アメリカンスクールでは、

  1. 6年生:Math 6
  2. 7年生:Pre-Algebra,
  3. 8年生:Algebra1
  4. 9年生:Geometry
  5. 10年生:Algebra2
  6. 11年生:Advanced Precalculus

という流れで数学のカリキュラムが組まれます。

州ごとにクラスの呼称が多少は異なることもあるかと思いますが、大半はこの順番で進んでいきます。

そして高校生となればAPクラスの設置がある学校があるかと思います。多くの学生はMathではAP Calculus ABを履修する事と思います。上の流れのまま行けば12年生、つまり、Senior yearでAP Calculus ABを履修することになるでしょう。

ただ、理数に強い学部や理数を武器に出願書類を仕上げたいという学生はAP Calculus BCまで履修したい、ということも可能性とは十分に考えられます。

これらMathのシラバスと通っている学校の履修システムについて十分に理解がないと、「卒業までにAP Calculus BCが履修できない!?」ということにもなりかねません。実際に多くの生徒様から12年生までにBCを履修するためにどうすればよいか?クラスをスキップするためにセルフスタディをサポートして欲しい、といったご依頼は多くいただきます。

一般的にAP Calculus BCの履修には「AB」が必要

まず、12年生でAP Calculus BCを履修するにはPrerequisite(履修するために修了していないといけない条件)としてAP Calculus ABの履修が必要なケースが普通です。

そうとなると、AP Calculus ABを11年生までに履修することを一つの目標として中学校から履修戦略を考えなければなりません。「AP Calculus BCまで必要かな…?」という学生でもその可能性を残しておくというためだけに、11年生までにAP Calculus ABの履修を目指す学生も多くいます。最後は自分の判断ですから、BCを12年生で諦めても、その代わりに、例えばAP Statisticsやそのほか興味のある別のAPを履修したりすることができるので悪いことはありません。

さて、逆算していくと11年生でABを履修、10年生にはAdvanced Precalculus (地域によってPrecalculus Honorsと呼びます)の履修が必要です。となると、9年生ではAlgebra 2。「あれ、、8年生でGeometry?」となるわけです。

そう、普通の経路だとどうしても1年足りないんです。これに気付くのが10年生や11年生であればもはや学校での履修は不可能になります。

どのようにしてAP Calculus BC履修するのか?

では多くの学生がどうやってこれを達成しているかと言うと、やり方は大きく分けて3つあります。まずは、8年生、9年生、10年生のときにダブルコースを取る。8年生の時に、Algebra1とGeometry、もしくは9年生時にGeometryとAlgebra2、もしくは10年生の時にAlgebra2とPrecalculusといった具合です。ただ、学校によってはこれを許可してくれないところもあります。ハードネゴが必要な時もあるため上手くいかない時もあります。

2つ目としては学校側が色々な理由でダブルコースを推奨しない場合は、外部(例えばサマーコースなど)で履修しそれを学校側に見せるというやり方をとります。よく見かけるのは、夏休みの間にGeometryのコースを修了する、Algebra2を修了する、などです。こうすることで1年分数学の履修を早めることができるため、11年生でのAP Calcuclus ABの履修が可能となります。

3つ目は、12年生時にCalculus BCを自分で準備してテストだけ受ければいいわけです。外部のサポートは勿論付けた方が安心して進められるかと思います。学校の勉強とのバランスが重要ですので、強くは推奨できませんがこれも有効です。

こういった事を知らないと将来大学の出願時に「これ取っておけばよかった…」といった後悔もなくなりますので是非状況を確認の上目標に合わせてMathの履修スピードは調整されると良いと思います。

ですが、そもそも1年分のコースを短期間の履修でスキップなんてできるの…?と疑問に感じる人もいるかと思います。

確かに学習には相当時間必要となりますが、これはそこまでハードルは高くはありません。まずそもそも内容のレベルが高くないこと、さらにボリュームもそこまで多くないため夏休みだけでも終わらせることはできます。学校によってはFinal(学年末テスト)で合格点さえ取れればスキップさせますよ、という方針をとるところもあります。

そういった場合は、自分が履修しているMathのクラスとは別に家庭教師の先生などと一緒に1年間時間をかけながらもう一つのMathを準備することだって十分に可能です。現に私はこの所謂「Mathスキップ」のための専門家としてMathのtutorとして一定数の生徒を抱えていたこともあったくらいです。

Middle Schoolからすでにこういった履修の調整など、大学出願に向けた準備は始まっています。日本の受験戦争とは違ったGPAやAPなどといった全く異なる受験戦略となりますので本人は勿論ですが親御様も是非海外の学校のカリキュラムの仕組みについても是非ご理解いただけますと幸いです。