渋谷教育学園幕張中学校・高校は、千葉県千葉市美浜区にある共学の私立中高一貫校です。渋谷幕張もしくは渋幕の通称で呼び親しまれています。

渋幕の大学進学実績はすばらしく、2020年度は東京・東工・一橋大へ110名、国公立大へ225名の合格者を輩出するなど、国内有数の進学校です。近年は海外大学へ進学実績も積み上げており、アメリカの難関大学への合格者数は全国トップクラスです

渋谷教育学園幕張中学校・高校の学校情報

学校名渋谷教育学園幕張中学校・高校
住所千葉県千葉市美浜区若葉1丁目3番地
TEL043-271-1221
HPhttps://www.shibumaku.jp 
カリキュラム週6日制、1日6限の授業

渋谷教育学園幕張中学 帰国生入試の受験情報

渋幕の帰国生入試の特徴は、英語のみの選考であり、国語や算数なのど学力試験が無い点です。出願時にはTOEIC/TOEFLなどの資格を記入しますが、合否判定材料にはなりません

募集定員は、男女合わせて約20名となっています。

渋谷教育学園幕張中学 帰国生入試の受験資格

基本条件としては、一般的な中学受験と変わりませんが、提出書類に「海外での最終学年の成績表」があり、海外において学校を卒業している(卒業見込みである)必要があります。また、願書提出時に「プリエッセイ」と呼ばれる英語の小論文の提出が求められることも特徴です。とはいえ、このプリエッセイは、面接の際にこれを元に質問されるというものであり、プリエッセイそのものが合否判定の評価対象になるわけではありません。

提出書類
  1. 帰国生カード
  2. プリエッセイ(英語)
  3. 海外での成績 ※海外での最終学年の成績がわかるもの(写しでも可)を提出してください。

渋谷教育学園幕張中学 帰国生入試の選考

  1. 筆記試験(リスニングを含む)
  2. エッセイライティングの試験(英語)
  3. 面接(日本語および英語)

入学試験では、エッセイと面接が特に重視されます

面接は、前述の通り事前課題として提出するプリエッセイをもとに行われます。ここでは自分の意見を持ち、面接官からの質問へどう受け応えするか、などが見られますネイティブの先生と日本人の先生がチームで行い、受験者は3~4人のグループで同じ面接会場に入るのですが、質問は1人1人に対してそれぞれ聞いていく形です。

渋谷教育学園幕張中学 帰国生入試の試験スケジュールと試験科目(2022年)

筆記試験と面接が同日に行われます。

時刻
集合8:30
説明・出欠確認8:35-8:45
リラックス体操8:45-8:50
英語(筆記・リスニング):50分9:00-9:50
英語(エッセイ):30分10:10-10:40
面接(英語・日本語)11:10-

渋谷教育学園幕張中学 2022年度帰国生入試結果

男子女子合計
出願者数70107177
受験者数67103170
合格者数92635
倍率7.44.04.9

渋谷教育学園幕張高校 帰国生入試の受験情報

高校も英語のみの選考であり、国語や算数なのど学力試験はありません。出願時にTOEIC/TOEFLなどの資格を記入しますが、合否判定材料にはなりません

募集定員は、明記されていませんが、例年男女あせて20名前後の合格者が出ています。

渋谷教育学園幕張高校 帰国生入試の受験資格

こちらも中学校と同じで、一般的な高校受験と変わりませんが、提出書類に「海外での最終学年の成績表」があり、海外において学校を卒業している(卒業見込みも可)必要があります。中学同様、こちらのプリエッセイも面接のためのもので合否判定材料にはなりません

提出書類
  1. 帰国生カード
  2. プリエッセイ(英語)
  3. 海外での成績 ※海外での最終学年の成績がわかるもの(写しでも可)を提出してください。

渋谷教育学園幕張高校 帰国生入試の試験スケジュールと試験科目

筆記試験と面接が同日に行われます。

時刻
集合8:30
説明・出欠確認8:35-8:50
英語(筆記・リスニング)9:00-9:50
英語(エッセイ)10:10-10:40
面接(英語・日本語)11:10-

渋谷教育学園幕張高校 2022年度帰国生入試結果

男子女子合計
出願者数223759
受験者数193554
合格者数81523
倍率2.42.32.3

渋谷教育学園幕張高校 2022年度英語試験データ

点数
配点100
受験者最高点90
受験者平均点67.3
合格者平均点78.3
合格者最低点73
渋幕中学・高校帰国生入試のまとめ
  • 筆記試験は英語のみ!数学や国語の試験はなし
  • 事前に提出するプリエッセイやTOEFL等のスコアは合否判定の評価対象外
  • 英語の試験は筆記・リスニング・エッセイの対策が必要!面接も英日両言語で行われる

渋谷教育学園幕張は、中学・高校ともに高い倍率を誇る人気の学校で、試験は英語の筆記テストに加えて英日両言語での面接が課されています。筆記はリスニングおよびライティングを含むため、4技能すべてが試される難易度の高い試験となっています。

弊社TCK Workshopでは、英語のエッセイの書き方から英語面接対策まで、指導経験豊富な講師陣が皆様の受験勉強をしっかりとサポートさせていただきます海外難関大学合格者も輩出する渋谷教育学園幕張への合格に向けて、まずは無料学習相談から、是非お気軽にお問い合わせください。

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渋谷教育学園幕張中学校・高校のおすすめポイント

  1. 自調自考の力を伸ばす
  2. 倫理感を正しく育てる
  3. 国際人としての資質を養う

という3つの目標を掲げる渋幕中・高校。

生徒ひとりひとりの個性や希望を最大限に尊重し、サポートしてくれる先生と環境が渋幕にはあります。優秀で熱心な教師陣、学生の志望校合格へ向けてのサポート、学生主導のイベントなどが、自由な校風を作り出している要素でしょう。

年間の学習指針がわかるシラバス

渋幕での学習の大きな特徴の一つはシラバスがあることです。

シラバスとは、各科目の学習内容と解説が中学1年から高校3年までまとめらた冊子です。このシラバスの通りに授業が進められるため、生徒はその学年に応じた年間授業計画を予め理解した上で、学習に取り組むことができるのです

今学習していることがどのような意味を持ち、どのような順序で発展していくのか、ということを把握しながら学んでいくことは、学習を進めていくうえで非常に効率的な方法です。教えられるから学ぶのではなく、学生自身が将来の自分のために考えて学んでいく姿勢でいられるようにという工夫がなされていることが分かります。

帰国生の英語の取り出し授業

英語ネイティブ教師による英語クラスが、週6時間あり、帰国生はこちらの授業を受けることになります。渋幕には10名以上の英語ネイティブ教師が在籍し、アメリカ大学の授業が意識されたクラとなっています。

授業の英語レベルは英検1級、TOEIC900点以上に相当する内容です。英語で学習を継続するモチベーションを高めてくれるクラスがあるのは素晴らしいですね!

高校では大学入試に向けた日本人教師による授業もあります

英語以外の取り出し授業も万全

日本とは異なるカリキュラムで勉強を進めてきた帰国生のために、国語や数学も取り出し授業が行われます。こちらの取り出し授業については、一般の授業についていけると判断された時点で一般クラスへ合流します。

放課後や夏休み中には、希望者が受講できる講習なども用意されています。また、指名制の補習もあり、各教科の担当教師が生徒をしっかりとサポートしてくれます。

生徒主体の学校行事/国際交流

槐祭(えんじゅさい)の名称で親しまれている文化祭や体育祭をはじめとする各学校行事は、生徒が主体となり行われています。

研修旅行や修学旅行の行き先も生徒たちで計画を立て、中での行動は現地集合・現地解散とするなど、生徒の主体性を育む自由な校風が表れています。高校2年の修学旅行では中国へも行けるとのことで、国際色も豊かですね。

帰国生がクラスに5〜6名ずつ程度いるため、クラス内で英語でおしゃべりすることも日常的に行われているそうで、一般生とも相互にサポートしあう形が生徒間で作られています

また、中学3年生を対象とした2週間ホームステイ研修、高校1〜2年生を対象とした短期海外研修など、希望者が参加できる様々な行事が用意されています。長期留学ではアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどの公・私立高校へ留学し、取得した単位は渋幕の単位としても認定されます。

夏休みには次世代リーダー養成プログラムがあり、ハーバード大学の学生寮に宿泊しながら現役大学生とのディスカッション、MIT視察、現地企業に勤務する卒業生やMIT大学院生による講演の聴講を体験することも可能です!

ランチ/通学/寮生活

お弁当持参もしくは、校内の購買で食事の購入も可能です。カフェテリアでは、日替わりランチや丼もの、カレーライスの他、メニューが豊富にあります。

スクールバスはなく、最寄りの幕張駅から徒歩もしくは路線バスを利用して通学します。在校生は千葉県だけでなく、東京都神奈川県、遠くは静岡県などからも通学しています。

在校生が両親の海外赴任などで渋幕を退学した場合、帰国時には復学することが可能です。

模擬国連

渋幕は、模擬国連で優秀な成績を収める常連校で、学校内に同好会が設置されているほどです。模擬国連の全日本高校大会でも、兵庫県の灘高校と並んで最優秀賞に選ばれています。

充実した設備

人工芝の広いグラウンドをはじめとして、1,100名を収容できる田村記念講堂、それぞれ400名を収容できる2つの啓発室(メモリアルタワーと理科棟)、天文台茶室、6万冊を超える蔵書の図書館2割は英語文献)など充実した学校設備が学生の生活を支えてくれます。

卒業生の進路は?

2021年は、367名の卒業生中、東京大学へ67名(うち現役46名)、京都大学へ9名(現役7名)、2019年は東京大学へ74名(現役56名)、京都大学へ13名(現役9名)の合格者を輩出しています。まずは東大を目指しながら勉強し、海外の難関校への進学を決める生徒も年々増えてきています。多くはアメリカの大学へ進学しますが、イギリスやオーストラリアの大学を選択する生徒も数名います。

毎年20~30名前後の生徒が海外の大学へ進学しています。2021年は30名、2020年は27名の合格実績を出しています。渋幕では、国内大学進学者と同じレベルで海外大学の選択や出願をサポートできるネイティブの海外大学進学専門カウンセラーを中心としたチーム体制が整っていますので、多くの生徒が視野の広い進路の幅を持つことが出来るのでしょう。

6月から7月にかけては複数回にわたり、海外大学に進学した卒業生を招いて、海外大学進学をいつ頃から考えどのような準備をしてきたか、大学選びや出願のポイント、海外大学生活の様子などについての、体験談を交えた説明会が実施されています

また、多くの海外大学Admission Officer(AO)が来校し、生徒が直接相談できる機会もあります。

海外大学合格数2019年2020年2021年
一般生3103
帰国生121727
合計152730

求められる英語力は?

帰国生入試にて入学する学生の多くは、英検準1級程度の英語力をもっていますが、入試時点で必ずしもこのレベルの英語力がなければいけないというわけではないようです。

勿論、しっかりとした英語力を身に着けているに越したことはありませんが、エッセイや面接を通してしっかりと自分の意見を英語で伝えられるかどうかが重視されるため、準1級に届かないからといって諦める必要はありません

入学後にはほぼ全員の帰国生が、中学2年までに英検1級を取得するようです。入試前には英語エッセイとプリエッセイを基にした面接の準備を念入りにしておくと安心でしょう。

弊社TCK Workshopでは、帰国子女中学受験対策や英検対策も行っております。渋幕合格のため、一体どんな勉強をしたら良いのか、指導経験の豊富な講師との無料学習相談も行っておりますので、是非一度ご活用ください!

最後に

渋谷教育学園幕張中学・高校のポイント
  • 帰国生がさらに英語力を向上させられる充実の英語授業
  • 英語以外の科目も取り出し授業があるので安心
  • 自調自考の自由な校風の中で送る学生生活
  • 模擬国連次世代リーダー養成プログラム、様々な留学制度など国際交流にも積極的
  • 国内外の大学進学への充実したサポート