はじめに

留学を考えるとき、多くの方が「アメリカ」「カナダ」「イギリス」などを思い浮かべます。しかし近年、ニュージーランド(NZ)留学が人気を集めています。その理由は、治安の良さ、教育の質の高さ、そして多文化環境にあります。さらに、日本人にとって馴染みやすい穏やかな気候や、学びやすい少人数クラスも魅力です。

この記事では、ニュージーランド留学がなぜ選ばれているのかを、多文化環境・教育の質・学習スタイルの観点から徹底解説します。

本記事はTCK Workshopとニュージーランド留学と移住相談をサポートしている株式会社NZNとのコラボウェビナーを参考にしています。宜しければこちらもご覧ください。


多文化環境で育つ強み

他国籍の友人と当たり前に出会える

オークランドを中心に、ニュージーランドにはさまざまな国籍の人々が共に暮らしています。ヨーロッパ系、マオリ、アジア系、太平洋諸島出身者など、多様な背景を持つ人々が一緒に学び・働いています。

子どもたちは「国籍や人種を意識しない」環境で育ち、自然と異文化理解や柔軟な価値観を身につけることができます。これは将来のグローバル社会で生きるうえで大きな財産です。

マオリ文化と二言語教育

英語とともに、マオリ文化を日常生活や教育現場に取り入れている点も特徴的です。学校の便りに「whānau(家族)」といった言葉が普通に登場し、子どもたちも自然に理解しています多文化共生の考えが教育に深く根付いているのです。

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治安と生活環境の安心感

世界的に評価される安全性

ニュージーランドはグローバル・ピース・インデックスで日本より上位にランクインするほど治安が良い国です。そのため、日本の中学・高校が修学旅行や語学研修先に選ぶことも多いのです。

女性や子どもにも優しい社会

女性の社会進出も進んでおり、元首相のジャシンダ・アーダーン氏は産休を取得した初の首相として注目されました。性別や国籍に関わらず活躍できる環境は、特に女子生徒を持つ家庭に安心感を与えています。


小規模クラスでの学び

先生が一人ひとりをしっかりサポート

ニュージーランドの学校は1クラス20人前後の少人数制が多く、教師が生徒を丁寧にサポートします。小学校では教科ごとに手書きで詳細な評価をするなど、日本よりも個別対応が手厚い点が特徴です。

自己肯定感を育む教育

授業では「できたこと」を積極的に褒める文化があり、失敗を恐れず挑戦する姿勢が自然と身につきます。これは日本の詰め込み型学習とは対照的で、創造性表現力を育む基盤になっています。

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学びの質が国際的に高く評価される理由

NCEAと多様なカリキュラム

高校教育ではNCEA(National Certificate of Educational Achievement)という全国統一の資格制度で単位を積み上げ、大学進学に必要な条件を満たしていきます加えて、公立でもIB(国際バカロレア)ケンブリッジ国際試験が選べる学校があり、多様な進路に対応できるのも魅力です。

世界ランキングでも高評価

「エコノミスト・フューチャー・インデックス」では教育の質で世界1位に選ばれたこともあり、講師の質や教育環境などすべてにおいてバランスが取れているニュージーランドの教育制度は国際的に高い評価を受けています。

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留学を成功させるためのポイント

入学のタイミングに注意

NZは1月から新学年が始まります。特に高校からの留学では、ターム1(1月27日~4月11日)またはターム2(4月28日~6月27日)からの入学がおすすめです。ターム4はNCEAの試験期間にあたるため、学習に追いつくのが難しくなることがあります。

ビザと出席率

書類が提出できる特別な理由を除き、95%以上の出席率を満たさなければ学生ビザの更新が認めてもらえないため気を付けましょう。ただしそのおかげで真面目に学ぶ留学生が多く、学習環境も整っています。

単身留学について

子ども一人でホームステイができるのは11歳からで、それまでは親子留学という形になります。親は子どもの学生ビザと同じ期間ガーディアンビザを取得することができます。


まとめ

ニュージーランド留学が選ばれる理由

  • 多文化環境で育つ柔軟な価値観
  • 世界的に評価される治安と生活の安心感
  • 小規模クラスでの丁寧な教育
  • 国際的に高い評価を受ける学びの質

これらの条件は、帰国子女や将来グローバルに活躍したい学生にとって理想的な環境です。


ニュージーランド留学の魅力は、環境や治安の良さだけではありません。
実は、子どもたちの学びを支える教育制度そのものが世界的に高く評価されています。

受験に縛られない仕組みや、全国共通の評価制度「NCEA」、そして公立校でも選択できるIBやケンブリッジ国際試験など、多様なカリキュラムが用意されています。こうした制度があるからこそ、留学生も自分に合った学び方を見つけやすいのです。

次の記事では、ニュージーランドの教育制度の全体像を日本の教育システムと比較しながら詳しく解説していきます。

TCK Workshopのサポート

TCK Workshopでは、帰国子女向けに英検・TOEFL・SAT・IB対策など幅広いサポートを行っています。ニュージーランド留学を検討している方も、帰国後の受験や進路選択を見据えた学習を一緒に計画していきましょう。

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