はじめに

帰国子女高校受験生に人気のある慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部ですが、従来の入試では数学は一般入試と同じ問題が課されていたため、一般生徒と同じようにハイレベルな問題を解く能力が必要となります。

慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部 2013年の問題構成はこのようになっています。

大問1大問2大問3大問4大問5大問6
計算問題 4問小問集合
3題
場合の数
小問3題
平面図形
小問3題
関数と図形
小問3題
立体図形
小問3題

SFCの問題は図形問題が非常に多く、関数の問題も結局図形問題であり、小問集合も合わせれば多いときには実に60%は図形問題となることもありました。

そんな慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部ですが、2022年入試から入試が変わります。

  • 「数学は60分から45分へと時間が短縮されるということで、問題数が少なくなるのか…?」

まだ前例がないわけですから対策に頭を悩まされているかたも多くいらっしゃるかと思います。

まず、安全策としてはこれまで同等の対策をしておくべきとするのが無難です。これまでの過去問題を演習することで十分に入試内容の変化に対応できることでしょう。

今回は慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部 帰国生入試 2013年の過去問から問題をピックアップして解説をしていきます。

慶應義塾湘南藤沢(SFC)高等部 帰国生入試 2013年 数学 大問2(2) 解説

正三角形の面積の公式…

これは慶應のような有名私立高校入試において「知らない」はあり得ない公式のうちの一つです。

頻出度の高い重要公式は数多く存在します。

知っていると知らないのでは、とにかく解くスピードに大きな時間の差が生まれます。本番までに覚えれば良いので今知らなくても焦る必要はありません。

ただ、一度目にしたのならばしっかりとノートに記録するなどして頑張って覚えて次回は是非実践で使ってみましょう。

図形問題はとにかく書き込みながら考える

図形問題は与えられた情報に加え自分で求められる

  1. 長さ
  2. 角度

などわかるものは全て書き入れて行きましょう。

書き入れることで頭の中が整理されるのは当然ですが、なぜ書き入れると良いか本当の理由をちゃんと知っていますか?

意外に知らずにただ盲目的に書いている人がほとんどです。ちゃんと理由があるんです。

これをわかっていて書きこんでいるのか、わからずただ書きこんでいるのかでは、数学的思考力は大きな違いが生まれます。

国語でいうところの、重要さや理由がわかっていて文章に線を引いているのか、ただ何となく重要そうだって線を引いているのか。のようなものです。

情報書きいれなかったところこそが探すべきモノの候補なんです。そこから問題は始まります。

よく「何から探せばよいかわからない…」と言いませんか?

そんなことはありません。

書き入れられなかったところから始めるに決まっているんです。

分からないものが複数ある場合は、それは仕方ありません。

一つ一つ試していけばいいわけです。少なくとも無作為に色々試すよりは遥かに効率的ですよね。

実はひらめきでもなんでもなくて

  • 「わからないから探す/探したくなる」

というシンプルな思考でしか無いんです。

帰国生入試の数学は一般入試と一緒

多くの学校では数学の問題は一般入試と同じ問題となります。

過去問題の対策はもちろん重要ですが、同レベルの高校などの過去問題などを利用することでより多く演習を重ねることが可能になります。

傾向分析や過去問題演習は是非第三者の協力を活用しましょう。