はじめに

帰国子女高校受験生に人気のある慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部ですが、従来の入試では数学は一般入試と同じ問題が課されていたため、一般生徒と同じようにハイレベルな問題を解く能力が必要となります。

慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部 2015年の問題構成はこのようになっています。

大問1大問2大問3大問4大問5大問6
計算問題 4問小問集合
3題
関数と図形
小問3題
確率と統計
小問3題
平面図形
小問3題
立体図形
小問4題

SFCの問題は図形問題が非常に多く、関数の問題も結局図形問題であり、小問集合も合わせれば多いときには実に60%は図形問題となることもありました。

そんな慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部ですが、2022年入試から入試が変わります。

  • 「数学は60分から45分へと時間が短縮されるということで、問題数が少なくなるのか…?」

まだ前例がないわけですから対策に頭を悩まされているかたも多くいらっしゃるかと思います。

まず、安全策としてはこれまで同等の対策をしておくべきとするのが無難です。これまでの過去問題を演習することで十分に入試内容の変化に対応できることでしょう。

今回は慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部 帰国生入試 2015年の過去問から問題をピックアップして解説をしていきます。

慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部 帰国生入試 2015年 数学 大問2(3) 解説

角の二等分線の定理

問題を見てすぐに気づきましたか?

気が付かなかった場合はまだまだ練習量が足りない証拠です。

幾何の例題をいくつか復習して次出てきたときには気づけるようにしておくと良いですね。

また平行線があるということであればやはり相似の三角形や錯覚や同位角などの角度が気になります。

基礎事項を組み合わせていくと自ずと答えに近づいていきます。

問題をよく読み確認しながら答えを求めるためには何が必要なのか、を常に考えながら次の一手を考えましょう。

幾何の問題演習の方法

「幾何が苦手だよ」っていう生徒は多くいます。

そういった子達にお勧めな学習方法は、解いた全ての問題に対して「問題を解く上で重要なポイント」を解説することです。

どんな公式を使ったのか、必要な知識は何だったのか、など。

これを繰り返すことで確実に解法のパターンが見えてきます。ある程度、数をこなした後は、今度は問題達を分類すると良いでしょう。

「あ、この問題はアレだ」となるまで練習ができていればもう大丈夫です。

難関校も十分にクリアできる素地ができています。

幾何の問題はよく「見える/見えない」などとも言われますが、「やったことある/やったことない」のほうが感覚的には近いかもしれません。

経験値にもとづいた勘が上手に働けば初見の問題でも過去に習った問題に結びつけることができます。

帰国生入試の数学は一般入試と一緒

多くの学校では数学の問題は一般入試と同じ問題となります。

過去問題の対策はもちろん重要ですが、同レベルの高校などの過去問題などを利用することでより多く演習を重ねることが可能になります。

傾向分析や過去問題演習は是非第三者の協力を活用しましょう。