はじめにー英検1級ライティング対策
英検1級の出題では、お子様にとってはとても難しい、もしくは触れたことの少ないトピックが多く、それはライティングでも同様です。
ライティングでは、文章に入れるべき「ポイント」としてのキーワードが与えられるだけで、他に概念の説明などはもちろんありません。ですので、本番で自分の力だけでライティングに取り組めるよう、なるべく沢山の過去問を用いて様々なトピックの背景知識やアイディアに触れ、慣れながら学んでいきましょう。
今回は英検1級ライティング対策として、2020年度 第2回 英検1級のライティングのTOPIC(トピック)の確認と、その回答の仕方を考えていきます。
2020年第2回 英検1級ライティングTOPIC
早速ですが、以下のTOPICについて、どう回答しますか?
- TOPIC : <Agree or disagree> Global overpopulation is a serious threat to the future of humankind
(国際的な人口過剰は人類の未来にとって脅威である:賛成か反対か)
どのように回答を考えるのか?
今回のTOPICのキーワードは
- 「Global overpopulation」=「人口過剰・人口爆発」
「人口過剰」がなぜ問題なのか、わかりますか?
日本では少子高齢化が問題になっています。
しかし、世界の国々、特に「Global South」では、今後数十年の間に人口が2倍近くなると言われています。
先ほど
- 「Global overpopulation」は「Global South」で起きる
と書きました。
「Global South」とは、
- 地球の南半球のある、比較的貧しい Developing countries(発展途上国)
と呼ばれる国々です。
「Developing countries」とはその名の通り、 今発展して力を付けようとしている国々です。
力をつけるために強い産業を作り、お金を集める必要があります。
そして、そのためにはたくさんの労働力が必要なので人口が増えている という説があります。
他にも
- 「Global South」では性教育が行き渡っていない
- 過去に子どもの死亡率が高いため、多くの子どもを産む必要がある
などもOverpopulationの原因として挙げられます。
ここで、 「Global overpopulation」がなぜ問題なのか
ということに立ち戻って考えてみましょう。
例えば….
- 人口が多すぎることによる食糧不足(子どもの餓死など)
- 人口急増による住む場所や仕事の不足(ホームレス、無職など)
- 人口急増による公衆衛生の不行届(感染症が広がりやくなる)
- 人口急増による犯罪率の上昇(貧困や格差で犯罪が起きやすくなる)
大変難しいテーマなのでその場で1から考えるのは難しいでしょう。 確実に合格するためには、事前知識とブレインストーミングの経験が必要です。
具体例を元にアイデアを膨らませてみましょう。
プロ講師の回答案を紹介!
関連するトピックやキーワードに分けて詳しく説明していきました。 「プロ講師である私であれば、こういう風に回答案を考える!」という構成案を紹介します。
Agreeの場合の構成
Agreeの場合:Overpopulationは人類にとって多くの命が失われる可能性のある大問題である
- 人口急増による住む場所や仕事の不足で生活できない人が増える
- 人口急増による公衆衛生の不行届でコロナのような感染症が増える
- スラムのような地域が増え、多くの子どもたちが危険になる
Disagreeの場合の構成
Disagreeの場合:Overpopulationは問題にはならない
- 科学の力で食糧不足は解決できる
- 先進国がサポートをすれば貧困問題などを解決できる
- Overpopulationによる労働力は先進国に必要
英検1級ライティング対策(2020年第2回)まとめ
英検1級のライティング対策として、2020年第2回のトピックとその回答の構成案などを取り上げていきましたが、いかがでしたか?
様々な説のあるTOPICなので、もちろんどちらの主張でも回答はできますが、そもそも前提が「Gloval overpopulationは人類の未来にとって脅威である(か否か)」という設問なので、かなりAgreeの方が書きやすいと思います。
また、質問の文章の関係で、
- Agreeが「脅威である」
- Disagreeが「脅威にはならない」
となってしまうので、うっかり逆で答えてしまわない様に気をつけましょう!質問を正確に理解することが大切になりますね。
そして、英検の資格は、日本に帰ってきたときに英検1級を受けるためにも、早めの準備をしていきましょう。準1級や2級から順を踏んで挑戦していくことも、問題や形式慣れのためにも大切です。
早めに英検の資格取得をしておくことで、
- 急な帰国になった場合でも焦らずに対策できる!
- 対策のウェイトが大きくなる数学・国語に勉強時間を使える!
といったように、効率の良い受験対策を進められるようになります。