はじめに

「英検とTOEFL、どちらを受けるべき?」

そんなお悩みを抱える方に向けて、今回は試験の特徴やメリット・デメリットをわかりやすく比較してご紹介します。

試験概要と比較

項目英検TOEFL
主催日本英語検定協会ETS(米国の教育団体)
試験方式一次(筆記・リスニング)+二次(面接)Reading/Listening/Speaking/Writing
使用言語一部日本語での説明ありオールイングリッシュ
出題傾向実生活・社会問題・基礎学習アカデミックな話題(大学講義など)
対象者の想定日本の学生・社会人海外大学出願者・留学生
スコア形式合否(級)+CSEスコア120点満点(4技能各30点)
試験頻度年3回(1月、5月、9月)月に数回(会場・オンライン)
有効期限なし2年間
所要時間50分(5級)~2時間20分(1級)と級による2時間程度
受験料4,100円(5級)~12,500円(1級)195ドル(日本)

※2025年5月時点

英検のメリット・デメリット

メリット

合否制なので「合格さえすればOK」という明確さがある。ギリギリでの合格でも同じ資格として評価されます。

日本国内では非常に認知度が高く、ほとんどの学校や企業で通用します。

中学・高校・大学受験、さらに就職活動にまで活用できるため、長く使える資格のひとつです。

デメリット

海外ではほとんど通用しません。日本国内限定の資格と考えた方が良いでしょう。

問題によっては、日常会話や実践的な英語から離れた構成になっている場合もあり、実用性という面ではやや弱い面もあります。

TOEFLのメリット・デメリット

メリット

世界中の大学で通用する国際的な資格。特にアメリカをはじめとする英語圏の大学進学には必須です。

アカデミックな英語力を測る試験なので、進学後にも役立つ英語力が身につきます。

4技能(読む・聞く・話す・書く)を総合的に評価し、120点満点のスコアで実力が可視化されます。

デメリット

ある程度の英語力がないとスコアが伸びにくく、初心者にはハードルが高めです。

出願に「最低○○点以上」という条件がある場合、たった1点足りないだけでも提出できないことがあります。そのため、確実に目標スコアを取るための対策が必要です。

英検はこんな人におすすめ!

中学・高校の編入試験や、国内大学受験を検討している生徒さんにとって、英検は大きなアピールポイントになります。特に、英検準1級以上を出願条件としている学校もあるため、早い段階から対策を始めておくのがおすすめです。学校によっては加点や優遇措置がある場合もありますので、各校の募集要項をしっかりと確認しましょう。

TOEFLはこんな人におすすめ!

海外大学(特にアメリカ)への進学を目指す生徒さんには必須の試験です。TOEFLスコアは多くの海外大学で出願要件として設定されており、グローバル進学には欠かせません。
また、最近では国内の国際系学部などでも、TOEFLスコアの提出を求めるケースが増えています。国内進学を考えている方でも、英語力の客観的な証明として活用できます。

セクション別対策ポイント

Reading(読解)

英検:
 ・語彙力が合否を分けるカギに。
 ・単語帳を活用して語彙力を強化(特に準1級・1級では、時事問題や専門用語が多く出題)。
 ・読解問題は選択肢の絞り込みやキーワード把握がポイント。

TOEFL:
 ・時間内にすべて精読するのは難しいため、スキミング(ざっと読む)やスキャニング(必要な情報だけ探す)の練習が必須
 ・設問を先読みしてから本文を読む
ことで、効率よく正答にたどりつける。

 Listening(リスニング)

英検:
 ・日常会話や簡単なナレーションが中心。
 ・場面や登場人物の関係を把握する練習が効果的。

TOEFL:
 ・大学の講義を模した長文リスニングが多く、内容把握と同時に要点をつかむ必要あり。
 ・**効率的なメモ取り(要点のみを箇条書き)**の練習が欠かせない。
 ・講義・会話それぞれのパターンに慣れておくことも重要。

Writing(ライティング)

英検:
 ・準1級以上では要約問題が登場正確な読解と要点整理が求められる。
 ・意見文では、明確な主張・理由・例を意識した構成に。

TOEFL:
 ・テンプレート(定型構成)を活用しながら、4技能統合型(Integrated)・意見表明型(Independent)の両パターンに対応できるようにする。

Speaking

英検

面接形式のスピーキング。意見を問われる問題が中心で、日常的なトピックに自分の意見を簡潔に述べる練習が効果的。過去問を繰り返して慣れることが大切。

TOEFL

アカデミックな内容を含むスピーキング。読んだ内容や聞いた内容を要約して話す統合型タスクも出題されるため、メモをとりながら要点を整理する練習が不可欠。制限時間内に話し終える練習もポイント。

TCK Workshopの活用法

①英検・TOEFLそれぞれに対応した集団講座をご用意しています。試験全体の流れや出題傾向を体系的に学べるため、初めて受験する方にもおすすめです。

個別指導では、一人ひとりの課題や目標に合わせて、特定のセクションに集中して対策することも可能です。リーディングが苦手、スピーキングの自信がない…など、どんな悩みもご相談ください。

効率的にスコアアップを目指したい方は、ぜひTCK Workshopのサポートをご活用ください!

まとめ:自分の目的に合わせて試験を選ぼう!

英検とTOEFL、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが「正解」というわけではありません。

国内中学・高校・大学受験を目指す帰国子女には「英検」がアピール材料として効果的な一方で、海外大学出願には「TOEFL」がほぼ必須です。

試験の時期・出題傾向・使える場面を整理して、今後の進路や目標に合った試験を選ぶことが大切です。迷ったときは、先輩の体験談を参考にしながら、ベストな選択をしていきましょう!

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