指導を通して感じた想いやお役立ち情報を皆様にお届け致します。
大学生時代から始めた家庭教師が天職だと感じ、国内の受験指導に加えてインターナショナルスクールに通うお子様の理数専門家庭教師として十数年に渡り指導を続けている。
SAT Mathってよく満点を狙えって聞きませんか?
特にアジア圏であれば満点とは言わなくても満点に近い点数をとる生徒様も多いでしょう。ですが、当たり前に満点が取れるテストではないことをしっかりと知っておきましょう。
さらに、短期間で達成できると思っている人もいますが、それはそこまでの時点で人より相当な量の数学を特訓してきた子だからできるだけで、数学を意識せずに普通に履修を進めてきたのであれば、短期間で満点を狙うのは不可能に近いです。
であれば、短期で800狙えます。
ですが、それ以外はちゃんと計画的に対策を打たなければ700すら難しいです。
過去に300人程度でしょうか。1対1でSAT Mathの指導を続けてきました。そこで、700点になかなか届かず550-650あたりでどうしても点数が伸び悩んでいる生徒達の共通点についてここでまとめてみます。
これはだれもが当てはまります。つまりは700取るうえでは必ず克服しなければならない事なので、ピンと当てはまるものがあるのであれば「点数が取れないのは数学ができないからだ」と短絡的に片づけずに、問題の本質をしっかりと見極め対策を打ちましょう。
正直これが全てです。
まず計算が遅い、計算ミスが多いのであればここからまずは片づけましょう。
700点オーバーとは、受験する年にもよりますが、58問中6,7問ミスに納めなければならないんです。計算力が低い限りSAT700の壁は不可能だと断言します。
簡単な分数の計算や小数の計算は暗算でできるようになりましょう。SATは計算機に頼りすぎてはいけません。
これは小さい頃からの積み重ねですが、高校生になってからでも計算力は1,2か月あれば劇的にあげられます。計算機があるから何とかなる、これは間違えた考え方です。
対策は簡単です、計算ドリルを徹底して集中的に取り組みましょう。整数、小数、分数の四則演算。日本の参考書であれば小学5,6年生のもので十分です。
これは英語を第二言語として学ぶ生徒は辛いところですが…
やはりSATはMathでも英語力が必要です。Englishは別ものとして置いておくとするならば、まずMathの問題で出てくる英語や文章、表現に対して「???」となることが多いようであれば、英語をもっと伸ばす必要があります。
Mathで出てくる単語や語彙は正直専門的な使いまわしなどを除けば非常にやさしい英語を使っています。意味がわからなくても文脈はつかめるくらいでもMathなら十分です。
結局、Englishとセットのテストですから、英語力についてはEnglishを軸に考えらえたほうが良いですが、TOEFL100近い点数が無いとSAT Englishは厳しいと言われています。英語という壁を超えてこそMathでも高得点が見えてきます。
これはもっとより根本的な問題です。英語力とは関係ありません。
シンプルに読解に弱い場合、SAT Mathで求められている「情報整理能力」「読解力・推論力」に応えることができないのです。これが最も時間がかかり、かつ、気づきにくい問題です。
そうおもっていても、SAT Englishで500点台、かつMathでも500-600点の場合は、読解力を疑ってください。根本的に文章を読む力が欠落しています。
これを鍛えるには、文章一つ一つとゆっくり向き合い論(ロジック)や物事の因果関係、情報と情報のリンクするといったことを経験を積み重ねていくしかないんです。
本来は小学生から高校生になる過程で長い年月をかけてこれらを学んでいくわけですが、複数の言語をまたいだり、教育システムをまたいだり、極端に文章に触れる時間が少なかったり、色々な理由でどうしても読解力に書けてしまう事はよくあることです。
数学力のせいではないんです、読解ができないから問題で聞いていることが正確に把握できない、かつ問題文章が長い時はその中の情報を整理することができないんです。私が知る中ではこれがもっとも時間がかかる問題です。
結局時間内にテストが解けるかどうか。計算力とも密接に関係しますが、タイムマネジメントです。58問という問題を合計80分で解くわけですから、1問1~1.5分で解かないといけません。(具体的な解き方についてはウェビナーや別記事を参考にされてください。)
これはスポーツと一緒ですが、反復練習により分単位で、自分のスピードを計測しながら徹底してトレーニングするしかありません。これはマンツーマンで的確な方法でトレーニングすればだれでも確実にタイムコントロールは成功することができます。おひとりで対策する場合はタイマーを使って毎回時間を計って取り掛かりましょう。それだけでもだいぶ変わります。
そもそも、時間内に終わらせることのできるテストなのか??という疑問もあるかもしれませんが、これは確実に終わらせられます。速い子は58問を30-40分で解けてしまいます。同じ人間です。練習すれば確実に時間内に解けるようになります。どうしても時間が改善しないというかたは、上のいずれかが引っかかっているはずです。
こう見てみると、実はSAT Mathって難しい数学力を試すテストではないんですね。(数学力はSubject TestやAPで示されます)文理問わず必要な教養レベルでの計算力、情報整理能力、読解力、時間内に正確に作業ができる精確さ、(そして英語力)を試されているんです。これらを大学側が応募者に求めているということですね。
上のいずれも短期で片づけられる場合もあれば長期的な対策が必要な場合もあります。それは全て現状次第。現状把握だけでもしたい場合は是非お問合せください。
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