頌栄女子学院中学校・高等学校(しょうえいじょしがくいんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、東京都港区白金台にあるキリスト教系の私立の女子中高一貫校です。

毎週聖書の時間がある規律を大切にする学生生活を送り、英語学習に力をいれている学校です。
在校生の約20%が帰国生で、帰国生の受け入れとサポート体制も充実しています。帰国生向けの国語の補講や、少人数の英語クラス、英検取得、英語課外活動なども盛んな、活発な印象の女子校です。また進路については、半数以上の学生が国公立・早慶上智などの大学への進学実績を残しています。

制服(冬)はタータンチェック柄のキルトスカートで、頌栄女子のトレードマークとなっています。

頌栄女子学院中学校・高等学校の学校情報

学校名頌栄女子学院中学校・高等学校
住所東京都港区白金台2-26-5
TEL03-3441-2005 / 8009
HPhttp://www.shoei.ed.jp/index.htm 
対象中学1年生〜高校3年生
カリキュラム2期制/週5日/50分授業/週32時間
アクセス地下鉄浅草線:高輪台駅 徒歩1分
JR・東急池上線:五反田駅 徒歩10分
JR・京浜急行線:品川駅 徒歩12分
地下鉄南北線・三田線:白金台駅 徒歩10分

頌栄女子学院中学校 帰国生入試の受験情報

帰国生受験では、英語圏の現地校に2年以上、もしくは英語圏でない場合はアメリカンorブリティッシュインターに2年以上在籍している必要があり、かつ帰国後3年以内であることが条件です。

試験科目は、英語のみで、保護者同伴の面接があります。

基本条件・3月小学校卒業見込みの者
・親の転勤に伴い、海外に在籍し2年以上英語圏の現地校に在籍した生徒
・英語圏以外の場合は、2年以上インターナショナル・アメリカン・ブリティッシュスクール等に在籍した生徒
・原則帰国後3年以内であること
募集定員特に定めず
出願期間中学帰国生 12月入試:11月中旬〜下旬
中学帰国生 2月入試:1月中旬〜下旬
入試日時中学帰国生 12月入試:12月上旬
中学帰国生 2月入試:2月上旬
入試方式英語(筆記・英会話)+面接(保護者同伴)

頌栄女子学院中学校・高等学校のポイント

頌栄女子学院中学・高等学校の特色は、キリスト教の聖書の教えを徳育の基礎としている点です。教養・学力・高雅な品性や豊かな国際感覚の涵養(かんよう)、社会のために貢献奉仕ができる人格の形成を目指しています。

カトリック校としての宗教教育のほか、帰国生英語クラス、英検・校外プログラムなどの充実も頌栄女子の特色として挙げられます。授業は発展学習を進めており、優秀な進学実績を残しています。

海外生活経験のある帰国生がクラスに多く在籍している環境の学校です。学生生活をスムーズにはじめやすく、ホームルームやクラブ活動にも安心して取り組めるのが、頌栄女子の魅力ですね。

充実した英語教育

頌栄女子では在校生の20%が帰国生です。中1〜高1では、1学年5クラスのうち3クラスは帰国生と一般生の混合クラスのホームルームです。

英語の授業はホームルームを2分割した少人数(20人程度)で行われるため、帰国生の英語クラスになります。週6時間の英語授業が行われ、うち4時間はネイティブスピーカーの先生のクラスで、これまでに培った英語力を維持し伸ばすためのディベートやリーディングなどの授業が行われます。

他2時間は日本人の先生による文法や読解の授業です。帰国生にありがちな”感覚的に英語を習得してきたために、正確な文法を学ばなかった…”ということがおこらないように、日本の受験英語にも対応する学習ができます。

高校2、3年生になると一般生・帰国生に関係なく、習熟度別に7クラスに分けられ、レベル別の学習指導が受けられます。

帰国生向け補習授業

帰国生の心配事として、日本の国語の学習がありますよね。

中学1年では、週に1回の国語補講を放課後に実施しています。中学生活のスタートの時期に補講があることで、その後の学習へスムーズに進んでいくきっかけになります。

数学は、試験前後に集中的な補習授業があります。必要に応じて補習を受けることができます。

帰国生の受け入れ実績のある頌栄女子では、先生たちは帰国生がわかりにくそうな箇所の説明の仕方などを工夫した授業をしているので安心です。

English Library / 英検

頌栄女子の図書館には英語の蔵書が多く用意されています。中学生は英語カリキュラムの一貫として、洋書を読むことが義務づけられています。帰国生にとっては、すぐ手を伸ばせる場所に洋書があるのは嬉しいですね。

また英語学習の目安として、英検受験を推奨しています。
帰国生の大半は準1級を取得し、さらに学年につき20名前後の生徒が1級合格をしています。

2019年3月時点 帰国生の英検合格者数

取得級中学1年中学2年中学3年
1級131721
準1級364124
2級232

校外学習 / 英語研修

中学1年・高校1年ではキリストの生涯や学校の歴史、聖書の学びを自然の中で行うキャンプ、高2での北海道修学旅行、冬休み春休みにのスキーキャンプなど様々な校外学習の機会があります。

中3の夏休みには、カナダでホームステイをしながら英語学習と様々なアクティビティをする研修があります。

高校の夏休みには、希望者を対象としたイギリスのウィンチェスター頌栄カレッジでの研修があります。ウィンチェスター大学の寮に滞在し、イギリスでの大学生活を体験します。英国のクイーンズイングリッシュのネイティブスピーカー大学講師による授業や、英国文化に触れることができます。

宗教教育 / 奉仕活動

頌栄女子ではキリスト教の学校として、一日は礼拝で始まり、礼拝で終わる学校生活を送ります。週に1回の聖書の時間や、中高合同礼拝の時間があります。毎週日曜日の教会礼拝への参加を推奨していますが、強制ではないので心配ありません。

イースター、花の日、クリスマスなど年間を通して様々な宗教行事に親しむことができます。

休日や長期休暇を利用して、特別養護老人ホームや障がい者施設等でのお手伝いや慰問活動など行なっています。全国各地の施設に手作りの作品を送る「難民を助ける会」や、対人地雷除去の国際ボランティア活動への参加など、多岐にわたる活動を年間を通して行います。

カフェテリア / 通学

お昼は弁当持参が基本ですが、パンや食堂でテイクアウトメニューを購入することもできます。
食堂の利用は高校生からです。

通学は最寄りの高輪台駅から徒歩1分と、大変アクセスの良い立地となっています。荒天の日の通学でも心配は少ないでしょう。

卒業生の進路は?

頌栄女子での進路指導は中3より始まります。学年ごとの説明会や卒業生の体験談を聞く会など、生徒自身が将来の進路を考えるサポートをしていきます。高校2年以下は年3回、高校3年は年4回の学力テストを実施し、志望校合格へ向けての学習指導が行われます。

2019年度は卒業生228名のうち、50%が国公立・早慶上智へ進路を決めています。

帰国生56名の合格実績は、一橋大1名、東京外語大5名、東京芸術大1名、青山学院大27名、慶應義塾大学38名、上智大25名、早稲田大56名などとなっています。

また英語研修で訪問する、ウィンチェスター頌栄カレッジへの推薦枠もあり毎年数名の学生が進学しています。

頌栄女子での6年間の学習で、国公立・私立の難関大への合格者も輩出しています。帰国生と一般生の間で、学習だけでなくクラブ活動や学校行事を通じて切磋琢磨できる環境があるのでしょう。

求められる英語力は?

帰国生入試は、英語の試験と面接です。

英語1教科での受験となるので、筆記・英会話共にしっかりとした準備をしておくことがおすすめです。頌栄女子の英語ライティングは他校のエッセイとは特徴が異なるため、問題解答の方法を練習しておくと良いでしょう。

頌栄女子の英検取得結果から見て取れるように、多くの帰国生が中学1年で準1級を取得しています。帰国生入試の段階でも、英検準1級以上程度の英語力があることが望ましいでしょう。

さいごに

頌栄女子学院中学校・高等学校のポイントをおさらいすると、

頌栄女子学院中学校・高等学校のポイント
  • カトリック系で規律正しくも明るく活発な雰囲気の学校
  • 帰国生が全体の20%と、帰国生受け入れが得意
  • 英語試験のみで帰国生入試ができる