はじめに

英検2級に合格し、次のステップとして準1級を目指し始めた多くの方が、その「壁」の高さに驚かれます。2級までは順調に進んできたにもかかわらず、準1級になった途端、単語が急に難しくなり、長文の内容も抽象的で歯が立たない、と感じるケースは少なくありません。海外での生活経験がある帰国生であっても、準1級の突破には時間がかかることが多く、この「2級と準1級のギャップ」は、多くの英語学習者が直面する大きな課題です。

この記事では、英検2級と準1級の間に存在する具体的なギャップを徹底的に分析します。 そして後編では、その高い壁を乗り越えるための最も効果的な対策の一つとして「英語多読」がなぜ最適なのか、その理由と具体的な学習法について詳しく解説します。

英検2級と準1級の「壁」とは?レベルの違いを徹底比較

英検2級と準1級は、隣り合った級でありながら、その難易度には質的にも量的にも大きな隔たりがあります。海外で生活し、日常的な英語に触れてきた生徒さんでさえ、準1級の「アカデミックな英語」には苦戦します。具体的にどのような違いがあるのか、4つの側面から見ていきましょう。

ジョイス先生

準1級の壁は、単なる勉強時間の不足ではなく、「英語の質」の変化に対応できていないことに起因します。2級までの「日常英語」から準1級の「学術的英語」へ。この変化を理解することが、対策の第一歩です。

海外経験が長い生徒さんほど、日常会話とのギャップに戸惑うことがありますが、それは自然なことです。必要なのは、この新しい英語の質に慣れるための、的を射たトレーニングです。

1. 語彙の量と「質」のギャップ

最も大きな違いは「語彙」です。 英検2級合格に必要な語彙数が約4,000〜5,000語程度とされるのに対し、準1級では約7,000語へと一気に1.5倍近く増加します。

さらに深刻なのは、単なる量の増加ではなく「質」の変化です。2級の単語は、「healthy food(健康的な食事)」や「save time(時間を節約する)」など、日常生活や学校生活で頻繁に耳にする、身近な表現が中心です。

それに対し、準1級では「global migration(世界的な移住)」や「political instability(政治的不安定)」といった、非常に学術的で抽象的な語彙が頻出します。これらは、新聞やニュース記事、専門的な議論で使われる単語であり、日常会話で使われることはほとんどありません。たとえ海外で学校に通っていても、意識的に学習しなければ触れる機会の少ない語彙なのです。この「語彙の質」の変化が、最初の大きな壁となります。

2. 長文トピックと背景知識の必要性

語彙の質が変わることに伴い、長文で扱われる「トピック」も大きく変化します。 2級では、給食の是非やスマートフォンの利用など、比較的馴染みがあり、内容が想像しやすいテーマが出題されます。

しかし、準1級では、国際関係、環境問題、最新の科学技術、特定の社会問題など、非常に専門的で幅広いテーマが扱われます。これらは、大人がニュースで見るような時事的な内容であり、そのトピックに関するある程度の「背景知識」を持っているかどうかが、読解のスピードと正確さに直結します。

馴染みのない国の社会問題や、特定の組織名・固有名詞が解説なく登場することも多く、背景知識が不足していると、単語の意味は分かっても、文章全体として何を論じているのかが見えにくくなってしまいます。

3. 文章構造の複雑さ

準1級の長文は、トピックが学術的になるため、文章の「構造」も格段に複雑になります。 2級の文章は、賛成と反対の対比など、比較的シンプルな構成で、筆者の主張を追いやすいのが特徴です。

一方、準1級では、ある社会問題に対して、特定の学者や研究機関の意見を引用し、それに対する反論や別の視点を提示し、最終的に筆者の結論を述べるといった、入り組んだ論理展開がなされます。

「While A is …, B is …(Aである一方、Bは…)」
「…, which consequently leads to …(…、その結果として…が起こる)」

といった、因果関係や対比、逆接を示す複雑な接続表現が多用されます。これらの論理の繋がりを正確に追うスキルがなければ、誰が何を主張しているのかが混乱し、内容を誤って解釈してしまうことになります。

4. 設問形式と「言い換え表現」のレベル

設問の形式も、準1級ではより高度な読解力を要求します。 2級の設問は、本文に書かれている内容と一致するかどうかを問う「事実確認」や、比較的簡単な推論が中心です。

それに対し、準1級では、筆者の隠れた意図を問う問題や、段落全体、さらには文章全体の要約を理解しているかを問う問題が出題されます。

特に受験者を悩ませるのが、「言い換え表現(パラフレーズ)」のレベルの高さです。
本文中ではある単語やフレーズで説明されていた内容が、選択肢では全く異なる、しかし同義のより難しい学術的な表現に置き換えられています。本文の内容は理解できたつもりでも、選択肢の単語が分からないために正解を選べない、という事態が頻発します。この高度な言い換えに対応できる柔軟な語彙力も、準1級突破には不可欠です

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後編の記事では、この高い壁を乗り越えるための具体的な対策として「英語多読」がなぜ最適なのか、その理由を詳しく解説します。

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