海外での生活を終え、日本での中学校・高校選びに頭を悩ませている帰国生のご家庭にとって、かえつ有明中学校・高等学校は真っ先に候補に挙がる学校の一つではないでしょうか。4人に1人が帰国生という多様性に満ちた環境、そして何より、生徒一人ひとりの個性を尊重する自由な校風が多くの支持を集めています。

かえつ有明が大切にしているのは、ダイバーシティ(多様性)、ディープラーニング(深い学び)、そしてグローバル(国際性)の3つの柱です。これらは単なるスローガンではなく、実際の授業や日々の学校生活の中に深く浸透しています。本記事では、卒業生のリアルな体験談をもとに、かえつ有明の魅力と、合格を勝ち取るための具体的な戦略を徹底的に解説します。

瀧澤先生

講師:瀧澤 真結

 TCK Workshop プレミアム講師。東京学芸大学附属国際中等教育学校、上智大学国際教養学部(FLA)卒業。フィリピン・ケニアでの滞在経験を持つ。 英検1級の圧倒的な英語力に加え、生徒一人ひとりの魅力を対話を通して引き出す自己PR・面接・エッセイ指導が武器。多くの帰国生が目指すキャリアを体現するロールモデルとして、学習指導とメンタルサポートの両面で絶大な信頼を得ている。

    入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。

    卒業生が語る「対話」を重んじる学校生活と充実の設備

    かえつ有明中学校・高等学校のの近代的な校舎のイメージ

    かえつ有明の校舎に一歩足を踏み入れると、その開放的な雰囲気に驚かされます。江東区東雲という立地にあり、臨海線の東雲駅から徒歩8分、あるいは豊洲駅からバスで通学できる利便性も魅力です。

    瀧澤先生

    かえつ有明は、生徒と先生の距離が非常に近いのが特徴です。職員室の前にはラウンジがあり、先生を呼び出すための専用電話が設置されているほどです。わからないことがあればすぐに質問に行ける環境は、日本の学習習慣に慣れていない帰国生にとって、何よりも心強いサポートになるでしょう。

    学校生活を彩る設備の中でも、特に注目したいのが新しく建設された「BLOOM(ブルーム)」という建物です。ここは駐車場だったスペースを活用して作られた3階建ての施設で、1階には「コンバセーションピット」と呼ばれる、円状に座って対話を楽しめるスペースがあります。

    クッションやピアノが置かれ、生徒たちがリラックスしながら議論を深める場となっています。また、上階にはサイエンスやアート、ミシンが完備された工芸室など、感性を刺激する教室が揃っています。さらに、屋上庭園もあり、生徒たちは高速道路や人工芝のグラウンドを眺めながら、お弁当を食べたり友人との時間を過ごしたりしています。

    レベル別の英語教育と日本初導入の「TOK」授業

    帰国生が最も気になるのは、やはり英語教育の質ではないでしょうか。かえつ有明では、英語の習熟度に合わせて「Regular」「Advanced」「Honors」の3つのクラスが用意されています。

    Honorsクラスの授業は、海外の現地校やインターナショナルスクールの「English(国語)」の授業に近い形式で行われます。単なる語学学習ではなく、小説を読んでレポートを書いたり、社会問題についてプレゼンテーションを行ったりと、高いアウトプット能力が求められます。

    瀧澤先生

    英語を学ぶのではなく、英語で考える力を養うのがかえつ有明のスタイルです。国際バカロレア(IB)の思想を取り入れた「TOK(知の理論)」の授業では、正解のない問いに対して対話を重ねます。ボールを持った人だけが話せるというルールのもと、互いの意見を尊重しながら批判的思考力(クリティカル・シンキング)を磨く経験は、帰国生にとって最高の知的刺激になるはずです。

    進路に合わせた高校3つのクラス編成

    かえつ有明中学校・高等学校の多様な進路に対応する新クラス・トラディショナル・オーセンティックのイメージ

    高校に進学すると、生徒たちは自分の将来のビジョンに合わせて「高校新クラス」「トラディショナルクラス」「オーセンティッククラス」の3つから進路を選択します。

    新クラスは、主に総合型選抜や海外大学進学を目指すクラスで、探究活動を軸にした学びが行われます。

    トラディショナルクラスは、難関国立大学や私立大学の一般受験を目指すクラスで、高い学習意欲を持つ生徒が集まり、切磋琢磨しています。

    オーセンティッククラスは、指定校推薦や一般入試など、多様な方法で国内大学を目指すクラスです。

    卒業生の進路も多岐にわたります。早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学、ICU(国際キリスト教大学)といった難関私立大学はもちろん、国立大学や海外の大学へ進む生徒もいます。自分のペースで、自分に合った受験の形を選べるのがかえつ有明の大きな強みです。

    かえつ有明合格と入学後の成功を支える学習戦略

    かえつ有明への合格を目指す、あるいは入学後にスムーズに学校生活へ馴染むためには、どのような準備が必要なのでしょうか。2026年度の中学帰国生入試からはHonors/Advanced入試が11月に統合されるなど、入試制度にも変化が見られます。また、高校帰国生入試に関して、2027年度より募集が停止されることが発表されています。

    ここでは、専門的な視点から4つの解決策を提案します。

    1. 英語アカデミック・ライティングの習得

    Honors入試や入学後のHonorsクラスでは、自分の考えを論理的な英語で記述する能力が不可欠です。多くの帰国生は日常会話に不自由はありませんが、レポートやエッセイとなると、構成力や語彙力に課題を感じることがあります

    対策としては、まず「パラグラフ・ライティング」の基本をマスターすることをおすすめします。一つの段落に一つの主張(Topic Sentence)を置き、それを支える具体例(Supporting Details)を挙げ、最後に結論(Concluding Sentence)で締めるという構成を徹底しましょう。

    また、かえつ有明の図書館「ドルフィン」には洋書が充実しています。受験前から多様なジャンルの英語の本に触れ、筆者の主張を読み解く練習を積んでおくことが、入学後の学びをより豊かなものにします。

    2. 日本語での論理的思考力と小論文対策

    かえつ有明の入試では、日本語の小論文も課されます。海外生活が長いと日本語での読み書きを敬遠しがちですが、大切なのは「完璧な日本語」よりも「筋の通った考え」です。

    瀧澤先生

    日本語でのアウトプットが苦手な場合は、まず日本の時事ニュースについて、親御さんと話し合うことから始めてみてください。自分の意見を声に出して説明する練習は、そのまま小論文や面接の対策に繋がります。

    教育心理学の研究によると、思考を言語化するプロセスを繰り返すことで、脳内の情報が整理され、論理的な文章構成力が向上すると言われています。400字程度の原稿用紙に、自分の体験に基づいた意見を書く練習を週に一度は行うようにしましょう。

    3. 数学と国語の基礎固めとキャッチアップ

    入学後、最も苦労するのが一般生と同じカリキュラムで進む算数(数学)と国語です。特に算数は、海外の学校と日本の学校では教える順序や解法が異なるため、未習範囲の穴を埋めておく必要があります。

    中学受験の段階から、日本の教科書の基礎レベルは一通り理解しておくことが理想的です。入学後は、かえつ有明が提供している「放課後講習」や「自習室のチューター制度」を積極的に活用することをおすすめします。特に数学道場などのサポートプログラムは、塾に通うよりも安価で、学校の授業と直結した内容を学べるため非常に効率的です。

    自分から積極的に先生を捕まえて質問に行く姿勢を持つことが、キャッチアップを成功させる鍵となります。

    4. 自己分析と面接での「自分らしさ」の発信

    かえつ有明の面接では、単なる知識の確認ではなく、受験生がどのような経験をし、それをどう学校生活に活かしたいのかという「パーソナリティ」が深く問われます。 海外での生活で驚いたこと、苦労したこと、そしてそれをどう乗り越えたのか。これまでの経験を棚卸しし、自分の言葉でストーリーとして語れるように準備しましょう。

    かえつ有明はダイバーシティを大切にする学校ですから、「他人と違うこと」は大きな武器になります。無理に優等生を演じるのではなく、ありのままの自分を表現する練習を積むことで、面接官に強い印象を与えることができます。

      かえつ有明での学びを最大限に活かすために

      TCK Workshopでは、かえつ有明の入試傾向を熟知したプロ講師が、お子様の状況に合わせた完全個別指導を行っています。英語エッセイ、日本語小論文、そして面接対策まで、合格を確実にするための伴走をいたします。

      お子様の可能性を最大限に引き出すために、まずは無料教育相談で具体的なアドバイスを受けてみることから始めてみませんか。 合格への第一歩として、無料教育相談でお子様の状況を詳しく確認しましょう。 体験授業を通して、かえつ有明対策に特化したプロの指導を体感してみることをおすすめします。

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      まとめ

      かえつ有明中学校・高等学校は、帰国生が自分らしく、そして深く学べる最高の環境を提供しています。

      • 2026年度から変更される入試日程を早めにチェックし、計画を立てましょう。
      • 英語は「書く力」を重点的に、日本語は「論理的に伝える力」を磨くことが合格への近道です。
      • 入学後の学習不安は、学校の手厚いサポート体制を信じて、積極的に活用する姿勢が大切です。
      • 何よりも、自分自身の海外経験に自信を持って、入試に臨んでください。

      参照

      かえつ有明公式サイト
      https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/