はじめに

「英知をもって国際社会で活躍できる人間を育成する」ことを教育目標としている順天高校は、国際教育、英語教育、福祉教育に力を入れている学校です。

1834年に創立した順天堂塾によって始まり、今年創立187年である、とても長い歴史を持っています。

帰国生受け入れも行なっており、英語選抜類型といったクラスもあります。

今回は帰国生受け入れをしている順天高校の

  1. 英語選抜類型
  2. 大学合格実績
  3. 入試情報

を紹介していきます!

英語選抜類型

順天高校には、4つの「類型」といったクラスがあります。生徒が自分に合った進路を考えて選択することができます。

全てのコースで、「グローバル社会で主体的に活躍できる」生徒を育成しています。今回は、帰国生入試で入学すると入る、「英語選抜類型」を中心に紹介したいと思います!

その前に、簡単にどのような類型があるか確認しましょう!

  • 理数選抜類型 (Sクラス)
    医学・理系の最難関国公私立大学を目指す。先端化学講座や探究型授業を通して論理的に思考する力を身につける。英語でのサイエンスキャンプ、シンガポールグローバルリンクでの発表会などもある。
  • 特進選抜類型 (Tクラス)
    進路が決まっていない生徒のためクラス。理系・文系国公立大学や早稲田、慶應、GMARCHなどの難関私立大学を目指す。双方向大和型の選択科目を通して大学進学に必要な能力をつける。朝学習の英語リスニングや英検対策もある
  • 一貫選抜類型
    中学からの内部進学者対象のクラス。理系や文系の幅広い知識を身につけ、最難関大学進学を目指す。
  • 英語選抜類型 (Eクラス)
    国際系、教養系、社会科学系の難関国公私立大学または海外大学を目指すクラス。英語探究を英語の4技能をバランスよく身につけ、文化や価値観なども学ぶ。

では、英語選抜類型の特徴を見ていきましょう。

Eクラスの到達目標

英語選抜類型は6つの到達目標をあげています。

  1. 英検準1級以上目標
  2. 論理的思考力・調査力・発想力
  3. パブリックスピーキング能力
  4. コミュニケーション能力
  5. 社会に対する関心の拡大
  6. リーダーシップを発揮する力

全生徒が英検準1級以上を取得することを目標としています。

また、上記に挙げられた能力や資質はどのような人にとっても、大事ですよね。

れに加え、このようなことを日本語だけではなく、英語でできるようになるのはとても素敵なことだと思います!英語でのコミュニケーション力や英語でのパブリックスピーキング力を身につけると、海外大学などでも役立ちますよね。

また、社会に対する関心の拡大のところで、国内外の社会問題に目を向け、解決などを考えるのは、大学での学びでとても大事になってくると思います。

どのような授業か

では、その6つの目標を達成するためにどのような授業を行なっているかをみてみましょう。

全授業は30単位ありますが、その3分の1が英語や国際関係の授業となっています!

Eクラスの授業は、

  • ネイティブ教員による英会話授業
  • 討論
  • ディベート

を通して実用的な英語を身につけます。

また、プレゼンテーションなども頻繁に行うことによってパブリックスピーキング能力なども養成しています。

また、Intensive English 講座という帰国生を対象とする授業もあります。この授業は一般生と別であり、英語での調査能力や情報発信能力を育成します。帰国生が一緒に学び、刺激しあえるような環境だと、帰国しても英語力はどんどん伸びるでしょう!

英語力だけではなく、国際感覚も身につけるためには、異文化理解の学習と議論や発表を行います。外国事情、時事英語なども身につくのが特徴的ですね。

また、特進選抜類型 (Sクラス)での理数授業を受けることができるのです!希望者は互換授業という形で履修できるので、理系の方には嬉しいですよね。

3年次になると、受験を考えた科目を選択し、演習授業や放課後の海外講座や特別講座を受けることができます。

英検・TOEFL・TOEIC講座

Eクラスは英検やTOEFL・TOEIC講座もカリキュラムに入れています。高校2年次から3年次まで講座があるので、受験対策としてとても良いと思います。

英検やTOEICから学習し、TOEIC700点以上を取得すると、TOEFL講座になります。

また、嬉しいことに、講座は3段階の習熟度別になっているのです!

A英検準1級、TOEFL550点を目指す
B英検2級、TOEFL500点を目指す
C英検準2級、TOEFL450点を目指す

このように、自分のレベルに合った講座を受けることができるのはとても魅力的ですよね。授業以外に講座を受けるのではなく、カリキュラム自体に入っていると、受験対策として助かると思います!

海外英語研修・留学

  • 高校2年生の夏にニュージーランドの海外研修

があります。約3週間、現地の生徒と交流し、英語のプレゼンテーションなどを通してさらに英語力を磨きます。

カナダ研修旅行もあり、こちらも3週間ほどアクティビティや語学研修を行なって実践的な英語を身につけます。

他にも、

  • 英語探究活動としてNPO法人と連携した外国人移住者や高齢者の生活支援やガイドブックの作成
  • 子ども食堂での英語教育活動

などを行なっています。

カンボジアへの教育支援活動、広報活動、国連難民議員のキャリアガイダンスなど、Eクラスは素敵な特徴がたくさんあります!国際性を身につけ、英語力も上げることができる、帰国生にとても向いているクラスだと思います!

大学進学実績

次に、順天高校の大学合格実績です。2020年には、238名の卒業生がいました。

国公立28名
早慶上理ICU32名
GMARCH140名

実進学の結果を見ると、全体の10%が国公立大学、9%が早慶上理ICU、21%がGMARCHに進学しています。他には、医歯薬医療系大学は13%、女子大は10%といった結果があります。合計では、88%が大学へ合格しています!

大学合格実績・実進実績の詳細は以下のリンクからご覧下さい。

入試情報

最後に、順天高校の入試がどのようなものか見てみましょう。推薦入試、一般入試、帰国生入試がありますが、今回は帰国生入試を紹介したいと思います。

帰国生入試第1回

資格:海外在住1年以上、帰国後3年以内、一定の英語力を身につけている者

試験科目

試験科目英語 (50分)
国語 (50分)
数学 (50分)
面接 (英語&日本語の個人面接)

英語の試験以外にも、国語と数学の試験があるので、受験対策はとても大事になってきます。英語の試験は英検準1級程度のレベルなので、それ以下の方はしっかりと対策しましょう!

帰国生入試第2回

資格:海外在住1年以上、帰国後3年以内、一定の英語力を身につけている者

試験科目

試験科目英語 (40分)
国語 (30分)
数学 (30分)
面接 (英語&日本語の個人面接)

こちらも英語、国語、数学、面接の試験ですね。第1回と比べて、試験時間が短くなっています。英語はリスニングを含むものが出題されます。

このように、帰国生入試は英語に重視して行われるので、英語力を磨いて挑戦する必要がありますね。特に、英語選抜類型のクラスを希望する方は、入学後のことも考えて英語に力を入れて受験し、日本の国語、数学の対策も念入りにしましょう!

まとめ

順天高校の英語選抜類型いかがだったでしょうか?

TOEFLやTOEICの受験対策に加え、国際的な感覚や価値観なども育成される素敵なクラスだと思います!