海外での生活が長くなると、日本の教育課程、特に数学の進度や内容に不安を感じる方は少なくありません。急な本帰国が決まった際、編入試験の準備として数学をどのように進めるべきかは、多くの中高生とその保護者様にとって共通の悩みです。今回の記事では、海外生が日本の編入試験で最も不安を感じやすい「数学」の攻略法を徹底解説します。

満生先生
学習相談員

講師:満生 凌太

TCK Workshopトッププロ講師の満生凌太です。日本生まれ日本育ちで、一般的な中学受験や大学受験を経験したのちイギリスの大学院に入学しました。もともと勉強が苦手な状態から努力や工夫で挽回してきたため、お子様の苦手や理解度に寄り添った指導を得意としております。

現在講師としては国英数を幅広く担当し、中高の帰国生受験や大学受験、各種英語資格や英会話などの授業を受け持っております。

教科を横断して幅広く合格者を出してきた経験から、目標設定からお悩み相談までサポートさせていただけますと幸いです。

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    数学への苦手意識を解消し、編入試験で求められる力を着実に養うための第一歩として、まずは現在の学習状況を整理することをおすすめします。TCK Workshopの無料学習相談では、お子様の滞在国のカリキュラムや志望校に合わせたオーダーメイドの学習プランをプロのアドバイザーが提案いたします。

    算数と数学の決定的な違いを理解する

    満生先生

    算数が苦手だったからといって、数学も苦手になるとは限りません。数学は算数とは異なる体系的な学問ですので、ゼロから新しい気持ちで取り組むことが成功の鍵となります。

    多くの生徒さんが小学生の頃の算数に対する苦手意識を引きずっていますが、算数と数学は全く別物だと考えてください。中学受験で経験するようなつるかめ算やニュートン算といった特殊算は、方程式を使わずに解くための独自のツールを駆使するものです。一方、中学から始まる数学は、方程式という非常にシンプルで強力なツールを使って問題を解いていきます。

    数学は算数に比べて体系化されており、解法のプロセスが明確です。そのため、算数で苦戦していた生徒さんが、論理的な思考を積み重ねる数学に入ってから急に得意科目になるケースは決して珍しくありません。海外の学校で数学を学んでいる場合、計算の速さよりもプロセスを重視する傾向があるため、実は日本の数学の論理的な側面と相性が良いことも多いのです。まずは、自分は数学ができるようになるという前向きな自信を持つことから始めましょう。

    【関連記事】中学編入の全体的なガイドについてはこちらもご覧ください。

    編入試験合格のために身につけるべき数学の当たり前

    満生先生

    数学は手を動かす学問です。綺麗なノート作りは自己満足ではなく、論理的な思考を整理するために不可欠なプロセスであると考えてください。

    数学を得意科目にするためには、才能よりも正しい学習習慣を身につけることが重要です。試験で安定して点数を取る生徒さんには、共通した当たり前の習慣があります。

    その筆頭が、途中式を丁寧に書く習慣です。計算問題において、途中式をぐちゃぐちゃに書くのではなく、イコールの位置を縦に揃えて書くようにしましょう。自分の思考プロセスを後から追いかけられるように書くことで、ミスを防ぐだけでなく、どの段階で間違えたのかを自分で発見できるようになります。

    また、関数や図形の問題では、問題用紙にある図を眺めるだけでなく、必ず自分の手でノートに図を描くようにしましょう。正確な座標軸を引き、二次関数の曲線を滑らかに描く、あるいは図形の補助線を自分で描き入れるといった習慣がある生徒さんは、問題の構造を視覚的に捉える力が長けています。教科書の図をそのまま利用するのではなく、自分で描き起こすことで、図形の性質や関数の特徴がより深く理解できるようになります。

    数学の学習を始める際に意識したいチェックリスト

    項目チェックポイント期待される効果
    途中式の書き方イコールを縦に並べ、1行ずつ丁寧に進めているかケアレスミスの激減と、思考の論理化
    図形の作成定規を使わずとも、特徴を捉えた正確な図を描けているか視覚的な理解力と補助線の発見力の向上
    グラフの描画x軸、y軸、原点を明記し、変化の傾向を捉えているか関数の本質的な理解と座標感覚の養成
    公式の扱い丸暗記ではなく、なぜその式が成り立つのかを説明できるか応用問題への対応力と長期的な記憶定着

    数学を体系的に整理するための3冊のノート活用術

    満生先生

    数学の学習を深めるために、TCK Workshopでは公式ノート、解法ノート、間違い直しノートの3冊を用意することを推奨しています。これらを使い分けることで、頭の中の情報を整理し、編入試験に必要なツールをいつでも取り出せる状態にします。

    公式ノート

    まず公式ノートは、新しい単元で習う公式をまとめるノートです。単に公式を書き写すだけでなく、その公式がどのような場面で使われるのか、導出過程はどうなっているのかを自分なりに解説を加えるようにしましょう。文部科学省の学習指導要領でも、数学的活動を通じた事象の理解が重視されています。公式が生まれる背景を理解することは、単なる暗記以上の価値があります。

    解法ノート

    次に解法ノートは、典型的な問題の解き方のパターンを蓄積するノートです。日本の数学は非常に体系化されており、このタイプの問題にはこのアプローチ、という型が決まっています。自分にとって分かりやすい解法をストックしていくことで、初見の問題に対しても応用力が効くようになります。特に帰国生入試では、思考のプロセスを記述させる問題が多いため、このノートで論理的な展開を練習することが合格への近道となります。

    間違い直しノート

    最後に間違い直しノートは、自分が間違えた問題だけを集めた、世界に一つだけの参考書です。なぜ間違えたのか、次はどうすれば正解できるのかという視点で記録を残しましょう。試験直前に見直すことで、自分の弱点を短時間で補強することができます。海外在住で日本の模試を頻繁に受けられない環境にある生徒さんにとって、過去の自分のミスを財産に変えるこの作業は非常に重要です。

    【関連記事】高校編入の国語対策についてはこちらもご覧ください。

    進路選択の幅を広げるための中学数学の重要性

    満生先生

    数学を中学で諦めることは、将来の自分から選択肢を奪うことになりかねません。今は大変でも、少しずつ基礎を固めて可能性を広げていきましょう。

    中学3年間の数学の内容は、高校数学の土台となります。もし中学の段階で数学を諦めてしまうと、日本の高校に編入した後の数学の授業についていくことが極めて困難になります。これは将来的に、大学受験において理系学部への進学という選択肢を自ら閉ざしてしまうことと同義です。日本の教育システムでは文系と理系が早期に分かれることが多く、数学の成績が進路を大きく左右します。

    海外のカリキュラムと日本のカリキュラムでは、数学の内容や進度が異なるため、どうしてもギャップが生じがちです。しかし、その差を埋めるために早期から対策を始めることで、文理選択の際に消極的な理由で文系を選ぶのではなく、自分の興味に基づいた進路選びができるようになります。海外で培った多角的な視点と、日本式の論理的な数学力を組み合わせることは、将来のキャリアにおいても大きな強みとなるでしょう。

    TCK Workshopによる帰国生編入数学のソリューション

    TCK Workshopでは、帰国生特有の学習背景を深く理解したバイリンガル講師が、一人ひとりのニーズに合わせた数学指導を行っています。

    日本のカリキュラムへのスムーズな適応

    海外校やインターナショナルスクールで学ぶ数学と、日本の編入試験で問われる数学の橋渡しを行います。英語で理解している概念を日本語の用語と結びつけ、日本の試験形式で得点できる力を養います。

    論理的な記述力の育成

    編入試験では答えだけでなく、過程を重視する学校も多くあります。記述式答案の書き方を基礎から指導し、採点者に自分の考えが正確に伝わる論理的な文章構成力を身につけさせます。

    志望校別過去問対策

    各中学校・高校の過去の出願傾向を分析し、頻出単元に絞った集中対策を行います。時間配分や難問への取り組み方など、実戦的なテクニックも伝授します。

    まとめ

    ・算数が苦手でも数学で伸びる可能性は十分にあるため、新しい気持ちで取り組む

    ・途中式を丁寧に書き、図やグラフを自作する習慣を日々の学習で徹底する

    ・公式、解法、間違い直しの3冊のノートを活用して、知識を体系的に整理する

    ・高校数学や理系進学を見据え、中学数学の土台を海外にいるうちから固める

    ・中学3年生の夏までに全範囲を終わらせ、秋から過去問演習に入る計画を立てる

    お子様が自信を持って編入試験に臨めるよう、TCK Workshopが全力でサポートいたします。数学の対策に不安を感じている方は、ぜひ一度無料学習相談にお申し込みください。現在のレベルチェックから志望校合格に向けた具体的なアドバイスまで、丁寧に対応させていただきます。

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