はじめに
海外経験で身につけた「英語力」を活かし、帰国子女枠で中学受験をしようと考えているご家庭の皆様にとって、
- どんな英語力を磨けば、受験に応用しやすいのか
- ナチュラルに英語が話せる帰国生にとって、「英語を学ぶ」とはどういうことか
- どんなポイントを抑えて学習していけばよいのか
といったポイントで悩むことは多いのではないでしょうか。本記事は、帰国子女中学受験で求められる、英語力、試験対策のための学習方法までを、帰国子女サポートを専門とする塾:TCKWorkshopの知見を基に詳しくお伝えします。
帰国子女中学受験の英語試験とは
帰国子女入試は、多くの場合、一般入試とは異なる科目や評価基準が設けられています。「海外生活での努力や身につけたスキル」を評価することが目的となっており、その一番分かりやすい指標が「英語力」となります。
例えば、帰国生入試の中で最難関校の一つとされている渋谷教育学園幕張中学校・高等学校や、設備・サイエンス・校風が帰国生に人気な三田国際科学学園中学校・高等学校(ICコースの場合)は、科目試験は「英語」のみで受験をすることができます。(2025年5月9日時点)
さらに、広尾学園中学校・高等学校、広尾学園小石川中学校・高等学校、東京学芸大学附属国際中等教育学校、かえつ有明中・高等学校など、人気校では必ず高い英語力が合格の鍵を握ります!
帰国子女中学受験における高い英語力は何を指す?どんな英語力が必要か?
英語力はReading・Writing・Speaking・Listeningの四技能に大きく分けることができます。その中で、帰国子女受験の英語試験で最も必要になる技能は「Writing」です。特に基礎力向上として取り組むことの多い英検準1級は150words程度、TOEFLも自分の意見を書くのは100words程度ですが、難関校の受験エッセイは大体300words以上を書ける実力があることが重要です。
次に、求められる技能は「Reading」です。物語文だけではなく、多くの学校ではアカデミックな説明文を理解し、読解する能力が求められます。そしてこういった問題を解くには、英語力に加えて分野の概念や背景を理解する思考力の高さも必須です。
さらに難関校で英語の試験が重要視されている学校については、面接でSpeakingをしたり、Listening問題もあるので、英語で勝負したい方は全てのレベルアップをしていきましょう!
各技能別の帰国子女中学受験 英語対策のポイント
ライティング対策
まず多くの場合は、英検準1級のエッセイを書くことがファーストステップとなります。
もちろん英検2級など、ご自身のレベルに併せて取り組む級は選択してください。
・構成、内容、文法、語彙という評価基準が明確なこと
・社会問題など、身近ではないテーマについて意見を述べる力が養えること
・150words以下という難易度も受験エッセイより少し簡単
といったポイントが推奨している理由となります。
リーディング対策
同じように、アカデミックな文章を読むにはまず英検、もしくはニュースなどに毎日触れておくことがとてもおススメです。その時に語彙はもちろん、背景をインプットするようにしましょう。例えば「SDGsとは何か」「インフレ・デフレとは何か」など、概念の理解を取り入れましょう。
理想的には小学5年生の間に英検準1級を取得し、小学6年生の夏までにTOEFL90点以上、そして夏休みから志望校の過去問対策に臨めると、余裕のある学習計画が立てられます。
リスニング&スピーキング対策
英検やTOEFLの学習がListeningについては、受験に直結する場合が多いですので、とにかく英語資格の問題演習を心がけましょう。Speakingについては、面接を英語で行うことが多いので、自分の経験や考えをスムーズに英語でアウトプットができるように日頃から出来事を振り返ったり、日本帰国後も英語で話す習慣を保ちましょう!
帰国子女中学受験 英語対策のまとめと次のステップ
WritingとReadingの重要性が分かりましたら、次に重要なのは「自分の現状のレベルを把握する」ということです。
TCKWorkshopでは無料学習相談や無料体験授業を通して、お子様一人一人の詳しい背景や目標に寄り添いながら、プロの目線で皆様をサポートをしております!
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