海外での学習経験を活かし、日本の難関大学への進学を目指すIB生の皆様にとって、東京理科大学経営学部の国際デザイン経営学科は非常に魅力的な選択肢の一つです。理系大学としての伝統を持ちながら、デザイン思考と経営学を融合させたこの学科は、これからのグローバル社会で求められる創造的なビジネスリーダーを育成する場として注目されています。しかし、その入試制度は一般的な総合型選抜とは異なり、国際バカロレア(IB)の理念を深く理解した選考内容となっています。本記事では、TCK Workshopの専門的な視点から、東京理科大学IB入試の具体的な内容と、合格を勝ち取るための効果的な対策法について、2026年度の募集要項から詳しく解説します。

岡留先生

講師:岡留 智史

TCK Workshop代表取締役、特別講師。ニューヨーク、サンフランシスコに滞在したのち帰国生の名門校である東京学芸大学附属高校に入学。早稲田大学の創造理工学部を卒業。TCK WorkshopではIB math、SAT、A-levels Physicsなど海外カリキュラムの理数科目の指導を中心に指導を担当。

    入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。

    TCK Workshopでは、東京理科大学IB入試に向けたオンライン個別指導を実施しています。無料学習相談では、お子様のIBスコアや数学の習熟度に合わせて、EE・TOK対策や口頭試問の準備をプロの学習アドバイザーが無料でご提案いたします。

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    東京理科大学経営学部国際デザイン経営学科の基本情報

    岡留先生

    国際デザイン経営学科の最大の特徴は、1年次を北海道の長万部キャンパスで全寮制で過ごすことです。この環境で育まれる密度の高い人間関係と自立心は、IB生が持つ多様なバックグラウンドと相まって、素晴らしい成長の機会となります。

    東京理科大学の経営学部は、実力主義の伝統に基づき、科学的な視点から経営を捉える姿勢を大切にしています。中でも国際デザイン経営学科は、1年次の全寮制生活や、卒業要件としての海外留学プログラムなど、国際的な視野を養うための仕組みが整っています。入試制度についても、筆記試験だけでは測れない多様な資質や、IBプログラムで培った思考力を正当に評価することを目指しています。

    項目内容
    学部・学科経営学部 国際デザイン経営学科
    1年次の所在地北海道山越郡長万部町(全寮制)
    2年次以降の所在地東京都新宿区(神楽坂キャンパス 富士見校舎)
    募集人数若干名
    選考方法書類審査、面接、および口頭試問

    出願資格と数学HLの重要性

    東京理科大学のIB入試において、最も注意すべき点は数学の履修条件です。理系大学としてのアイデンティティを持つ大学であるため、文系寄りの経営学部であっても、数学に対する高い素養が求められます。

    カテゴリ出願資格の詳細
    IB資格IB Diplomaを授与された者、または2026年3月31日までに授与見込みの者。
    言語能力日本語を母国語とする、または日本語A・日本語B(HL)を履修、もしくは日本語能力試験(N1)合格。
    数学の指定数学(HL)の履修が必須。AA(Analysis and Approaches)またはAI(Applications and Interpretation)のどちらでも可。

    特に、数学はHL(Higher Level)での履修が必須となっており、SL(Standard Level)では出願資格を満たせません。これは、入学後のデータサイエンスや経営統計などの高度なカリキュラムに対応できる基礎体力を求めているためです。

    2026年度入試スケジュールと必要スコアの目安

    岡留先生

    入試はI期とII期の2回実施されますが、早めの準備をおすすめします。特にI期は9月初旬に出願となるため、最終試験前の忙しい時期に書類を完成させる必要があります。スケジュール管理が合格への第一歩と言えるでしょう。

    2026年度のスケジュールは以下の通り予定されています。出願は受験ポータルサイトUCARO(ウカロ)を通じて行う必要があります。

    フェーズI期日程(2025年実施)II期日程(2026年実施)
    出願期間(郵送必着)2025年9月1日〜9月3日2026年1月7日〜1月9日
    選考日(面接等)2025年10月2日2026年1月27日
    合格発表日2025年10月17日2026年2月14日
    入学手続期間2025年10月17日〜10月30日2026年2月16日〜2月20日

    必要スコアについて

    東京理科大学は公式なボーダーラインを公表していません。しかし、実力主義を掲げる大学であることから、IBスコアは高ければ高いほど有利であることは間違いありません。

    指標目安となる水準対策のポイント
    総合スコア(45点満点)34点〜38点以上合計点だけでなく、各科目のバランスも重視されます。
    数学(HL)スコア5点〜6点以上理系大学として、数学の習熟度は非常に厳しく見られます。
    言語科目(日本語/英語)5点以上レポート作成能力の裏付けとして安定したスコアが必要です。

    一般的に、国内難関私立大学のIB入試で合格圏内とされるのは30点台中盤からと言われますが、東京理科大学の場合は「数学HL」での高スコアが非常に重視される傾向にあります。

    【関連記事】IB入試を実施している理系学部について知りたい方はこちらもご覧ください。

    東京理科大学経営学部のIB入試を突破するための実践的アドバイス

    岡留先生

    東京理科大学のIB入試では、IBのコア科目であるEE、TOK、CASの内容が非常に重視されます。単に活動を羅列するのではなく、それぞれの経験が自身の論理性や社会への貢献意欲にどう結びついているかを日本語で言語化しましょう。

    東京理科大学の選考ではIBプログラムでの学習成果を証明する書類の提出が求められます。これらの書類は、志願者の学術的な深さと人間性を評価する重要な判断材料となります。ここでは、合格を勝ち取るための具体的な準備方法について深掘りします。

    EE(課題論文)の日本語要約:論理性を際立たせる構成

    EEについては、論文のコピーに加えて、A4サイズ2枚以内の日本語要約を提出する必要があります。科学的な妥当性や論理の整合性を重視する東京理科大学のカラーに合わせ、自身の研究テーマがいかに独創的であり、かつ客観的なデータや理論に基づいているかを簡潔にまとめる力が問われます。

    英語で書いた内容をそのまま翻訳するのではなく、日本語として読みやすく、かつ論理構成が明確な文章を構築することをおすすめします。特に、自身の研究が経営学やデザイン、あるいは社会課題の解決にどう繋がるかという視点を盛り込むと、大学側の興味を惹きやすくなるでしょう。

    TOK・CASレポート:5ページに込める多角的な視点

    TOK(知の理論)とCAS(創造性・活動・奉仕)のレポートは、それぞれ書式自由でA4サイズ5枚以内という比較的ボリュームのある内容です。

    TOKのレポートでは、知識がいかに構成されるかという問いに対し、自分なりの見解を論理的に述べる必要があります。国際デザイン経営学科が求める多角的な視点を証明するためにも、一つの事象を異なる知識の領域(AOK)から分析する姿勢を見せることが有効です。

    CASのレポートは、アドミッション・ポリシーにある「主体的に多様な人々と協働して学ぶ意欲」をアピールする絶好の機会です。1年次の長万部での寮生活では、まさにこの協働する力が求められます。単に活動をした事実だけでなく、その活動を通じてどのような壁にぶつかり、それをどう乗り越え、結果としてどのような自己変容(Reflection)があったのかを深く書き込むことが重要です。

    口頭試問を伴う面接:日本語での概念説明を強化する

    選考当日に行われる面接には、口頭試問が含まれます。これは単なる質疑応答ではなく、学術的な問題に対する考え方や説明能力を問うものです。IBの数学HLで学んだ概念を、日本語でも正確に説明できるようにしておく必要があります。例えば、微分積分の概念や統計的な推論のプロセスを、専門用語を使って論理的に解説する練習をしておきましょう。理科大の面接官は、答えそのものよりも「なぜその答えになるのか」というプロセスを重視する傾向があります。

    出願書類の準備チェックリスト

    出願書類は原則として原本提出ですが、1通しかない場合は学校による原本証明(Certified True Copy)が必要です。

    書類名形式・注意点
    入学願書本学所定用紙。日本語で自筆すること(消せるペン不可)。
    志願者調書本学所定用紙。学歴等を正確に記入。
    IB Diplomaコピー取得見込み者は「取得見込み証明書」と「Predicted Grades」を提出。
    IB最終試験成績証明書IB機構から大学(コード:N000530)へ直送手続きが必要。
    EE(課題論文)コピー本文のコピー。
    EE日本語要約A4サイズ2枚以内。日本語で作成。
    TOK学習成果レポート書式自由。A4サイズ5枚以内。日本語で作成。
    CAS概要レポート書式自由。A4サイズ5枚以内。日本語で作成。

    まとめ

    東京理科大学経営学部国際デザイン経営学科のIB入試において、合格を勝ち取るための重要なポイントは以下の通りです。

    • 数学HL(AAまたはAI)の履修が必須条件であり、SLでは出願できない。
    • 公式な必要スコアの公表はないが、数学HLでの高スコアと全体的な学術的優秀さが期待される。
    • EEの日本語要約、TOK・CASのレポートなど、日本語での論理的記述力が合否を分ける。
    • 選考には口頭試問が含まれるため、学習内容を日本語で説明する練習が不可欠。
    • 1年次の全寮制生活に対する適応力と、主体的な協働意欲を面接で示すことが重要。

    TCK Workshopによる東京理科大学IB入試対策サポート

    TCK Workshopでは、東京理科大学経営学部のIB入試を目指す皆様のために、一人ひとりの状況に合わせた個別指導を提供しています。

    IBコア科目の日本語化サポート

    EEやTOKの成果を日本語で論理的に再構築する作業は、海外生活が長い生徒にとって大きな負担となることがあります。TCKの講師陣は、生徒の思考の深さを損なうことなく、洗練された日本語レポートへと昇華させるお手伝いをします。

    数学HLの概念理解と口頭試問対策

    英語で学んだ数学の概念を日本語で正確に理解し、説明するトレーニングを行います。理科大の求める「実力」を証明するための準備を、プロの講師と共に進めることができます。

    東京理科大学のIB入試は、これまでの努力の結晶であるIBプログラムの学びを最大限に評価してくれる制度です。しかし、そのポテンシャルを十分に伝えるためには、戦略的な準備が欠かせません。TCK Workshopは、皆様が培ってきた素晴らしい経験を合格という形に変えるための伴走者となります。

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