SATを初めて受験したものの、得意のはずのMathが意外とできなくて焦ってしまう。
これは、SAT Mathの内容が普段取り組んでいる学校数学とは異なることなどから、多くの人がごく一般的に経験することです。
アメリカの高校では1年ごとに習得テーマが決まっており、Algebra, Geometry, Algebra 2などに分かれています。
1つのテーマに集中できるので学習時は習得率が高いものの、こうした勉強法ではSATの範囲の広さには対応しづらくなってしまいます。そのため学校の勉強を頑張っても、なかなかSATの点数は上がりません。
今回は、そんなSAT Mathのスコアアップのためには何をすべきかを紹介していきたいと思います!
SAT Math スコアアップのコツ
SAT Mathのスコアアップのためには、まず何をすべきか。それは、SATの出題範囲を全てマスターするより前に、SAT Mathの基礎を理解することです。
具体的には、基礎数学単語の習得、文章問題の要点まとめ、グラフ・テーブル問題のパターンの把握などの基礎を固めることで、全ての問題が解きやすくなります。
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基礎数学単語の習得
SATを受けるにあたり最も重要なことは、英語の基礎数学単語をしっかりと理解できるようにしておくことです。
SATに出題される単語数は数学だけでも非常に多く、1つの単語が分からないと問題に手が出せなくなってしまうケースもあります。まずは基礎の数学単語をマスターしましょう。
いきなり「基礎数学単語をマスター」と言われても、「自分で何がわからないかもわからない」ということは多々あると思います。そこで重要なのが日々の学習からの積み重ねです。
普段の現地校数学の授業中やSATの過去問を解いている時に分からない数学単語が出てきたら、ノートに記録するようにしておきましょう。その意味を数式、和訳など、自分の覚えやすいように記録しておき、定期的な復習を心がけます。
日本語では分かるけどSATの英語だと……というのは多くの日本人が抱える悩みですが、それで点数を落としてしまうのは非常にもったいないことです。基礎数学単語を習得することはSAT対策における必須項目でもありますので、しっかりマスターしましょう。
文章題の解き方・コツ
初めてSATを受けた時、Mathのセクションですら英語力を問うテストのように感じる人も多いのではないかと思います。日本の複雑な計算問題などはない代わりに、文章を読み解き、問いを理解することが重要です。しかし、文章を全て理解しようとすると、問題の本質を読み取れないことが多々あるので注意が必要です。
数学の中でも長い文章題を解くのに苦労する生徒にオススメの解き方は、『文章の要点に印をつけながら読む』ことです。特に、数字では問題を解くために必須の情報が多く、『問い』は文章の最後に書かれていることが多いです。重要な箇所に印をつけながら読むことで、『問い』を聞かれた時に重要な情報が一目でわかります。この解き方を用いることにより問題を確実に理解できるだけでなく、手早く正解を導き出せるようになります。
またここでは、情報量が多く問題の本質を読み解くことが難しい問題を解く際、参考までに筆者が受験時に使用した攻略法を紹介したいと思います。
- 文字が何を表すかを探す(文字を〇で囲み、その周辺から何を表すか見つける)
- 文字の表す内容を大まかなジャンルでいいので書き込む。(例:値段、時間、距離、個数etc.)
- 『What』の後に続く問題の『問い』を見つける。
- 『When』と続く場合は、与えられた条件を探す。
筆者がこの方法を使用したのは、長い文章題の中から不要な内容を除去し、問題の本質を明確にしたかったからです。慣れてくると無意識に問題の要点を理解し、考えることなく手早く問題を解けるようになりました。
この解き方が全ての方に合うとは限りませんが、重要なのは、いかにして問題の要点と問いを正しく読み取ることができるかです。文章を理解することよりも、いかに問題を実際に解くことに多く時間が使えるかがSAT Mathのキーポイントになります。
グラフ・テーブル問題の解き方・コツ
普段の数学ではなかなか使わないにもかかわらず、SAT対策に必須なのがグラフや表の理解です。どちらも長い説明文とともに出てくることが多く、全てを理解しようとすると複雑で時間がかかってしまいます。
しかし、少し視点を変え、必要な情報のみを読み取れるように意識すると途端に簡単な部類の問題になります。
グラフ問題の攻略
まずは数多く出題される線グラフの基礎を押さえることが大切です。どのような線グラフであっても共通しているのは、『グラフはy軸の数値のx軸の数値に伴う変化』を表していることです。SATのグラフは全て、それぞれの軸に、表しているものとその単位が書かれています。その情報さえ押さえておけば問題が解けるということも多々あります。
次のステップはグラフを把握した上での答えの導き出し方です。長い文章題の中で初めの方はグラフの説明であることが多く、グラフから情報を読み取ることができれば不要な情報です。そのため、グラフの文章題は『問題文の最後の方から読み、問いを素早く読み取る』ことをオススメします。問いを理解できれば、あとは単純作業で、問いで説明されている箇所を見つけるだけで答えを導き出すことができます。
テーブル問題の攻略
SATに出題されるテーブル(表)が示すものは、『全体が分布がどのようになっているか』です。まず基礎としては、最上部、最左部に分類のテーマが表示され、その次に詳しい分類が書かれています。右列、下列にはそれぞれの分類の合計が示され、右下には全体の合計が示されています。
そこで、どのようなことが問われるかというと『全体の割合からある分類を特定する』場合と『ある分類の全体における割合を特定する』場合がほとんどです。たくさんの数字が並ぶテーブルから答えを導き出すのは一見難しく見えますが、複雑な計算は必要ない問題が多いです。
テーブル問題を解くために必須なのが割合を求めることです。どのような問題でも割合の分子になる数字は下図で青に囲まれた範囲、分母になる数字は赤線の引かれたところです。それを理解した上で『問い』に取りかかると簡単に解けるはずです。
- 基礎的な数学単語をマスターしよう!授業で分からない単語があったらその都度メモ!
- 文章題は重要な箇所に印をつけながら読み進めよう!
- グラフ・テーブル問題のパターンを把握しておこう!
あとは模擬試験(Practice Test)で実践演習
上記の項目を全て習得したら、次に重要なのが実戦練習です。いくら問題の解き方が頭に入っていても、それを試験に活用できなければ意味がありません。
しかし、過去問をひたすら解くなど、がむしゃらに練習問題を解くことはお勧めしません。重要なのは「しっかりと学習したスキルを活用できているか確認しながら解くこと」です。
1度問題を解いた後、間違えてしまった問題、難しかった問題は時間をかけて復習しましょう。考えながら復習することにより自分にあった解き方、時間配分の仕方や問題の傾向などが見えてくるはずです。
現地校の数学は得意なのにSAT Mathになるとスコアをなかなか伸ばせないという生徒はたくさんいます。ですが、思うような点数が取れない時ほど伸びしろは大きいものです。
まずは解き方の基礎をしっかりとマスターし、自分にあった問題の解き方を見つけて点数アップを目指しましょう。
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SAT Mathのスコア700オーバーをするためのノウハウを、個別指導ではなくビデオ講座で学習できる「SAT Math 全25回ビデオ講座」もございます。
毎回、SAT指導歴十数年に及ぶベテラン講師が厳選した10問テストに取り組み、解説ビデオを見ていただきます。本番さながらの模擬試験も3回分と解説もついてきますので、本番を想定した対策が可能です。個別指導ではありません