はじめにー英検1級ライティング対策
英検1級の出題では、お子様にとってはとても難しい、もしくは触れたことの少ないトピックが多く、それはライティングでも同様です。
ライティングでは、文章に入れるべき「ポイント」としてのキーワードが与えられるだけで、他に概念の説明などはもちろんありません。ですので、本番で自分の力だけでライティングに取り組めるよう、なるべく沢山の過去問を用いて様々なトピックの背景知識やアイディアに触れ、慣れながら学んでいきましょう。
今回は英検1級ライティング対策として、2020年度 第3回 英検1級のライティングのTOPIC(トピック)の確認と、その回答の仕方を考えていきます。
2020年第3回 英検1級ライティング TOPIC
早速ですが、以下のTOPICについて、どう回答しますか?
- TOPIC:Agree or disagree: Globalization is a positive force in today’s world
(グローバリゼーションは今日の世界にとって良い影響である:賛成か反対か)
どのように回答を考えるのか?
今回のTOPICのキーワードは
- 「Globalization」
ですが、そもそも「Globalizationが何なのか」きちんと理解できていますか?
似たような意味を持つ単語で「Internationalization」がありますが、2つの単語を比較するとわかりやすいです。
- Internationalization=国と国
- Globalization=世界中
「Internationalization」は、International という言葉通り、inter (間)とnational (国)なので2国以上の間の繋がりのこと。
一方で「Globalization」はglobalは「地球規模の」「球体の」という意味なので「地球儀」をイメージするとわかりやすいでしょう。
つまり、
- GlobalizationはInternationalizationと比べて大きな範囲、地球規模での繋がりということ
です。
では、Globalizationにはどんなものがあるでしょう?
例えば….
- オリンピックなどの国際的なイベント
- どこにいても世界中の情報が手に入るインターネット
- どこにいても他の国の文化が楽しめること(音楽、食べ物など)
- 様々な人々が外国に移動し、働き、生活をしていることなど
難しいテーマでも、このように具体例を考えると意見を出しやすいですね!
では、具体例を元にアイデアを膨らませてみましょう。
プロ講師の回答案を紹介!
さて、関連するトピックやキーワードに分けて詳しく説明していきました。 「プロ講師である私であれば、こういう風に回答案を考える!」という構成案を紹介します。
Agreeの場合の構成
Agreeの場合:Globalizationは人々に便利さと、生活の幸せを与える
- Globalizationのおかげで色々な情報が手に入る
- Globalizationのおかげで世界中の商品が買える
- Globalizationのおかげで様々な文化を知り、豊かな暮らしができる
Disagreeの場合の構成
Disagreeの場合:Globalizationは人々の仕事を奪い、社会を不安定にする
- Globalizationのせいで国内の仕事が減っている
- Globalizationで若者が外国に行き国発展が見込めない
- Globalizationのせいで国内の産業が弱体化している
英検1級ライティング対策(2020年第3回)のまとめ
英検1級のライティング対策として、2020年第3回のトピックとその回答の構成案などを取り上げていきましたが、いかがでしたか?
DebatableなTOPICなのでもちろんどちらでも回答できますが、私たちの日常生活ではGlobalizationから恩恵を受けていることが多いので、Agreeの方が書きやすいかもしれませんね!
英検の資格は、日本に帰ってきたときに英検1級を受けるためにも、早めの準備をしていきましょう。準1級や2級から順を踏んで挑戦していくことも、問題や形式慣れのためにも大切です。
早めに英検の資格取得をしておくことで、
- 急な帰国になった場合でも焦らずに対策できる!
- 対策のウェイトが大きくなる数学・国語に勉強時間を使える!
といったように、効率の良い受験対策を進められるようになります。