はじめに

帰国子女高校受験生に人気のある市川高等学校ですが、海外のカリキュラムで学習していたお子様、あるいは補習校や日本語学校に通っていてもハイレベルな試験となっています。

市川高等学校 2010年の問題構成はこのようになっています。

大問1大問2大問3大問4大問5大問6
計算問題 5問確立
小問2題
関数と図形
小問2題
関数と図形関数と図形 小問2題図形
小問3題

特に数学は一般試験のレベルとさほど変わらないので、高校受験数学の対策をしていなければ合格することは難しいでしょう。

そんな市川高等学校について、どのように数学対策をすれば良いかお悩みではないですか?

今回は市川高等学校 2010年の過去問から問題をピックアップして解説をしていきます。

市川高等学校 2010年 数学問題一部解説

図が与えられていない問題は自分で図を描こう!

当たり前ですが、関数と図形の問題で図が与えられていないのであれば図を自分で描く必要があります。

正確であればあるほど確かに解く上でわかりやすくはなりますが、そこまで正確さにこだわらなくてもいいです。重要なのは正しい位置関係と情報が紙の上で整理できているということとなります。

生徒の中には「絵を描くのが苦手なんだよなー」もいると思います。

図形は絵画ではありません!トレーニングすれば誰でもある程度正確なものが書けるようになります。

頻出する図形、すなわち放物線や直線、正四面体や立方体、正三角形や円など。そういったものはちゃんと描けるように練習しておきましょう。

円にまつわる定理を頭のなかで整理できていますか?

円に関する定理や公理、公式は非常に多いです。中学幾何ではそれを一通り学習していくわけですが、一つ一つを使い方と内容を理解しておきましょう。数が多いといってもたかが10-20の世界です。

今回であれば、

  • 「円の中心ってどのように求めるのか?」

かがわかっていれば解けます。そうすると、今度は垂直二等分線の方程式の求め方を知っている必要があります。全て基本事項の重ねわざとなっていることがよくわかる問題となっています。

計算量は依然多いので計算力がモノを言います。

一通りやるべきことが頭の中で整理されれば筆を動かして方程式を解けば良いわけですが、やはり市川高校の問題ともなると計算量はなかなかのものになります。

  • せっかく解き方がわかるのに答えが合わない…

っていうのはあまりにも勿体ないですよね。

計算力も試されているわけですから、計算力は当然に受験では求められます。

計算力は1日や2日で改善されません。一定期間相当な量を練習してやっと身につきます。

数学が得意な生徒達に「数学が得意になるために一番必要なことって何?」って聞くと(私を含めて)ほとんどの人が、

  • 計算力。

と言います。当たり前すぎて割と無視されがちですが、計算力が足らないと数学は一定以上のことはできなくなりますからね…

帰国生入試の数学は一般入試と一緒

多くの学校では数学の問題は一般入試と同じ問題となります。

過去問題の対策はもちろん重要ですが、同レベルの高校などの過去問題などを利用することでより多く演習を重ねることが可能になります。

傾向分析や過去問題演習は是非第三者の協力を活用しましょう。