TOEFLの最初のセクションであるリーディングは、他のセクションのリスニング、スピーキング、ライティングに比べて、日本人がスコアを取りやすいセクションだと言われています。
これは、英語の文章題を読んで問題に答えるという形式が、日本人に身近であるからかもしれません。
とはいえ、TOEFLリーディングは英検やTOEICと大きく異なり、高得点をとるためには、まず、きちんとポイントを抑えることが重要になってきます。
そこで、今回は初めてTOEFLを受ける方に向けて、TOEFL114をとった私が、実際にTOEFLを受けて役に立ったと感じるリーディングの勉強法についてご紹介していきたいと思います。
TOEFLリーディングの形式
TOEFLリーディングでは、54分で3題の文章を読んで、それぞれ10問(計30問)の問題に答えなければなりません。
つまり、文章を読む時間も含めて1問、1分30秒ほどで解く必要があります。
慣れないうちは、文章を読むのに時間がかかってしまい、問題を解き終えることができないこともあるので、時間を意識しながら問題に取り組みましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
制限時間 | 54分(72分*) |
文章 | 3題(4題*) |
問題数 | 30問(40問*) |
ダミー問題ってなに?
TOEFLのリーディングとリスニングでは、ダミー問題という採点されない(スコアに影響しない)問題が存在します。
しかし、どれがダミー問題かはわからず、判別することも難しいので、全て真剣に解くことをおすすめします。
TOEFLリーディングでよく出題されるテーマ
TOEFLのリーディングと英検・TOEICの一番の違いは、アカデミックな内容の文章が出題されることです。
これはTOEFLが、留学する際に大学の授業で必要とされる英語力を試すテストだからであり、そのためTOEFLでは高いレベルでの単語の知識や読解力が要求されます。
しかし、アカデミックな内容だからと言い、特別な専門知識は必要なく、文章をきちんと読めば全ての問題に答えられる作りとなっています。
リーディングで主に出題されるアカデミックなテーマとしては以下のものが挙げられます。
カテゴリ | 内容 |
---|---|
人文学・社会科学 | 哲学、言語学、人類学、歴史学、地学、文学、社会学、芸術、心理学など |
自然科学 | 物理学、化学、生物学、地学など |
その他 | コミュニケーション、マーケティング、建築など |
TOEFLリーディングで出題される問題のタイプ
TOEFLリーディングでは出題される問題のタイプはパターン化されています。各タイプの解き方を知った上で、練習問題を解きながら、自分が苦手な問題のタイプを把握することが重要です。
問題のタイプは以下の8つに分けることができます。
- 語彙
- 詳細
- 詳細(否定)
- 目的・理由
- 解釈・推論
- 文章挿入
- 要約
- 表の穴埋め
とはいえ、TOEFLのリーディングは語彙・文法ともに難しいものが多く、「一人で勉強するのは不安」「自分でしっかり苦手の分析ができているのか自身がない」など様々なお悩みを抱えている方もいらっしゃるかと思います。
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TOEFLリーディングの勉強法とは?
次に、私が実際に行っていたTOEFLリーディングの勉強法について、ご紹介していきたいと思います。
まずは頻出単語をマスターしよう!
TOEFLで高得点を目指すのにまず必要となってくるのは語彙力です。
リーディングでは語彙の問題が多く出題されるため、それらの問題に答えられるようにすることはもちろん、難解なアカデミックの文章を読み理解するには豊富な語彙が求められるので、初めに、頻出単語をマスターすることをおすすめします。
しかし、単語をただ眺めたり、写したりするだけではなかなか覚えることができません。
そこで、私は例文を用いて単語を覚えていきました。
例文といっても、単語帳に載っているものではなく、身近な例などを用いて、より自分にあった例文を作りました。この一手間を加えることで、確実に語彙力を高めることができました。
私が実際にTOEFL対策に用いた単語帳はこちらです。
公式問題集を解き、自分の得意・苦手を把握しよう!
先ほどもお伝えしたように、リーディングの問題はタイプ別に分けられるので、一度、公式問題集を解き、自分の得意・苦手を把握することをおすすめします。
自分の苦手な文章のテーマや問題のタイプがわかれば、対策が立てやすくなります。
また、公式問題集を一度解けば、リーディングの流れや、時間、自分の現時点の実力など、さまざまなことがわかるので、TOEFL対策を行う上で欠かせません。
このプロセスで最も重要なのは答え合わせ後です。
問題を解き、採点をして、満足してしまう人が多いですが、答え合わせをした後に、「なぜ間違えたのか?」を明確にしない限り、練習の効果はあまりありません。
そもそも、TOEFLは世界中の人が受けるテストなので、答えが必ず一つに絞れるように作られています。
つまり、答えを必ず一つに導けるよう、文章題あるいは設問にヒントが散りばめられており、これらのヒントを論理的に組み立てることで正解できるよう作られています。
リーディングは直感で解く人が多いですが、「こうだからこう」という論理的プロセスこそが大切なポイントです。数学のように、問題を間違えた際に、間違えた原因をピンポイントで明らかにすることが点数向上への鍵となります。
また、TOEFLのリーディングは要約の問題を除いては全て4択の問題なので、消去法が有効なテクニックとなります。
4つ選択肢が与えられている場合、3つは必ず間違っています。
TOEFLの選択肢には、一つでも誤った要素(たとえ、単語一つでも)含まれていたら、他が全て正しかったとしても、その選択肢は間違いとなります。
正解がすぐにわからない場合は、間違った選択肢を消していくことで正解を導くのも一つの重要なテクニックです。
公式問題集や練習問題をたくさん解こう!
試験の形式にも慣れ、自分の得意・苦手を把握できたら、あとは公式問題集や練習問題をたくさん解くのみです。
特にリーディングのセクションは、多くの文章を読み、問題数をこなすことで、アカデミックな文章に慣れてきたり、問題の傾向がつかめたりと、スコアアップにつながることが多いです。
TOEFLの受験までまだ時間が多くある方は、計画的に練習問題を解いていきましょう。
まとめ
- 出題形式はパターン化されている! 自分の苦手を明らかにしよう
- まずは単語の勉強から! 頻出単語は例文などを用いてしっかり覚えよう
- 正解へのプロセスを明らかに! 直感ではなく理論的に解答できるようにしよう
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