東邦大学付属東邦中学校・高等学校は、千葉県習志野市にある中高一貫校です。帰国生入試を実施しており、海外で身につけた英語力を活かしながら、国語・算数を含めた総合的な学力を伸ばせる点が特徴です。

特に、医学・理系分野を含めた幅広い進路選択を考えているご家庭から注目される学校ですが、「帰国生にはどのような入試があるのか」「英語はどの程度必要なのか」「入学後にどのようなサポートがあるのか」は、事前に確認しておきたいところです。

この記事では、東邦大学付属東邦中学校・高等学校の基本情報から、2027年度の帰国生入試、英語教育、進路、編入学まで、帰国生の保護者が知っておきたいポイントを整理します。

TCK Workshopの無料学習相談では、海外在住中のお子さまの現在の学力や帰国時期を踏まえ、志望校選びから受験科目の準備まで個別にご相談いただけます。東邦大学付属東邦中学校を検討しているものの、今から何を準備すればよいか分からないという場合もお気軽にご相談ください。

相吉先生
学習相談員紹介

講師:相吉晃太朗

TCK Workshop プレミアム講師。横浜国立大学教育人間科学部卒業、University of Otago(NZ)への交換留学を経て、東京大学大学院総合文化研究科に2年在籍。 小学校および中高英語の教員免許を持つ「教育のプロフェッショナル」。教育学に基づいた科学的なアプローチで、AP Japanese日英小論文難関校受験対策まで、アカデミックな指導を専門とする。

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    東邦大学付属東邦中学校・高等学校はどんな学校?

    相吉先生

    帰国生の学校選びでは、「帰国生向けの特別なコースがあるか」だけで判断しないことも大切です。東邦大学付属東邦では、帰国生としての強みを活かしながら、基本的には一般生と同じ環境で学ぶという考え方が学校生活の特徴になっています。

    東邦大学付属東邦中学校・高等学校は、千葉県習志野市に位置する共学校です。中高合わせて約1,800名が在籍し、男女比はおよそ6:4とされています。

    学校の基本情報を整理すると、以下のようになります。

    項目内容
    所在地千葉県習志野市泉町2-1-37
    最寄り駅JR総武線 津田沼駅など
    アクセス津田沼駅からバス約15分、「東邦大付属東邦中学・高等学校前」下車徒歩約2分
    生徒数中高合わせて約1,800名
    男女比約6:4
    帰国生割合約5%
    コース制設置なし
    帰国生入試あり
    帰国生編入学試験あり

    東邦大学付属東邦の大きな特徴の一つが、特定の大学・学部だけを目指すためのコースを設けるのではなく、幅広い進路に対応する教育を行っていることです。

    中学から高校までの6年間を通して、将来の進路を考えながら学習を深められる環境が整えられています。

    帰国生にとって知っておきたい東邦大学付属東邦の教育

    相吉先生

    帰国生の場合、「英語ができるから日本の学校でも問題ない」とは限りません。海外で学んできた内容と日本の学習内容には違いがあるため、英語力だけでなく、国語・算数などの基礎学力も並行して確認しておくと安心です。

    東邦大学付属東邦では、帰国生だからといってすべての教科を別クラスにするのではなく、英語については帰国生入試で入学した生徒を対象とした取り出し授業を中学1年から3年まで実施しています。

    一方、英語以外の教科については、一般生と帰国生を分けず、必要に応じて個別にフォローする方針です。

    この仕組みは、帰国生にとって一つのメリットと言えるでしょう。海外で培った英語力を維持・発展させながら、国語や数学などについては日本の学校で必要となる学習内容を身につけていくことができます。

    また、中学校では定期考査に合わせて英語・数学の指名制補習が設定されるほか、学期末の成績に応じて各教科でサポートが行われています。

    国際交流や大学との連携も東邦大学付属東邦の特徴

    東邦大学付属東邦では、海外との交流機会も設けられています。

    オーストラリアの姉妹校シンガポールの友好校との相互交流では、海外の生徒を家庭に受け入れたり、現地を訪問したりする機会があります。

    また、夏休みには海外留学生と英語で活動する「Power in ME」という校内研修も実施されています。英語を「正確に話す」だけではなく、実際に相手へ伝える経験を積める点は、海外経験のある生徒にとっても興味深い学習機会です。

    さらに、東邦大学との連携を活かした「学問体験講座もあります。東邦大学習志野キャンパスでは、薬学部・理学部・健康科学部の専門分野に触れる機会が設けられています。

    大学付属校という環境を活用しながら、中高生の段階で大学の学問に触れられる点は、進路を考えるきっかけにもなるでしょう。

    2027年度の東邦大学付属東邦中学校・帰国生入試

    相吉先生

    帰国生入試を検討する際に最も注意したいのが、「過去の入試情報を現在の制度だと思い込まないこと」です。東邦大学付属東邦では年度によって募集要項が更新されているため、必ず最新年度の情報を基準に準備する必要があります。

    2027年度の東邦大学付属東邦中学校では、「帰国生入学試験(英語選択型)」が実施されます。

    公式募集要項によると、2027年度の帰国生入試は2026年12月1日に実施予定です。募集人員は若干名で、前期入学試験の募集人員に含まれます。受験料は26,000円です。

    項目2027年度 帰国生入学試験
    入試区分帰国生入学試験(英語選択型)
    募集人員若干名(前期入学試験の募集人員に含む)
    入試日2026年12月1日(火)
    入試会場本校
    受験料26,000円
    選抜方法国語・算数・英語
    配点各100点
    試験時間各45分
    出願方法インターネット出願

    帰国生入試では国語・算数・英語の3教科を受験します。英語だけで合否が決まる入試ではないため、「英語が得意だから大丈夫」と考えるのではなく、3教科を総合的に準備することがポイントになります。

    また、2027年度の出願資格では、海外での就学期間が2年以上、または海外での就学期間が1年以上で帰国後3年以内であることなど、一定の条件が設定されています。就学期間は、日本の小学校に相当する教育機関への在籍期間を指します。

    出願資格は個々のケースによって確認が必要になるため、海外在住期間や帰国時期が条件に当てはまるか不安な場合は、学校へ直接確認すると安心です。

    帰国生入試で特に注意したい3教科の準備

    英語は「話せる」だけでなく試験形式への対応を

    東邦大学付属東邦の帰国生入試では英語が100点・45分で実施されます。

    海外で英語を使って生活しているお子さまの場合、日常会話には大きな問題がなくても、入試問題になると語彙・読解・記述など別の力が求められることがあります。

    そのため、普段の英語力をそのまま試験に持ち込むのではなく、「限られた時間の中で問題文を読み、必要な情報を整理し、正確に解答する」という受験英語への切り替えが必要です。

    国語と算数を後回しにしない

    帰国生入試でも国語・算数は100点ずつあります。

    海外の現地校やインターナショナルスクールに在籍している場合、日本の学校で学ぶ漢字、語彙、文法、日本独自の算数の問題形式などにブランクが生じることがあります。

    特に帰国直前になってから日本語の学習を始めると、英語対策と並行して進めることが難しくなるケースがあります。

    帰国生入試を考え始めた段階で、日本の学習内容との差を確認しておくことが受験準備の第一歩になります。

    東邦大学付属東邦は「英語だけで勝負したい」受験生向きとは限らない

    東邦大学付属東邦の帰国生入試を検討する際、見落としたくないのが入試方式との相性です。

    帰国生入試では英語が含まれていますが、国語・算数も同じく100点です。そのため、英語力だけを伸ばして合格を目指すタイプの入試とは言いにくいでしょう。

    一方で、海外経験を活かした英語力を持ちつつ、日本の中学受験に必要な国語・算数も準備できているお子さまにとっては、海外経験を強みに変えられる選択肢の一つになります。

    学校側も帰国生を特別な集団として分離するのではなく、英語の取り出し授業以外では一般生とともに学ぶ方針を示しています。

    そのため、「帰国生だけの環境で学びたい」というより、「英語力を活かしながら日本の学校生活にも適応していきたい」というお子さまとの相性を考えてみるとよいでしょう。

    東邦大学付属東邦の進路と大学付属校としてのメリット

    東邦大学付属東邦は、東邦大学とのつながりを持つ学校です。

    東邦大学には医学部、薬学部、理学部、健康科学部、看護学部があり、付属校として特別推薦制度も設けられています。

    ただし、「東邦大学の付属校だから、基本的に東邦大学へ進学する」という学校ではありません。

    学校では国内大学だけでなく海外大学を含め、生徒自身が進路を選択することを重視しています。過去には海外大学への進学者もいます。

    また、東邦大学付属東邦では医学・理系分野への進学を考える生徒が多いことも特徴です。一方で文系進学も可能で、特定の進路だけに限定されない教育課程が組まれています。

    将来の進路がまだ決まっていない帰国生にとっても、早い段階から選択肢を狭めずに学べることはメリットになるでしょう。

    東邦大学付属東邦には帰国生の編入学制度もある

    東邦大学付属東邦では、入学試験だけでなく帰国生編入学試験も実施されています。

    学校公式サイトでは、海外在住で帰国予定の生徒を対象として帰国生編入学試験を案内しています。2026年度についても編入学試験要項が公開されています。

    これは、現在海外に住んでいて「日本へ帰国する時期が中学入学のタイミングと合わない」というご家庭にとって重要な情報です。

    ただし、編入は学年や帰国時期によって条件が異なるため、「帰国すればいつでも編入できる」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。

    海外赴任の終了時期が決まっている場合は、早めに学校公式サイトで最新の募集要項を確認し、対象学年や試験科目などを学校へ確認しておくと安心です。

    TCK Workshopが考える東邦大学付属東邦の帰国生受験対策

    東邦大学付属東邦の帰国生入試では、英語・国語・算数の3教科をバランスよく準備する必要があります。

    特に海外在住のお子さまの場合、英語は比較的得意でも、日本の中学受験で求められる国語・算数に学習の空白があるケースがあります。

    そのため、受験対策では「得意科目をさらに伸ばす」だけでなく、「日本の学習内容とのギャップを把握する」ことから始めるとよいでしょう。

    TCK Workshopでは、海外在住・帰国生の学習環境を踏まえたオンライン個別指導を行っています。帰国生中学受験の英語対策については、単なる英会話ではなく、読解・ライティングなど入試で求められる力へつなげることがポイントになります。

    また、帰国生の場合は、海外での学校生活と日本の受験勉強を両立する必要があります。現在の学習状況を確認したうえで、帰国時期から逆算して学習計画を作ることが、無理のない受験準備につながります。

    東邦大学付属東邦を候補校として考えているものの、英語・国語・算数のどこから手をつければよいか分からない場合は、無料学習相談で現在の状況を整理してみるのも一つの方法です。

    まとめ

    東邦大学付属東邦中学校・高等学校の帰国生受験を検討する際のポイントをまとめます。

    • 2027年度は帰国生入学試験(英語選択型)を実施予定
    • 帰国生入試は国語・算数・英語の3教科で、各100点・45分
    • 海外での就学期間など、帰国生入試には出願資格が設定されている
    • 英語は中学1年から3年まで帰国生向けの取り出し授業がある
    • 東邦大学との連携による学問体験など、大学付属校ならではの学習機会がある
    • 国内大学だけでなく海外大学を含めた幅広い進路選択に対応
    • 帰国生編入学試験も実施されている

    東邦大学付属東邦は、英語力だけを評価する学校というより、海外経験を持つ生徒が日本の学習環境に戻りながら、6年間を通して幅広い学問や進路を考えていける学校といえるでしょう。

    なお、入試日程や出願資格などは年度によって変更される可能性があります。2027年度入試を検討する場合は、必ず学校公式の最新募集要項を確認してください。

    お子さまの現在の英語力や日本語・算数の学習状況、帰国時期によって、必要な準備は変わります。東邦大学付属東邦を含めて帰国生中学受験を検討しているご家庭は、TCK Workshopの無料学習相談で、今の段階からどのような準備が必要か一緒に整理してみてください。