はじめに

三輪田学園中学校・高等学校は、東京都千代田区九段にある歴史ある私立女子中学校・高等学校です。三輪田学園の特徴と魅力、さらに入試情報を学校の入試広報担当の先生に直接お伺いしました!

お話を聞いた人

上田谷留美
三輪田学園入試広報部長/数学教員

入試広報担当の上田谷留美です。教科は数学を担当しています。数学が楽しい!理解できました!といってもらえたときが一番嬉しい瞬間です。また、三輪田学園の自慢はなんといっても生徒。学校が大好きで、さまざまな行事にも積極的に取り組んでいます。生徒たちが成長していく姿が見られることも教師として幸せだなと感じています。ぜひ、生徒たちの様子を見にいらしてください。教職員、在校生一同お待ちしています!

教育理念とこれからの社会で求められる力の育成

明治20年に創立者三輪田眞佐子が掲げた、豊かな人間性と高い学力を併せ持つ「徳才兼備」の女性を育てるという三輪田学園の教育理念は、130年を経た現在も受け継がれ実践されています。

校訓は「誠のほかに道なし」です。誠実であることが人として何よりも大切なあり方という意味です。誠実で誰とでもつながることができ、自らの人生を切り拓いていける徳才兼備の女性をこれからも育成していきます。

千代田区九段という落ち着いた環境に位置し、一学年180人前後の4~5クラスで、アットホームかつ丁寧な指導も大きな特徴です。また、社会の急速な変化とともに価値観も多様化している現在、新しい力(思考力・表現力・判断力・対話しつつ共感する力)が求められており、伝統の「読書の授業」に加え、対話の中で問を立てる力を培う「哲学対話」を取り入れ2021度から中学で探究学習「MIWADA-HUB」をカリキュラム化しました。2022年度からは高校で探究「MIWADA-LAB」がスタートします。自ら課題を見つけ、思考し自分の考えをまとめ発信していく力を伸ばしていきます。

さらに、英語はもちろんのこと、ICTスキルを伸ばす教育にも力を入れています。全校生徒が自分専用のiPadを所有し、office365 ProPlusを導入し、いつでも双方向でのオンライン授業ができる体制が整っています。MacBookでIllustratorも使いこなし、Python、Swiftを使用したプログラミング、ネットワーク環境の構造を基礎から学ぶなど、これまでのさらに先を行くクリエイター教育を実践しています。

三輪田の英語教育・国際教育

中学の英語は1人1人の英語力に合わせて、3つに分けて実施しています。

  • Honors Class : 週あたりネイティブのみ3時間、日本人のみ2時間の授業
  • Advanced Class:Team Teaching 2時間、日本人のみ3時間の授業
  • Standard Class

海外のネイティブ教員との1on1オンライン英会話や、英検やTOFEL Primaryの校内受検の実施、そのための対策講座なども頻繁に行っています。さらに、中1から、段階的に英語力をつけながらIELTS5.5以上の取得を目指すe-ラーニング「College Pathway」を使って学習を進めていき、国内大学の受験から海外進学まで目指すカリキュラムを展開しています。一定の英検級を持つ希望者に対してはネイティブ教員による放課後特別講座も用意しています

ネイティブ教員  
Kalie Mackey先生

We aim to provide a solid bridge between the lives you have experienced overseas with the return to a familiar educational focus back in Japan.
三輪田学園では、(お嬢様の)海外経験と帰国後の日本での教育との架け橋になるプログラムを提供しております。
 
We hope Miwada Gakuen can be a springboard, instilling confidence and strengthening your academic and social development going forward!
三輪田学園の英語プログラムは、自信と、更なる学力と生きる力を育む土台となることでしょう。

海外研修では、カナダホームステイ(中3)、イギリス語学研修(高1)、マルタ研修(高2)、オーストラリア留学制度(高1・高2)があります。国内プログラムとしては、English Camp(中2)、国際教養大学English Camp(中3以上)、法政大学留学生との交流会「Cross-cultural Project」、模擬国連への参加などがあり、実践的な英語力の育成と国際理解教育の推進を計っています。

英会話講座の様
カナダホームステイの様子

進路・進学について

さまざまな社会の変化があろうとも、「人としてどう誠実に生きるか」を追求するという軸がぶれるわけではありません。三輪田学園では、「一人の自立した女性としてどう生きるか」という基本を見据えつつ、時代の変化をふまえた柔軟な指導を行っています。6年を通してスムーズに考えられるように、自立のためのキャリアアップ・プログラムが用意されています。

キャリアアップ・プログラム、進路ガイダンスとは

中1では、手帳を使って自己管理と学習習慣の確立を目指し、中2では、ボランティア活動などを通して、社会と自分とのつながりを考えます。

中3から進路指導が本格的に始まり、仕事について知るプログラムとして、保護者の講演会や社会人の卒業生へ職業インタビューを実施しています。また、中3の社会科読書で卒業論文を執筆するのですが、こちらも進路を考えるきっかけになっています。

職業インタビューの様子

高1では、「10年後の私」という10歳上の卒業生による講演会や、高1・高2対象で大学生の卒業生から科目選択や受験勉強のアドバイスを受ける機会を設けています。また、大学の先生による模擬講義や学部学科説明会などがあり、さまざまな進路ガイダンスが行われています。さらに、オープンキャンパスや夢ナビLIVEなどの各種進路イベントにも積極的に参加しています。

大学進学実績

学校全体の大学進学実績については、9割が国内の四年制大学に進学しています。年度により若干の増減はありますが、約6割が文系、約4割が理系に進学しています。学部は多岐に渡りますが、理系では医・歯・薬・看護学部への進学の割合がやや高くなっています。推薦・総合型入試を利用する生徒が近年は増加傾向にあり、2020年度は約4割の生徒が推薦・総合型で進学しました。

また、2019年に海外の協定大学へ推薦で進学する「海外協定大学推薦制度」(UPAA/UPAS)を導入し、各協定大学が求める英語力と三輪田学園の高校の成績を使って一校から出願ができるようになりました。日本の大学との併願も可能です。海外大学への進学者はまだ多くはありませんが、毎年数名がこちらの推薦制度を利用しています。

帰国生の進路・進学実績は、文系、理系、芸術系と様々ですが、5年以内では、国際基督教大学、上智大学、東京女子大学、東邦大学、獨協大学などに進学しています。

帰国生の学校生活

三輪田学園では、グローバル社会の中でさまざまなバックボーンを持つ人々と強調・協働しながらよりよい世界を築く一員となるために、「世界に興味関心を持ち、学び続ける力」を育てる教育を行っています。その学びの空間においては、滞在していた国や出身校の種類を問わず、それぞれの背景を持つ生徒が互いに個性を認め合い、刺激し合う関係性を築くことが大切であると考えています。そのため、帰国生も一般生と同じクラス、同じカリキュラムで学びます。英語では個別の英語力に対応できるように取り出し授業、数学でも中2〜3年の代数の授業では習熟度別授業を行っています。

帰国生入試・編入試験について

考査方法は、国語・算数の筆記および保護者同伴面接によるA方式と、英語検定試験のスコアによる英語のみなし点と算数の筆記試験、および保護者同伴面接によるB方式があります。

A方式

  • 国語(45分)3000字程度の日本語で書かれた文章を読んで、それについて感想文を書くという試験です。日本語の基礎知識、表現力、読解力を総合的に判定します。
  • 算数(30分)

B方式

  • 英語(45分)英検級によるみなし点
    • 小学校3年生の第1回以降に取得した英語検定試験のスコアによる英語のみなし点
    • 英検3級:80点、英検準2級:90点、英検2級以上:100点
    • 英検以外の検定試験利用の場合は、CEFR A1レベル:80点、A2レベル:90点、B1レベル以上:100点
  • 算数(30分)
  • 生徒への質疑応答(英語)

A・B共通の算数(30分)は、四則計算3題、文章題・図形、グラフを用いた問題などが出題されます。基本的な問題が中心で、計算力や、比や割合、速さ、円の面積がしっかり理解できているかをみます。

保護者同伴面接は、教科の内容を問う口頭試問ではありません。海外での経験や、中学生活への抱負、ご家庭の教育方針などをお聞きします。しっかりと受け答えができれば、面接で大きく合否に関わることはありません。

国語の問題文の出典、算数のサンプル問題は学園Webサイト「帰国生入試」のページからもご覧いただけます。

\三輪田学園HP /
帰国生入試はこちら

編入試験

編入試験については、定員に空きがある学年で募集があります。出願資格は、帰国生の場合は、保護者の勤務の関係で海外滞在期間が1年以上となっています。考査方法は、帰国生は英語と作文(日本語)となります。

さいごに

習熟度別の英語授業の実施、帰国生も一般生と同クラスで同カリキュラムを履修、入試では英検資格により英語筆記試験免除など、三輪田学園の注目のポイントをお伺いできました。

帰国生を対象にした学校説明会の資料はこちらからご覧いただけます。

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