海外での生活、本当にお疲れ様です。そろそろ日本への帰国や進学を本格的に考え始めているご家庭も多いのではないでしょうか。特に広尾学園、渋谷幕張、慶應SFCといった学校は、帰国生の間で圧倒的な人気を誇ります。でも「実際に入ってみてどうなの?」「対策は何をすればいい?」といった疑問は尽きないものですよね。

今回は、実際にこれらの学校に進学した先輩たちのリアルな声をQ&A形式でたっぷりとお届けします。受験のヒントから入学後のちょっとした悩みまで、先輩たちの実体験を参考に、お子様にぴったりの学校選びを進めていきましょう。

野澤先生

講師: 野澤 豪真

 TCK Workshop プレミアム講師。渋谷教育学園幕張高校(渋幕)、早稲田大学国際教養学部(SILS)卒業。 母校である渋幕の入試を知り尽くしたスペシャリストであり、昨年度だけで「8名」を渋幕合格へ導いた圧倒的な指導実績を持つ。 ボストンでの滞在経験と自身のアカデミックな英語力を武器に、最難関校の英語エッセイ・面接指導において、合格ラインを確実に超えさせる実践的な指導を行う。

    この記事は、TCKworkshop主催のウェビナーを基に作成しています。TCKworkshop公式Youtubeチャンネルでは、指導経験豊富な講師が実際の指導を通して蓄積した帰国生の受験、英語学習などについての情報をお伝えしておりますので、ぜひご覧ください。

    慶應SFC:自由な校風とスタンダードな入試のヒミツ

    野澤先生

    慶應SFCの入試は、奇をてらわないスタンダードな問題が多いのが特徴です。だからこそ、日頃から英検や語学の基礎をしっかり固めておくことが、合格への一番の近道になりますよ。

    SFCの受験対策はいつから始めましたか?

    先輩たちの経験によると、本格的にSFC向けの過去問対策を始めたのは秋の10月頃からという人が多かったようです。SFCは入試日程が他の学校に比べて少し遅めにあるため、まずは12月や1月に入試がある他校の対策をしっかり終わらせ、その後にガッツリとSFCに集中するという戦略をとる方も多い印象です。

    入学後、周りの授業についていくのは大変ですか?

    ハイレベルな子が集まる学校ですが、先輩たちは意外と「大変だけど、授業がとても楽しい」と前向きです。合格できているということは、その学校で学ぶ力がしっかり備わっているということ。自分を信じて、学校生活を思い切り楽しむことをおすすめします。

    受験で差がつくポイントはどこですか?

    入試の中でも特に差がつきやすいのがエッセイです。トピックが少し難しいこともあるので、早い段階から自分の考えを英語で論理的に書く練習をしておくと安心です。この力は入学後のレポート作成などでも大活躍してくれます。

    広尾学園:圧倒的な人気を誇るインターナショナルな学び舎

    野澤先生

    広尾学園の算数は、英語で出題されるからこそ難しさを感じる生徒さんが多いです。日本の中学受験算数の考え方をしっかり身につけておくことが、得点源にするための秘訣です。

    広尾学園に受かるために集中した勉強は何ですか?

    英語については、TOEFL iBTで90点以上のスコアを目指すことから始めるのが一般的です。その上で、算数と国語の対策も欠かせません。算数は計算式や文章題がしっかり出るので、基礎を完璧にしておきましょう。国語は物語文ではなく説明文が出る傾向にあるため、論理的な読解力を鍛えておくのがおすすめです。

    広尾学園と広尾小石川、どっちがいい?

    姉妹校である広尾小石川との違いも気になりますよね。先輩たちによると、広尾学園はコースが豊富で、文化祭などを通じてたくさんの多様な価値観に触れられるのが強みです。一方の広尾小石川は、キャンパスがピカピカで新しく、小人数でアットホームな雰囲気が魅力です。自分がどんな環境で過ごしたいか、学校見学で見比べてみるのも楽しいですよ。

    おすすめの模試や対策はありますか?

    TCKでも練習問題をたくさん用意していますが、外部の模試を活用して、試験の雰囲気に慣れておくことも重要です。早めに準備を始めて、自信をつけて本番に臨むようにしましょう。

    【関連記事】帰国生入試の全体像や、どのような準備が必要かをもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にすることをおすすめします。

    渋谷幕張:手厚いサポートと充実の学校生活

    野澤先生

    渋幕の取り出し授業は、皆さんが日本の勉強にスムーズに馴染めるように用意された応援団のようなものです。少人数でじっくり教えてもらえる環境を、ぜひ味方につけてくださいね。

    一般生との学力差を埋めるサポートはありますか?

    渋幕では、中学1年生と2年生の間、国語と数学の取り出し授業が行われます。一般生とは別で、少人数で基礎からしっかり学べるので安心です。ある程度力がついたら一般生のクラスに戻るというステップアップの仕組みがあり、先輩も「このおかげで高校からみんなと一緒に頑張れた」と話してくれました。

    定期テスト後のフォローはどのようになっていますか?

    テストの結果があまり良くなかった場合でも、放課後に補修をしてくれたり、追試があったりとサポートが充実しています。これは生徒のレベルをしっかり引き上げたいという学校の愛情です。前向きにチャレンジすることで、確かな学力が身につきます。

    夏休みなどの長期休暇はどう過ごしていましたか?

    学校の宿題をこなしたり、部活に励んだりするのが一般的です。9月の文化祭に向けて準備で学校に集まることもあり、友達との絆が深まる時期でもあります。もちろん、家族旅行や塾の講習など、皆さん思い思いに充実した時間を過ごしています。期末テストのやり直しなどを自分で行う時間は、キャッチアップにおいて非常に有益な時間になりますよ。

    難関校合格を勝ち取り、入学後に活躍するための学習戦略

    野澤先生

    目標校に合格することはもちろん大切ですが、入学後に「自分らしく」輝ける力をつけることも同じくらい重要です。今から計画的に、必要なスキルを身につけていきましょう。

    憧れの学校生活を手に入れるためには、今から戦略的な準備を進めることが大切です。ここでは、先輩たちの経験を踏まえた具体的な対策ステップをご紹介します。

    1. 英語資格の早期取得とスコアの安定化

    難関校を目指すなら、まずは英語力を確固たるものにしましょう。広尾学園であればTOEFL 90点以上、慶應SFCであれば英検1級レベルが一つの目安になります。日本英語検定協会の公式情報によると、2026年度からは英検の形式が一部変更される可能性もあるため、常に最新の情報をチェックしておくことが重要です。

    TOEFLの勉強は単なる受験対策ではなく、入学後のアカデミックな授業についていくための基礎体力作りにもなります。特にリスニングやスピーキングの力は、英語での授業やディスカッションで大きな武器になります。

    【関連記事】英語のライティング力をさらに高めたい方は、こちらの記事が役に立つかもしれません。

    2. 日本の算数・数学を英語で解きこなす力

    広尾学園などの入試では、算数が英語で出題されます。これは、単に英語ができるだけでなく「日本の中学受験算数」の解法を理解していなければなりません。まずは日本語の教材を使って、割合、速さ、図形といった頻出単元の概念をしっかり理解しましょう。

    その上で、それらの解法を英語の用語と結びつけていく練習をすることをおすすめします。海外の現地校で習う数学は計算が中心になることが多いですが、日本の入試算数は論理的な思考力が問われます。早めにプロの指導を受け、効率的に解くコツを掴んでおきましょう。

    3. 自己分析を深め、伝わるエッセイ・面接準備を行う

    慶應SFCやその他の難関校では、エッセイや面接が合否を分ける大きな要素となります。エッセイ対策を単なる英作文の練習に留めず、3ヶ月以上前から「自分は海外で何を学び、将来どうなりたいか」という内省を深める時間を持ちましょう。

    自分の経験を論理的かつ情熱的に伝える力は、一朝一夕には身につきません。講師との対話を通じて自分のストーリーを言葉に落とし込む作業を繰り返すことで、面接でも自信を持って答えられるようになります。

    【関連記事】志望理由書の書き方の鉄則については、こちらもご覧ください。

    4. 最新の入試要項を徹底的に確認する

    入試制度は毎年細かな変更が行われます。例えば、慶應義塾大学ではTOEFLのホームエディションスコアが認められなくなるなど、提出書類に関するルールが厳格化されています。必ず志望校の公式サイトから最新の入試要項をダウンロードし、不確実な情報に基づいて準備を進めないように注意することが大切です。

    また、英検準2級プラスといった新しい級の導入予定についても、日本英語検定協会の発表を確認し、自分の受験スケジュールにどう影響するかを把握しておきましょう。

    まとめ

    憧れの広尾・渋幕・慶應SFCでの生活は、先輩たちの声からもわかる通り、非常に刺激的で楽しいものです。

    • 慶應SFCは、基礎を固めた上での王道の入試対策と、入学後のエッセイ力がポイントです。
    • 広尾学園は、高い英語スコアの確保と、英語で解く算数のトレーニングが合格の鍵となります。
    • 渋谷幕張は、入学後の取り出し授業や補修など、学習面のサポートが非常に手厚いので安心です。

    新しい環境への不安は誰にでもあるものですが、一歩踏み出せば、そこには同じ経験をした仲間や、温かく迎えてくれる先生たちが待っています。

    TCK Workshopの受験対策

    TCK Workshopでは、慶應SFCや広尾、渋幕といった難関校への合格実績が豊富な講師が、一人ひとりの学習状況に合わせた個別指導を行っています。

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    今回は広尾・渋幕・慶應SFCの3校を中心にご紹介しましたが、帰国生に人気の学校はまだまだあります。次回の記事では、ICU高校や東京学芸大学附属国際中等教育学校(学芸国際)といった、さらに個性が光る学校のリアルな声をお届けします!