はじめに

英語は得意なのに、三田国際ICコースのライティングで点数が伸びない…
そんな声を多く耳にします。三田国際中学校のICコース入試では、ライティングが合否を大きく左右します。60分の試験時間の中で、ほかの英語科目を解きつつ、論理的で具体的な英語エッセイを書き上げる力が求められるからです。
本記事では、ウェビナーで解説された 添削ポイント をベースに、最新入試に向けたライティング得点アップの戦略をまとめました。これから受験を控える帰国生にとって、実践的に役立つ内容をお届けします。
こちらのウェビナーでは模擬問題を使って添削を実践しています!
三田国際ICコース入試におけるライティングの位置づけ

三田国際中学ICコースの入試は、リーディング・リスニング・ライティングを含む総合的な英語力を問う内容です。その中でもライティングは、「時間配分」「論理展開」「具体例の有無」が明暗を分けるセクションです。
- 制限時間:60分(大問5題のうち1題がライティング)
- 問題形式:抽象的なテーマが多い(例:「才能と努力、どちらが成功に重要か?」)
- 評価基準:論理構成、文法・語彙の正確さ、具体性、説得力
英語力に自信がある帰国生でも、「抽象的テーマを具体化する力」が不足していると高得点には届きません。
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得点が伸び悩む3つの原因
ライティングで点数が頭打ちになる受験生には、共通した課題があります。
1. イントロダクションが弱い
「I think …」だけで始めてしまい、Many peopleなどから始める背景説明(Background Information)が不足しがちです。読者に「この問題をどう理解しているか」が伝わらないため、説得力を欠きます。
2. ボディが抽象的
「努力は大事」「才能は役立つ」と書くだけで、具体例(例:有名人のエピソードや自身の体験)を入れないケースが多いです。これでは採点者が納得しにくくなります。固有名詞などを含んだ具体例を使って、読み手が想像しやすいようにしましょう。
3. コンクルージョンのまとめ不足
主張を繰り返すだけで、本文で述べた理由を整理できていないと、エッセイ全体の完成度が下がります。
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ライティング得点アップの戦略

エッセイは「3部構成+PEEL」で書く
効果的なエッセイは、イントロダクション・ボディ・コンクルージョンの3部構成です。さらにボディの各段落は PEEL で整理します。
- Point(主張):短く明確に自分の主張をを書く
- Explanation(説明):主張を補足し、読み手に分かりやすく説明
- Example(具体例):根拠となる経験・歴史的人物・有名人などの事例を入れる
- Link(結論とのつながり):冒頭の主張と関連づけてまとめる
イントロダクションの書き方
- 背景情報を加える:問題文を自分の言葉で言い換えて、文脈を整理
- 明確な立場を示す:「I believe that hard work is more important than natural talent.」
例文:
“Many people wonder whether success comes from natural talent or hard work. I believe that hard work plays a more decisive role in achieving excellence.”
ボディで「具体例」を必ず入れる
抽象的な説明だけでは弱いので、数字・人名・体験談を入れましょう。
例:
“Michael Jordan was not selected for his high school basketball team at first. However, through years of hard practice, he became one of the greatest players in history.”
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コンクルージョンのまとめ方
- 主張を繰り返す
- ボディで述べた理由を短く要約
- 最後に一文で強いメッセージを加える
例文:
“In conclusion, while talent may help at the beginning, it is hard work that truly leads people to excellence. Anyone aiming for success should focus on steady effort.”
実践的な練習法と添削の活用

三田国際ICコースのライティングでは、「限られた時間で完成度の高いエッセイを書く練習」が不可欠です。
- 過去問演習
制限時間を守り、本番同様に取り組む。 - 添削を受ける
自己流では改善が難しい「具体性」「論理展開」を第三者に指摘してもらう。 - 語彙・表現のストック
日常的に使える例文集を作り、すぐに書けるように準備する。
TCK Workshopのサポートで合格力を強化
TCK Workshopでは、三田国際を含む帰国生中学受験のライティング対策を個別指導で行っています。
- 模試や過去問を用いた実践的ライティング演習
- 添削を通じた論理展開の改善
- 志望校に合わせた学習プラン設計
特に三田国際ICコースに挑戦する生徒からは、
「添削で具体例の入れ方が分かり、得点が一気に伸びた」
「60分で完成度の高いエッセイを書けるようになった」
といった声が寄せられています。
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まとめ
三田国際ICコースのライティングは、英語力だけでなく 論理構成・具体例・時間管理 が勝負を分けます。
イントロで背景+主張を明確にする
ボディはPEEL構造+具体例で説得力を高める
コンクルージョンで全体をまとめ、強いメッセージを残す
入試本番で実力を発揮するには、日々の練習と添削指導が欠かせません。早めの対策で、合格に一歩近づきましょう。