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指導を通して感じた想いやお役立ち情報を皆様にお届け致します。

はじめに

この記事を書いた人
ペンネーム:Kosuke University of Durham在籍

父の海外転勤のため、イギリスで幼少期・小学校、日本で小・中学校、アメリカで中学校・高校に通い、19年のうち合計12年を海外で過ごす。帰国によりG11で高校を中退後、現在イギリス・Durham University で経済・国際関係を専攻。

英検1級, SAT 1510, SAT Subject Test Math 2 (800), US History (720), Chemistry (800)

英語でのエッセイの書き方がわからない…

海外の中学校・高校に通う日本人生徒の多くが苦戦するのは英語で書く「Essay(エッセイ)」、いわゆる「英語による作文」ではないでしょうか。

日本の学校の授業でも、日常的にそれほど長い作文を書く機会はそれほどありません。夏休みの宿題の「読書感想文」ぐらいではないでしょうか?それを考えると、第二言語で作文を書くのが難しいのは当たり前です。

しかし現地校・インターナショナルスクールでは、いかに情報を整理し、習ったことを深読み・応用できるかが問うために、日本ではあまりやらない「作文」、つまりエッセイライティングが頻繁に課題として出されます。そのため、さまざまな科目でエッセイを書く機会が多くなります。基本的な書き方は同じです。

初めから完璧なエッセイを書くのは、誰もできません。書き始める前に、まず現地校のエッセイでは何が求められているかを理解し、何を、どのような順番で書いたらいいのかを理解しましょう

英語エッセイの書き方・ルールを徹底する

英語のエッセイをなかなか書くことができないとき、書こうとしている内容に意識を向けがちですが、それよりも前に心得ておくことがあります。

それは「文章の型」です。英語のエッセイがどんな文章で構成されているのか、ということを知っていなければ、せっかく良い内容がかけるアイデアが浮かんでいても、スムーズにかけません。

また「文章の型」を知っていれば、書くための材料がどんなものかわかるので、書く内容も思いつきやすく、自分の書きやすいテーマで書くことができるようになります。

基本的な型は、下のようなものになります。それぞれでどんな文章・センテンスを書けば良いのかは、追って説明します。

Introduction Introductory statement
Background
Thesis statement
Body Paragraph Topic sentence
Signposting
Supporting evidence
Linking sentence
Conclusion Restatement
Brief Summary
Final statement

Introduction

Introductionの目的は、「トピックの全体像からエッセイで注目する小さな内容に焦点を当てる」ことです。エッセイの初めに来て、読者をいかにエッセイに引き込むかが問われます。このことを頭に据え置き、Introduction は3つのセクションに分類できます。

Introductory Statement

まず1つ目のIntroductory Statementではトピックの一般的な情報やトピックに関連した面白い現象などを書きます。まず一文目を読んだ読者に共感・興味を持ってもらうことが目的です。

Background

次に必要なのがBackgroundです。トピックに対しての大まかな説明から少し細かい内容を説明し、エッセイを理解する上で必要な情報を記載します。ここで必要な言葉の定義を述べることで、この先読む上での前提事項を読者に伝えます。

Thesis statement

Introduction、またはエッセイ全体で最も重要な一文はThesis statementです。エッセイの主張を簡潔かつ完璧にまとめる必要があり、読者はこの一文で筆者の伝えたい内容がわかるはずです。

Body Paragraph

Body Paragraphの役割は理論の構造を作ることです。Thesis statementで述べた内容を、証拠を使いながら、わかりやすく説明します。必要に応じて複数段落書きますが、大抵のエッセイでは三段落ほどで十分です。

Topic sentence

まずTopic sentenceでは、各paragraphに何について書かれているか一文でまとめます。言葉の通り、各パラグラフのTopic sentenceです。

Signposting

次に、上級エッセイに必須なのがSignpostingです。Topic sentenceで大まかな内容は述べたものの、理論の構造まではかけません。そこでsignpostingにより、「この情報を用いて、〜の重要性を証明する」と具体的に説明します。

Supporting evidence

Supporting evidenceでは、実際に例を用いて自分の理論を説明します。自分の主張を明確に支持できる例を見つけましょう。ここで必須なのがただ証拠を書き出すだけでなく、「なぜこの例が自分の主張を強めるか」について書くことです。上記の通り、「Why」と自分に問いかけることでわかる内容です。

Linking sentence

最後のLeading sentenceとは、その段落で説明したことを主張につなげた後、次に説明する内容に引っ張っていくものです。例えば「〜からわかることは〜なことです。では〜な観点からはどうでしょうか」というようにつなげます。

Conclusion

このConclusionの段落は自分の主張の総まとめです。しかしただ述べた内容をまとめるだけでなく、高評価されるエッセイには「主張の応用範囲」も必要です。簡単に説明すると、「だから何?」に対する答えを出すことです。

Restatement

まずRestatementでは、これまでで述べた内容を簡素にまとめます。Thesisと全く同じではなく、少し言い換えましょう。

Brief Summary

次にBrief summaryでは、エッセイの中でどのようにして主張を証明したかを書きます。各パラグラフの内容を大まかにまとめると簡単です。

Final statement

最後にFinal statementで上記のように「だから何?」に対する答えを書きます。Thesisと似たように、読者に伝えたいメッセージを意識して書くと上手にかけます。

英語エッセイの質問・テーマをしっかり理解する

さて、「文章の型」を心得えれば、次は書く内容です。書く内容をしっかりしたものにするには、問題をしっかり理解することが必要です。質問も難しくなればなるほど、質問・テーマは簡素なものになります。しかし、高校レベルでは質問もはっきりしていることが多いので、質問の具体的な内容まできちんと理解する必要があります。エッセイで聞かれる内容は主に2つあり、それぞれで答え方は異なります

Critical Questions (程度を聞く質問、主張が大切)

「To what extent …」、「critically evaluate... 」、「Examine… 」などと聞かれる場合は、答えのない質問に対して、1つの視点からの意見を主張することが求められます。

答えのないというものの、リサーチや与えられた情報では様々な意見が見られます。そのため、そのことについてあまり考えずに書くと、エッセイの主張が薄くなりがちです。

そこでおすすめするのが、まず全体像を把握し上で具体的な施策・主張を2つの視点に分類することです。

例えば「Critically evaluate the role of Japanese middle-school English classes in the process of learning English」と聞かれた場合はまず中学校での英語教育の利点、欠点を具体的に出します。利点としては「多くの単語を習得できる」や「文法をしっかり理解できる」などがあり、欠点としては「話す機会が少なく自信がつかない」や「日常会話で使用する英語を習得できない」などがあります。

そこから、これらをまとめ、「Although Japanese middle-school English classes help students gain a basic understanding of the language, its impracticability in everyday-life makes it an unsuccessful method of teaching」というような、偏ったものの主張のはっきりしているエッセイを書くことができます。

このように、「Critically evaluate」で問われる質問には双方の意見がある中、いかにどちらかの意見を主張できるかが勝負です。具体的な施策から考えることにより、全体像がつかみやすくなり視点を決めるときにも役立ちます。

ここで注意すべき点が、このような質問で求められているのはあなた自身の考えではないという点です。

そのため、多くのエッセイを第一人者で書くと質が落ちてしまいます。ここで求められているのは証拠を基にした理論であり、専門家になったつもりで書くことに集中しましょう。

例えば「I think …」で書くのではなく、「For the following reasons, it can be argued that …」のように書きましょう。

Descriptive questions (説明を求める)

「How…」、「Explain…」、「Identify…」などと聞かれる場合は主張を求められていなく、全体の説明が必要です。大きな質問に対して問題を分解し、テーマごとに分けて説明することが求められます。

このような設問で重要なのが因果関係を意識することです。ここで問われているものは、生徒がいかに内容を理解し深掘りできているかです。

では、どのようなエッセイが評価されるのでしょうか?

このような質問で重要なキーワードが「Nuance」です。Nuanceとは、日本語でもよく使われるニュアンスであり、言葉・思考のわずかな違いです。

高評価されるエッセイは1つ1つの内容、視点のわずかな違いをうまく説明するものです。例えば「How did the Revolutionary War shape the American Identity」と聞かれた場合、「American Identity」の様々な定義を議論し、独立戦争との因果関係を説明すると、非常にニュアンスのあるエッセイになります。

説明文ではありながらも、因果関係だけでなく様々な見解を説明することが大切です。

Whyを三回、自分に問いかける

それぞれのエッセイの書き方についてしっかり理解した上で、「何が高評価されるのか」と思うのではないでしょうか?

ここで「内容の深掘り」や「明確な因果関係」、「深いリサーチ」などと言われてもわかりにくいですね。そこで実践しやすいのが、大きなテーマごとに最低三回は「why」に答える、ということです。

Whyの質問に答えるうちに無意識に細かな内容や明確な因果関係に気づくことができます。Whyで出た考えがエッセイの要となるので、構成を決める時点から意識して自分に問いかけましょう。

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