海外生活を送るお子様や、日本に帰国されたばかりのご家庭にとって、英語資格の取得は非常に大きな関心事です。特に日本で最も信頼性が高く、知名度がある英検(実用英語技能検定)は、帰国生入試においても重要な指標の一つとして扱われています。しかし、周囲が受けているからという理由だけで、なんとなく受験を決めてしまうのは少し注意が必要です。お子様の志望校や現在の学習状況、そして帰国までの残り時間によっては、英検対策が必ずしも最優先事項ではない場合もあるからです。

今回の記事では、帰国生入試を受ける場合に英検が最適である人とそうでない人について、それぞれのケースに沿って解説します。

TCK Workshopでは、お子様一人ひとりの志望校や滞在国に合わせた、オーダーメイドの英検対策を提供しています。現在の英語力でどの級を目指すべきか、入試に間に合わせるにはいつ受けるべきかなど、プロの学習アドバイザーによる無料学習相談で最適なプランをご提案いたします。

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満生先生
トッププロ講師

講師:満生 凌太

青山学院大学教育人間科学部卒業、英国リバプール大学大学院(TESOL:英語教授法コース)修了。言語習得の理論に基づいた科学的アプローチで、TOEFL、IELTS、英検などのスコアメイクから、国・数・英の受験対策小論文・志望理由書まで、論理的かつ着実な成績向上へと導く。

かつては自身も英語を苦手としていた経験から、「後天的に英語を武器にするための戦略的な学習法」に精通しており、逆転合格を目指す生徒や、高い目標に挑む帰国生から圧倒的な支持を得ている。

    帰国生入試で英検が重視される理由

    日本の教育現場において、英検は単なる英語検定以上の価値を持っています。特に帰国生入試においては、多くの学校が英検の級を客観的な英語力の尺度として信頼しています。

    客観的な英語力の証明としての信頼性

    満生先生

    英検は日本全国共通の尺度として、非常に高い信頼を得ています。TOEFLや他の新しい試験に比べ、問題の癖が少なく、基礎的な4技能を測るのに適しているのが特徴です。

    英検がこれほどまでに重視されるのには、いくつかの明確な理由があります。

    • 共通の物差しとしての役割:日本国内で長い歴史を持つため、どの学校の試験官もその難易度を正確に把握しています。
    • 対策のしやすさ:出題形式が安定しており、学習計画が立てやすいというメリットがあります。
    • 語彙力の指標:最初のセクションに語彙問題があるため、自分がどのレベルの単語まで習得しているかを客観的に把握する良い機会になります。

    入試における保険と安心感

    満生先生

    英検を事前に取得しておくことは、受験における精神的なお守りになります。当日の試験で万が一実力が発揮できなくても、英検の結果でカバーできる学校があるからです。

    大学受験の共通テスト利用入試のように、帰国生入試でも事前に取得した英検の結果を活用できる学校が増えています。

    • 他の科目に集中できる:英語が免除になれば、その分を国語や算数、小論文の対策に充てることが可能です。
    • 選択肢が広がる:英検の級を持っているだけで、出願できる学校の幅が格段に広がります。

    帰国生入試における英検の具体的な活用方法

    入試で英検がどのように扱われるかは、学校によって大きく異なります。主な活用パターンを整理しました。

    出願資格としての利用

    満生先生

    志望校が「英検〇級以上」を出願の条件にしている場合、その級を持っていないと土俵にすら立てません。まずは募集要項を細かくチェックすることが重要です。

    難関校の中には、明確に級を定めていなくても、事実上の基準として英検を求めているケースがあります。

    • 明文化された要件出願資格として特定の級やスコアを求める学校があります。
    • 目安としての提示:合格の可能性を測るための指針として、英検2級や準1級レベルの英語力を求めていることを明示している学校も多いです。

    得点換算や見なし満点の優遇措置

    満生先生

    最近は人気校を中心に、優遇される級のレベルが上がってきています。以前は2級で十分だった学校が、準1級を求めるようになるケースも増えています。

    取得している級に応じて、当日の英語試験に点数が加算されたり、試験そのものが満点扱いになったりする制度です。

    • 加点制度:持っている級に応じて、5点や10点といった点数が当日のスコアにプラスされます。
    • 見なし満点:一定以上の級(例えば準1級)を持っていれば、当日の英語試験を受けずに100点として計算してくれる制度です。これにより、当日の負担が大幅に軽減されます。

    【関連記事】帰国高校受験に求められる英語力の目安についてはこちらもご覧ください。

    英検を受けるべき人とそうでない人の判断基準

    ここからは、本記事のメインテーマである英検対策の必要性について詳しく解説します。

    英検を優先して受けるべき人の特徴

    満生先生

    英検対策が志望校合格への近道になる人は多いです。特に、英語の資格を武器に他の科目の負担を減らしたいと考えている場合は、早めの取得をおすすめします。

    英検対策に注力すべきなのは、以下のようなケースに当てはまる生徒様です。

    • 志望校に優遇措置がある:英語資格を高く評価する学校を第一志望にする場合です。
    • 学習のペースメーカーが欲しい:受験まで1年以上あり、段階的に英語力を上げていきたいと考えている場合、英検の級は非常に分かりやすい目標になります。
    • 基礎力を固めたい:感覚で英語を話している帰国生にとって、英検の語彙や文法を学ぶことは、正確な英語力を養う土台作りになります。

    合格から逆算すると、入試直前の期間は志望校別の対策に専念したいため、小6や中3の夏休み頃までには目標の級を取得しておくのが理想的です。

    あえて英検を受けなくて良い、または後回しにすべきケース

    満生先生

    英検の対策に時間を取られすぎて、本来の志望校対策が疎かになっては本末転倒です。状況によっては、英検以外の選択肢を検討する勇気も必要です。

    以下のような状況では、英検対策が必ずしも効率的とは言えません。

    • 出願締め切りまで時間がない:英検は結果が出るまでに時間がかかります。締め切りまでに合格証書が間に合わない場合は、結果が早く出る他の試験(TOEFLやDuolingo English Testなど)を検討しましょう。
    • 試験形式が英検と大きく異なる:志望校の試験が、ポエム(詩)の読解や、高度な時事問題に関するエッセイに特化している場合、英検特有の対策に時間を割くのは非効率になることがあります。
    • 海外在住で受検機会が極端に少ない:物理的に会場へ行くのが難しい場合、無理をしてまで英検にこだわる必要はありません。学校の成績や、現地での英語力を証明できる別の手段がないか確認してみましょう。

    【関連記事】海外から英検を受ける方法についてはこちらもご覧ください。

    2025年度からの新制度「準2級プラス」の影響

    満生先生

    2025年度から準2級と2級の間に新しい級が新設されます。これにより、より細かなステップアップが可能になりますが、入試での扱いは学校によって分かれることが予想されます。

    新しい級が導入されることで、準2級から2級への壁を感じていた生徒様にとっては朗報となります。ただし、入試の優遇対象として認められるかどうかは、各学校の最新情報をこまめにチェックする必要があります。日本英語検定協会の公式サイトなどで実施時期や内容を正確に把握しておきましょう。

    逆算で考える合格までのロードマップ

    英検を活用する場合、最も重要なのはスケジューリングです。

    • 3〜4ヶ月前までの合格:入試の出願時期から逆算して、少なくとも3〜4ヶ月前までには目標の級を取得しておきましょう。
    • 直前期の切り替え:合格後は、速やかに志望校別の過去問対策や、面接、エッセイなどの対策に切り替えることが重要です。
    • 一次試験免除の活用:海外で一次試験に合格し、帰国後に日本で二次試験だけを受けるといった、制度を賢く利用した受験戦略も有効です。

    TCK Workshopによる英検・帰国子女受験対策

    限られた時間の中で最大限の効果を出すためには、プロのサポートを受けることも一つの選択肢です。TCK Workshopでは、以下の強みを活かした指導を行っています。

    • ライティング添削講座:2級、準1級、1級のライティングに特化した講座を提供しています。新形式の要約問題にも対応しており、採点基準に合わせた具体的なアドバイスが可能です。
    • 概念理解の深化:単なるテクニックだけでなく、背景知識や概念を日本語と英語の両方で解説することで、難関校の入試でも通用する思考力を養います。
    • 個別最適化された戦略:お子様の志望校、現在の英語力、残りの期間を考慮し、今本当に英検を受けるべきかどうかを含めたトータルアドバイスを行います。
    満生先生

    英検合格はゴールではなく、志望校合格のための通過点です。最短ルートで目標を達成できるよう、私たちと一緒に頑張りましょう。

    英検を受けるべきかどうか、またどの級を目指すべきか迷われている方は、ぜひ一度TCK Workshopの無料学習相談をご利用ください。お子様の状況に合わせた最適なプランをプロのアドバイザーがご提案します。

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    まとめ

    今回の記事では、帰国生入試における英検の必要性と、判断のポイントについて解説しました。

    • 英検は客観的な英語力の尺度として、入試での加点や免除に非常に有利に働く。
    • 志望校の優遇措置がある場合や、学習の基礎を固めたい場合は、早めの取得がおすすめ。
    • 一方で、締め切りまでの時間や試験形式のミスマッチがある場合は、あえて受けないという選択肢もある。
    • 入試直前期の3〜4ヶ月前までには取得を完了させ、志望校対策へ移行するのが理想。
    • 2025年度からの新級導入など、最新情報を常に確認し、戦略的に動くことが成功の鍵。

    さて、今回の記事では英検にフォーカスしてお伝えしましたが、実は近年、帰国生入試では英検以外の選択肢も注目されています。次回の後半記事では、TOEFL、IELTS、そして近年急速に普及しているデュオリンゴ・イングリッシュテスト(DET)と英検を徹底比較し、お子様に最適な資格の選び方をさらに深掘りしていきます。

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