はじめに
海外大学の受験で必ず耳にするACTとSAT、どちらを受験すればいいか迷っている方はいませんか?ACTとSATは似ている点も違う点もあります。
今回はACTをよりわかりやすく知るために、SATと比べて、
- ACTとは
- SATとは
- ACTとSATの比較
- どちらを取るか
についてまとめていきます!
ACTとは
ACT (American College Testing)は、アメリカの大学で必要とされる、マーク式のテストです。
ACTには4つセクションがあります。
- English 45分
- Math 60分
- Reading 35分
- Science 35分
- (希望者のみ) Writing 40分
各セクションの点数が1から36のスケールで評価されます。1が一番低く、36が一番高い点数となっており、全セクションの平均をとった1-36のスコアがACT全体のスコアとなります。
参考までに、ACT National Profile Report 2020によると、アメリカの平均スコアは約20です。
次に、SATとは何かみてみましょう。
SATとは
SAT (Scholastic Aptitude Test)も同じく、アメリカ版のセンター試験や標準テストのようなものであり、アメリカを含む多くの海外大学で使われる共通試験です。
SATは2つセクションがあります。
- English :Reading 65分、Writing and Language 35分)
- Math:80分
- Essay Writing:50分 ※希望者のみ
英語と数学のセクションがそれぞれ800点満点であり、その二つの合計が全体スコア (1600点満点)となります。SAT Understanding Scores 2020によると、アメリカの平均スコアは「1010」です。
二つの比較
ACTとSATを比べると、以下のようになります。
ACT | SAT | |
---|---|---|
試験科目 | English 45分 Math 60分 Reading 35分 Science 35分 English Writing 40分 ※希望者のみ | English 100分 Math 80分 Essay Writing 50分 ※希望者のみ |
満点スコア | 各セクション1-36、平均して36が満点 | 各セクション800点、合計して1600点満点 |
合計試験時間 | 2時間55分 (Writing入れると3時間35分) | 3時間 (Writing入れると3時間50分) |
受験料 | 60ドル *English Writing入れると80ドル | 105ドル *日本で受ける場合 *Writing入れると121ドル |
大きな違いは、試験科目がACTは多いという点ですね。SATは数学と英語のみですが、ACTには科学も入っています。そのため、数学は少し短くなっていますね。
他の合計試験時間や受験料はあまり変わりません。
結局どっちの方がいいの?
二つの違いをわかったところ、結局どちらがいいか一番知りたいですよね。
全てのアメリカの大学では、ACTとSATどちらも受け入れています。そのため、どちらをとったから不利になるとかはありません。最近では両方とる生徒も増えているみたいです。
もし一つしか受けない場合、どちらを受験するかは、受験生の不得意、得意を考えることが必要です。
各セクションをより深くみてみましょう。
ACT | SAT |
---|---|
English ・75問 45分 ・5つのパッセージが出され、下線が引かれている文法や句読点の間違えを正すもの | English Writing and Language ・44問 35分 ・文法の間違えや語彙について、文章を編集する |
Reading ・40問 35分 ・800語ほどのパッセージ4つ (prose fiction, social science, humanities, natural science)について10問ずつ出題 | English Reading ・52問 65分 ・5つのパッセージが出され、語彙の意味、内容理解、グラフの読み取りなど |
Math ・60問 60分 ・電卓利用可 ・Algebra (代数)、geometry (幾何)、Trigonometry (三角法) | Math ・58問 80分 ・20問 電卓利用不可+38問 電卓利用可 ・Algebra (代数)、geometry (幾何)、Trigonometry (三角法) |
Science ・40問 35分 ・グラフや実験、反対意見を含む7つのパッセージ (biology, chemistry, physics, geology等)について出題。 |
みてわかる通り、ACTは短時間に多くの質問があり、SATの方はそれに比べて少ない質問量に長い時間をかけて解く問題が多いです。そのため、スピード感を持って受験するのはACT、時間をかけて深く理解して受験するのはSATのテストとなっています。どちらが自分にあっているか考えて選択してみましょう。
また、違う点としてやはりScienceのものがACTでは出題されます。もし英語であまり科学系の授業をとったことがない方、または苦手な方はSATの方が良いかもしれません。
一番効果的に、どちらを受験するか決める方法は、過去問を解いてみることです。ACTの方が高いスコアが取れるのか、SATの方が得意なのかは生徒一人一人によります。
まとめ
ACTとSATの比較いかがでしたか?
どちらのテストが自分にあっているか考える良い機会になったのではないでしょうか。
ACTやSATのスコアは大学受験にとても大事なので、高得点を狙って受験対策をしましょう。