かえつ有明中・高等学校は、帰国生受け入れ校として非常に人気が高く、その教育環境や英語プログラムは多くの受験生と保護者の方から注目されています。特に、入学後のクラス編成である「Honors(オーナーズ)」と「Advanced(アドバンスド)」は、それぞれ異なる特色を持っており、どちらを目指すべきか迷われる方も少なくありません。

さらに、2026年度入試からは、これまでの入試方式が大きく変更され、2つの選考区分が統合されることが発表されています。これから受験を検討される方にとっては、この変更内容を正確に把握しておくことが第一歩となります。

本記事では、かえつ有明中学の「Honors」と「Advanced」クラスの基本的な違いと、2026年度から導入される新しい入試制度の概要について、比較表を用いながら整理してお伝えします。

産屋敷先生

講師:産屋敷二コラ
TCK Workshop 特別講師。カナダ生まれ、Capilano University(カナダ)、南山大学卒業。指導経験豊富なバイリンガル講師として、英検・TOEFL・IELTSなどの英語資格対策から、SAT/SSAT、IB French ab initioといった海外カリキュラムまで、幅広い言語教育と帰国生受験対策を専門とする。

    Honors(オーナーズ)とAdvanced(アドバンス)クラスの違い

    HonorsクラスとAdvancedクラスの選択で悩む生徒のイメージ
    産屋敷先生

    Honorsクラスは「英語で思考する」ことに深く踏み込むため、高い英語運用能力はもちろん、知的好奇心や議論への積極性が求められる環境です。一方、Advancedクラスは理系進学(サイエンス科)など、英語以外の強みも伸ばしやすい柔軟性があります。お子様の性格や将来のビジョンに合わせて、どちらの環境が適しているかをイメージしてみると良いでしょう。

    かえつ有明中学の最大の特徴の一つは、帰国生の英語力や学習スタイルに合わせて展開される2つのクラスです。入試の段階でもこれらのクラス分けが意識されていますが、入学後にどのような学びが待っているのか、その違いを理解しておくことは非常に重要です。

    Honorsクラスは、高い英語力を保持している生徒を対象としたクラスです。大きな特徴として、英語の授業だけでなく「哲学」の授業もオールイングリッシュで行われる点が挙げられます。単に英語を話せるだけでなく、英語を使って物事を深く考え、議論する力を養うことに重点が置かれています。

    一方、Advancedクラスは、英語力に応じた取り出し授業を行いつつ、他の教科は日本語でしっかりと学ぶことができるクラスです。ネイティブ教員による授業を選択することも可能で、英語力を伸ばしながら、国内大学進学も見据えたバランスの良い学習環境が整っています。

    クラス特徴の比較表

    特徴Honors(オーナーズ)Advanced(アドバンス)
    主な対象英検準1級以上 / 高い英語思考力を持つ生徒英検二級~準1級 / 英語力と国内進学の両立を目指す生徒
    英語授業オールイングリッシュ(英語・哲学)習熟度別取り出し授業(ネイティブ教員選択可)
    学習の特色「英語で思考する」哲学の授業あり3年間クラス替えなしの濃密な環境国内大学進学や理系(サイエンス科)にも対応しやすいバランスの良いカリキュラム
    目指す進路海外大学、国際系学部など国内難関大学、理系学部、海外大学など

    2026年度入試からの大きな変更点:選考の統合

    HonorsクラスとAdvancedクラスの変更点を確認しているイメージ
    産屋敷先生

    これまでは「Honorsは難しすぎるからAdvancedを受ける」という選択肢がありましたが、今後は全員が同じ試験を受けることになります。これは見方を変えれば、すべての受験生にHonorsクラス合格のチャンスが開かれているとも言えます。2回ある試験日程を有効に活用し、実力を発揮できる機会が増えたと前向きに捉えることができます。

    これまでかえつ有明中学の帰国生入試(英語入試)は、「Honors選考」と「Advanced選考」という2つの異なる区分で実施されていました。しかし、2026年度入試からはこれが統合され、「Honors・Advanced選考」という一つの試験枠組みに変更されます。

    この変更により、以前のように「Honors選考のみを受ける」「Advanced選考のみを受ける」といった出願の仕方はなくなります。11月と12月に計2回実施される試験のどちらもが「Honors・Advanced選考」となり、試験結果に応じてクラスの判定が行われる形になります。

    入試制度の変更点比較表(2025年度まで vs 2026年度以降)

    項目旧方式(〜2025年度入試)新方式(2026年度入試〜)
    選考区分「Honors選考」と「Advanced選考」に分離「Honors・Advanced選考」へ統合
    実施回数各選考ごとに実施11月・12月の計2回実施(内容は同じ統合型)
    英語面接Honors:グループワーク
    Advanced:ペアワーク
    「ペアワーク」に統一
    英語筆記各コースで難易度が異なる旧Advancedと旧Honorsの中間〜やや難レベル。英検準1級から2級程度
    合否判定出願したコースのみ判定試験結果に応じてクラスを判定①特待Honors合格
    ②Honors合格
    ③Advanced合格

    これまでは、Honors選考は非常に難易度が高く、Advanced選考は標準的といった棲み分けがありましたが、統合によって試験問題のレベル感も変化します。全体としては、旧Advanced選考と旧Honors選考の中間、あるいはややHonors寄りの難易度設定になると予想されており、より幅広い層の受験生が同じ土俵でチャレンジすることになります。

    新しい英語入試の試験内容と形式概要

    入試区分の統合に伴い、試験科目や実施形式にも変更点があります。新しい「Honors・Advanced選考」で実施される英語入試の概要を確認しておきましょう。

    産屋敷先生

    ペアワークへの統一は、受験生にとって対策の方向性を定めやすくなる変更点です。大人数での議論進行スキルよりも、目の前の相手と対話をし、意見を交換しながら協力関係を築くコミュニケーション能力が重視されます。英語の流暢さだけでなく、相手の話を聞く姿勢も評価のポイントとなるのが特徴です。

    1. 英語筆記試験

    英語の筆記試験では、語彙・文法問題に加え、長文読解が出題されます。統合後の試験では、旧Honors選考で出題されていたような読み応えのある「物語文(Novel)」が出題されると予想されます。また、旧Advanced選考で見られたような空所補充や整序問題といった基礎的な力を見る問題も含まれる構成となり、基礎力と応用力の両方がバランスよく問われる内容になります。

    2. 英語エッセイ

    かえつ有明中学校の英語エッセイを書いているイメージ

    これまでのAdvanced選考では物語の続きを書くフィクション・エッセイが出題されていましたが、統合後の試験では、前半は定型文(Eメールや手紙)の作成を行うエッセイが出題され、後半は旧Honors選考で課されていたような「Persuasive Essay(意見論述型エッセイ)」が出題されると考えられます。

    3. 英語ペアワーク(面接)

    最も大きな変更点の一つがここです。旧Honors選考で行われていた「グループワーク」は廃止され、旧Advanced選考で行われていた「ペアワーク」に形式が統一されます。受験生2名がペアとなり、与えられたトピックについて英語でディスカッションを行ったり、協力して課題に取り組んだりする様子が評価されます。

    4. 日本語作文

    英語入試であっても、日本語の作文試験(400字程度)が課される点は変わりません。提示された課題文を読み、筆者の主張を要約した上で、自分の意見や体験を述べる形式です。英語力だけでなく、一定の日本語読解力と論理的思考力も確認されます。

    まとめ

    かえつ有明中学の2026年度入試は、HonorsとAdvancedの選考区分が統合され、よりシンプルかつ公平な試験制度へと生まれ変わります。

    • クラスの特徴: 英語と哲学で思考力を磨く「Honors」と、バランス良く学ぶ「Advanced」。
    • 変更のポイント: 2026年度より選考が統合。「Honors・Advanced選考」として実施。
    • 試験形式: グループワークが廃止され、ペアワークに統一。英語筆記やエッセイは思考力を問う内容に。

    変更点の概要を掴んだところで、次は具体的な対策が必要になります。次回の記事では、この新しい試験形式に対応するための具体的な勉強法について詳しく解説していきます。


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    2026年度からの入試変更は、多くの受験生にとって「チャンス」であると同時に、新しい形式への「適応力」が試される場でもあります。Honors・Advanced統合後の試験で合格を勝ち取るためには、一般的な英語力向上だけでなく、かえつ有明特有の「思考力」や「協働性」を伸ばす対策が不可欠です。

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    ペアワーク(面接)のマンツーマン練習

    相手の意見を聞き、自分の考えを乗せて返す「対話力」を磨きます。講師がペア役となり、本番さながらのシミュレーションを繰り返すことで、自信を持って試験に臨めるようになります。

    思考力を深めるエッセイ添削

    「書くこと」に慣れるだけでなく、哲学的なテーマや物語文の読解を通じて、より深く考察し、論理的に表現する力を養います。

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