では、入試試験でも使える英語、フランス語、ドイツ語の力をより伸ばすため、外国語会話教室を放課後に開催し、そこでは帰国生が身に付けた言語を使って話せる場所となっています。

英語だけではなく、フランス語もドイツ語も持続的に使い、話し続ける機会は、帰国生として言語を維持するためとても大事なことだと思います。

英会話教室(中学3年以上、全生徒対象)

外国語会話教室と違って、桐朋女子中学英会話教室中学3年以上の全生徒が受けられる授業です。放課後、ネイティブの先生と少人数で英語を話し、英検対策などもできます。

帰国後、英語力維持・伸ばしたい方英語を話す機会のために積極的に参加すると効果的ですね。

リソ講座

桐朋女子中学では、帰国生が海外で勉強できなかった内容を補うため、帰国したばかりの帰国生のために「リソ講座」という補習授業を設けています。少人数で行われ、主に国語と算数のサポートをしてくれます。

帰国して一般生と同じ科目についていけるか心配な方でも、このような補習授業があると、安心できますね。

Creative English Workshop

桐朋女子中学では、冬休みにCreative English Workshopが行われます。このワークショップでは、英語のスピーキング、リスニング力を鍛え、最後にスピーチをするといったことに取り組みます。

I.S.C. 異文化サマーキャンプ

夏休みの集中講座として、桐朋女子中学では、I.S.C. 異文化サマーキャンプが開かれます。これは、日本に留学している外国籍の大学生たちと一緒に異文化理解を深めるキャンプです。

異文化理解セミナー

桐朋女子中学では、年1回異文化理解セミナーを開催しています。多様な分野で活躍している方を呼び、その方の話を聴く特別セミナーです。

異文化理解は海外で身につけてきた生徒も多いと思いますが、そのような学びは一生続ける必要があると思います。セミナーがあることによって、日本でも価値観や人生観などが広がるのはとても大事な経験です。

桐朋女子中学の英語教育と帰国子女サポートのまとめ

桐朋女子中学校帰国生向けの取り組み、いかがだったでしょうか?

多くの取り組みがある中、特に、英語を向上できる英語特別授業、外国語会話教室、学びきれていない科目を手助けしてくれるリソ講座はとても便利で嬉しい手厚いサポートだと思いました!

桐朋女子中学では、他にも多くの海外研修や留学サポートがありますので、興味が沸いた方は桐朋女子中学のホームページを参照してみてくださいね!

桐朋女子中学の大学合格実績

桐朋女子中学大学合格実績をみてみましょう。2020年の高校卒業生は211名でした。

国公立大学10名(現役8名)
早慶上理ICU29名(現役24名)
GMARCH46名(現役30名)
海外大学1名

GMARCHに合格している生徒が一番多く、Masaryk Universityといった海外大学にも1名合格しています。

国際教育センターTOEFL、SATの試験対策や相談などもできるようになっているため、海外大学に進学したい生徒は国際教育センターを積極的に活用すると良いですね!

桐朋女子中学の受験情報

最後に、桐朋女子中学受験情報を確認しましょう。

桐朋女子中学は、英語力以外に言語力があることにも目を向け、入学できるようにしています。

帰国生にオススメする入試は以下のとおりです。

  1. A入試
  2. 英語一教科型のCreative English入試
  3. 外国語作文型の帰国特別入試

この3種類の入試方法についてご紹介します。

A入試について

試験科目筆記【国語・算数】(各45分)
口頭試問(準備40分 試問15分)

こちらの入試は、一般生と同じ形ですが、帰国生に不利がないように工夫されています。

滞在期間・在籍校の種類・帰国時期などを考慮して試問と審査が行われます。

A入試は、小学校6年間のうち、どこかの時点で海外に住んだ生徒帰国生とするため、帰国して時間がたったが、一般生とと同じ試験をするのには不安がある方にとても良いと思います!

Creative English 入試

試験科目準備課題(30分)
インタビュー(10分)
補足・準備室で、リーティングやリスニングの課題に答えていく課題で英語の4技能(listening,speaking,reading,writing)が身についているか確認される。
・インタビューでは、コミュニケーション力や意欲、姿勢をみられる。
・英語力の目安:英検3級程度

この試験は、一般入試の1種類です。英語力のある帰国生でしたら、英語を武器にしてCreative English入試で受験するのは良いと思います。

次に、帰国生入試についてです。

帰国特別入試

資格海外1年以上在住、小4以降に帰国した方
試験科目【英語・フランス語・ドイツ語】のいづれかによる作文(45分B4紙1枚程度)
2種類の面接(日本語各20分)
補足・作文はどのくらいの語学力、表現力などがあるかみられる(海外滞在年数を考慮しながら採点されるため、滞在時間が短くても、長い方とはくらべられない)。
・面接は日本語で以下の2つについて質問されます。
①「海外の学校の授業で私が一番がんばったこと」
②「海外での生活で 私が学んだこと」

中学校の入試で、英語以外にドイツ語、フランス語を使えるのは珍しいですよね!!

ドイツ語圏、フランス語圏に住んでいた方には、力が発揮できる入試だと思います。

桐朋女子中学では、全ての帰国生が英語ができるわけではないという視点をしっかり持っているのが入試方式からも分かります。

過去問があるので、ぜひ目を通してみてください。

また、高校にも帰国生入試があるため、多くの他の帰国生とも交流できる学校だと思います。

桐朋女子中学のまとめ

桐朋女子中学はいかがでしたか?

桐朋女子中学がどのような帰国生サポートを行っているのか、大学合格実績や、帰国生にオススメな入試方法をまとめました。

グローバル教育専用のパンフレットや、帰国生教育について豊富な情報が乗っているホームページなど、桐朋女子中学は熱心に帰国生受け入れ校として力を入れているのだと感じました。

受験をしたいと思った方は、受験対策を考え始めると良いと思います。

今回、入試は3つ紹介させていただきました。A入試筆記の国語と算数Comprehensive Englishさらに英語力を磨き帰国生特別入試では作文をうまく書く方法や面接の答え方などを知って対策することが必要です。