これからIBが始まる生徒も既に1年間が終わった生徒も、夏休みというのは実はものすごい大事な学習期間ということをご存じでしょうか。もちろん勉強以外の経験も多く積み重ねられる大切な夏休みに、どんな勉強をすればいいのか、紹介していきます。

夏休みの過ごし方次第でスコアが決まる?

我々のもとには例年、相当な数の「IB予習」のご依頼を頂きます。

もともと私はインターナショナルスクールの生徒を長年指導を続けてきました。学年が小さい頃は夏休みとなると2か月お休みされることも珍しくなく、やはり夏休みは「オフ」。

日本の学校と違い学年が上がるため宿題もほとんど出ないので、サマーキャンプや親戚に会いに行く、普段できないことをしたり、旅行したり、と、それが当然ですし、私自身もアメリカにいた頃は夏休みは日本にいた時の過ごし方とは全く違ったように過ごしていたことを覚えています。

とはいえ、学年が上がると、これが徐々に大人の階段を上ることになります。その年に上手くいかなかったことを復習したり、同じことにならないようにと予習をしたり。

はじめてインターの生徒様から「夏休み中にとことん授業をして欲しい」と頼まれた時、「夏休みですけど、何をしたいんですか?」と、その頃はむしろ私が驚いていたのですが。

その内容はAPの予習。

数学と理科を1年分全て先取りしておきたいといった内容でした。話を聞くと「高校生にもなれば勉強が優先で、それ以外のオフは空いたところでする」と。

やはり、どの国にいても高校生にもなると勉強から離れるのは難しくなるわけですね。それからというもの、毎年のようにAPの予習、IBの予習を短期で行うようになりました。20時間~多い時は50時間の指導を夏に詰め込み、目的の内容を全てカバーすることをしてきました。

夏休みに予習をすれば後が楽!

前述のように、夏休みに私が担当して予習を行った生徒全員が「圧倒的に学校での学習が楽になる。」と言います。この余裕が全てがうまく回転しだすきっかけにもなります。

もちろんIBでは理数系科目以外の負担も相当に多いわけでこれらをすべて初見で進めていくのには限界があります。

学校側も細かく丁寧にフォローはしてくれません。

むしろクラスを見渡せば、既にわかっているという顔をした生徒がちらほらいますね?彼らはほぼ間違いなく予習をしているわけです。特別に頭がいいわけではないんです。

ということで、この夏休みという絶好の学習チャンスをフルに活用して先の2年の計画を立ててしまいましょう。

IBの負担が減ると場合によってはSATを受験する余裕が出たり、TOEFLのスコアアップをする時間が出来たり、さらにはIBの学習自体により深みが出たり、と。悪いことは一つもありません。(子供にとっては夏休みの時間が勉強に失われることくらいでしょうか。)

夏休みはもうすぐ始まります。夏休み中の学習プランについては是非お問い合わせください。具体的なプランについていつでもご相談承ります。