芝浦工業大学附属中学校は、2021年4月より共学化され、新しいカリキュラムを取り入れて進化しました。

100年近い歴史を持ち、偏差値が53である芝浦工業大学附属中学では、STEAM教育とグローバル教育に力を入れています。

「理系」ではなく「理工系」にこだわる芝浦工業大学附属中学校は、実験、企業とのコラボ、大学の先生による講義、ロボット製作など豊富な経験をすることのできる学校です。

「理工系教育」に興味がある帰国生には、楽しそうな学校生活が遅れそうな中学校ですね。

そこで今回こちらの記事では、芝浦工業大学附属中学校の、英語の授業、グローバル教育に加え、高校での留学機会や、大学進学実績、入試方法についてみていきたいと思います。

芝浦大学付属中学校について

まずはじめに、芝浦工業大学附属中学校での

  1. 英語授業について
  2. グローバル教育について

それぞれ確認していきます。

英語授業について

芝浦工業大学附属中学校では、3つの言語が強くなる教育をしています。

それは、日本語、英語、コンピューター言語です。

  • 日本語で論理的にコミュニケーションをとる
  • 英語でグローバルに活躍する
  • コンピューター言語で、仕組みを理解し、開発する

そのため、芝浦工業大学附属中学校では、理工系の授業だけでなく、英語を身につけることを重視した教育を行っています。

英語の授業では、帰国生と一般生は同じクラスで勉強します。具体的には、

英語コア4時間/週
英語コミュニケーション少人数制の分割授業で4技能を伸ばす
2時間/週

の2種類の授業で英語教育を行っています。帰国生のみの取り出し授業がないという点は少し物足りないようにも思われますが、週に2時間、少人数制の英語コミュニケーション授業があるというのは良さそうですね。

グローバル教育について

芝浦工業大学附属中学校の生徒は、中学3年で全員が2週間のホームステイを経験します。

例えば、2019年には、

  • ワシントン州・シアトルコース
  • ユタ州・ソルトレイクシティコース
  • ユタ州・セントジョージコース
  • コロラド州・デンバーコース

の4つのコースに分かれて海外研修が行われました。

3年生はこの中の1つを選択し、現地の人との交流、博物館見学、トレッキング、などといった楽しいアクティビティを通してグローバルな価値観や精神力を身につけます

各コースの詳細を知りたい方は、是非学校の公式パンフレットで詳しい研修内容をチェックしてみてください!

芝浦大学附属高等学校について

芝浦工業大学付属中学校に入学した後でも、海外の多様な経験を積み重ね、英語力も維持・向上させていきたいですよね。

こちらの学校では、中学だけでなく、高校に進学した後でもそのような機会がとても多く用意されています。ここでは、

  • 海外体験プログラム
  • 英語SUPERコース

の2つのプログラムについて紹介していきたいと思います。

海外体験プログラム

芝浦工業大学付属では、中学の海外体験に加え、高校でも多くの海外体験プログラムを用意しています。希望者は、

  • ニュージーランドSEE プログラム(高1:2週間ホームステイ)
  • セブ島IT&英会話研修(高3:2週間合宿)

そして早期推薦合格者は、

  • 早期推薦者短期留学(高3:3ヶ月アメリカ・カナダなど)

などといった海外体験の機会がたくさんあるのです。

英語SUPERコース

芝浦工業大学付属の高等学校でのこの「英語SUPERコース」,は、英語に対する意欲と能力が高い生徒が選抜された少人数のクラスです。

ネイティブの方と日本人の教師による、コミュニケーション重視の授業です。

このコースに選抜された生徒は、

  1. 芝浦工業大学大学院の英語授業に参加
  2. 芝浦工業大学の留学生との交流
  3. 2泊3日のイングリッシュキャンプ

に参加します。

このようなコースや海外体験を中学や高校でしたい方には、とても魅力的な学校ですね!

グローバル教育に力を入れ、様々な留学・研修プログラムが用意されている芝浦大学附属中学校ですが、帰国生入試では日本語の算数が必須科目となっています。長く海外に滞在していた方など、日本の受験算数に慣れていない場合はしっかりと試験対策をしておくようにしましょう!

弊社TCK Workshopでは、経験豊富な講師が皆さまの学校選びから試験対策、入学後の学習生活までしっかりとサポートさせていただきます。まずは無料学習相談から、是非お気軽にお問い合わせください!

芝浦大学附属高等学校の大学進学実績について

続いては、芝浦大学附属高等学校の大学進学実績についてです。

芝浦工業大学へ推薦進学する生徒はもちろん、他大学に進学する学生はどのような大学へ進学しているのか、みてみましょう。

芝浦工業大学への進学

推薦で芝浦工業大学へ進学する生徒は、2021年のデータで、

工学部46名
システム理工学部18名
デザイン工学部10名
建築学部26名

となっており、2021年の卒業生194名に対して、およそ半数にあたる100名が芝浦工業大学に進学していることが分かります。

芝浦工業大学は理工系単科のトップ大学であるため、進学を目指す生徒は日々努力する必要があります。

推薦されるために必要なのは以下の3つです。

  1. 高校3年間の成績(特に数学や理科重視)
  2. 英検準2級とTOEFL Jr.のスコア
  3. 校内推薦試験

この3つの成績に加え、人物評価校長面接を通過することによって、推薦が決定されます。

国内大学への進学

残りの生徒はどのような大学に進学しているのでしょうか? 引き続き2021年の結果では、

国公立大学16名
早慶上智ICU22名

という結果でした。

芝浦工業大学以外の大学でも、多くの合格者が出ています。

芝浦工業大学にない学部に興味がある方や、より上を目指す方でも、この学校で身につく「理工系教育」は活用できるということがわかります。

芝浦工業大学付属中学校の受験情報について

それでは、芝浦王業大学附属中学校の受験情報について確認していきましょう。

中学受験の帰国生入試は、以下の通り、芝浦工業大学会場シンガポール会場の2つがあります。

海外在住
帰国生入試
内容
定員男女計5名
受験資格2年以上海外の学校在籍、出願時点で海外在住or帰国後2年以内
試験科目国語(作文含む)、算数、日本語面接(保護者同伴)
国語・算数:各40分、100点
シンガポール
会場入試
内容
定員男女計5名
受験資格連続して1.5年以上海外の学校在籍、出願時点で海外在住
試験科目算数、日本語面接(*保護者一人同伴)
算数:40分・100点

テストがどのようなレベルかを知りたい方は、こちらの公式Hにて公開されている過去問や、解説動画をご参照ください。

過去問を見ると分かる通り、どの試験でも「算数」が必要になります。

「受験算数」は、日本語補習校や日本語学校に通っていても、基本的には学ぶことができないため、受験算数の知識や対策が絶対に必要です。

  • 「近くに受験に対応できる塾がない…」
  • 「どんなテキストを使って勉強すればいいかわからない…」

など、海外にいながら受験勉強をするのは大変です。海外での受験勉強にお悩みの場合は、ぜひお気軽に弊社TCK Workshopにご相談下さい!一緒に学校選びや、合格するためのプランを考えましょう。

芝浦工業大学附属中学のまとめ

芝浦工業大学附属中学のまとめ
  • 中学3年生で2週間の全員参加ホームステイ
  • その他にも、6年間を通して経験できる豊富な留学プログラム
  • 生徒の半数は芝浦工業大学へ進学国公立や早慶上理への進学実績も

中学では珍しいホームステイの機会や、徹底したグローバル教育など、芝浦工業大学附属中学校は帰国生にとって、海外での貴重な学びを続けられる学校だと思います。

また、理工系教育に力をいれているため、芝浦工業大学附属中学は、入学後の数学や理科の授業の進むスピードがはやいのも特徴です。芝浦工業大学附属中学への進学を希望する場合、しっかりとした入学準備が必要になりそうですね!