なぜSATが“必要かも”と感じるのに、踏み出せないのか?

SATで高得点を狙うには、語彙力が不可欠です。特にReading/Writingセクションでは、文全体の意味を理解するための単語力が、スコアを左右すると言っても過言ではありません。

この記事では、世界中のSAT受験生の間でアクセスの多い語彙習得法をもとに、実際の指導現場で効果があった方法を組み合わせて、「効率的に、かつ定着する」SAT英単語の覚え方をご紹介します。

SAT英単語習得の基本戦略

出題傾向を知る

SATでは、単語の意味そのものを問う問題は少ないものの、長文読解や語彙の文脈判断、さらには文章のトーンや論理構造の理解に直結します。

特に難しいのは、単語の選択肢がすべて「正しそうに見える」ことです。その中から、文脈に最も合ったものを選び取るには、ただ意味を知っているだけでは足りません。語彙の“ニュアンス”まで理解していないと、まんまとひっかけに引っかかってしまいます。

実際、ネイティブレベルの英語環境で育った生徒ですら、SAT語彙問題で得点が安定しないというケースは多々あります。なぜなら、SATが問うのは「日常英語」ではなく、「アカデミック英語」であり、「論理性と精度を要求される読解力」だからです。

そのため、頻出語彙に集中し、意味だけでなく「どのような文脈で使われるか」「他の選択肢とどう違うのか」を押さえることが、語彙力強化の最大の鍵です。

短期間で詰め込まない

単語は一度覚えて終わりではありません。反復しないやり方なんて、この世に存在しません。短期詰め込みが通用する世界ではありません。また、「とにかく難しいらしい」と口にするのもできればやめましょう。とにかくまず解いてみてください。どれくらい本当に難しいのかをちゃんと体験してください。特に、保護者様は、何がどれくらい難しいのかを知らないまま、子供にプレッシャーをかけますが、せめてどのくらい難しいのか、どんな試験なのか、なども是非見てみてください。そうすれば、もっと現実的なプランや声掛けというのが子供にもできるようになるはずです。

近年では、SNSをみてついつい自分と比較してしまう生徒が多いです。YouTubeで“SAT満点取りました”って言ってる人がやってたからって、自分もできると思うのは大間違い。そもそもそれが本当かどうかすら分かりません。

語彙力は、反復・反復・また反復。とにかくやるしかない。アカデミックバイリンガルの子たちは、気持ち悪くなるほど何度も同じ単語に触れ、例文を読んで、テストして、を繰り返しています。
それくらいやってようやく「定着」する。それがSAT英単語の世界です。そのくらいの覚悟をもって取り組みましょう。

世界中で支持される語彙習得法とその応用

世界中のSAT対策記事やトップ講師の指導から見えてきたのは、以下のような方法の組み合わせです。

  1. 文脈で覚える

    単語単体での暗記ではなく、例文ごとに覚える。これにより、その単語が「どのようなシーンで使われるか」が定着します。
    例:”mitigate” → “The new policy is designed to mitigate the effects of inflation.”

  2. 毎日繰り返すルーティン化

    1日20語を3セットに分けて復習(朝・夕・就寝前)。7日間同じ単語を繰り返し、8日目にチェックテスト。

  3. Quizlet・Ankiなどのアプリ活用

    フラッシュカードアプリでの隙間時間活用は世界標準。アプリ活用、AI活用は当たり前の世界です。無料でも使えるものは数えきれないほどあります。ただ、使うなら徹底的に使う。そして効果が無いならばすぐにやめてください。時間の無駄です。使い方を間違えて勉強した気になるだけ、というのが最もよくないパターンです。無料でやることが目的かしてしまっていて、効率が悪かったり、やり方や方向性が間違えていたり、というのは独学で陥るよくある落とし穴です。プロの意見をきいたり、マンツーマンの授業なども何度かは試してみください。1回受講しただけでも”目が醒めた”なんていう話はよくあります。

  4. 英英辞典での意味確認

    語感を英語で掴むことで、Readingの精度が格段に向上します。語源や同義語・反意語もセットで覚えるのがコツです。インターネット辞書などをフルに活用してみましょう。

  5. 出題パターンごとに語彙を分類
    • 抽象的な議論用語(e.g. assert「主張する」、contend「強く主張する/論争する」、undermine「徐々に弱める」)
    • 感情・態度を表す語(e.g. skeptical「懐疑的な」、indifferent「無関心な」、appreciative「感謝している/評価する」)
    • 論理展開や比較対比に使われる語(e.g. whereas「〜である一方で」、nonetheless「それでもなお」、consequently「その結果として」)
    • 理由・根拠を示す語(e.g. because, due to, as a result)
    • 反論や譲歩を含む構文(e.g. although, even though, despite)
    • 論調を和らげたり補足する語(e.g. in fact, indeed, moreover, furthermore)

    これらはすべてSATの長文読解や文挿入・文削除問題、トーン判断などで頻出です。単語そのものの意味に加え、「どんな設問のどこに登場するか」という場面ごとの感覚を伴って覚えるのが鍵です。

なぜ語彙暗記に失敗するのか?

まず基本原則。語彙が覚えられない、という現象は一定ラインまでは甘えです。そんなわけが無いんですから。なのでつべこべいわず、まずは過去にないくらいエネルギーと時間を捧いで”努力”をしましょう。それを経て「覚えられない」という場合に、それは少し工夫やテクニックで何とかなる、という次元にはいります。ですが、まず受験してせめて500-550くらいになるまでは語彙暗記だけでもどうにかなる範囲です。(SAT最低スコアは400で、600が所謂全国の平均)そこまでは甘えを許さず覚えられるだけ覚えましょう。
「英単語が覚えられない」と感じる人の多くは、覚え方を間違えているか、継続できていないケースがほとんどです。

とにかくまず英単語を覚えることに時間を割いていないので、当然ですがこれでは単語量は増えていきません。また、よく聞く「全部を覚える必要はない。(それは正しい)文脈で予想すればいいんだよ。」これって頭のいい人しかできないんですよ。

教養があってこそある程度文脈が読めてしまう。恐らく、ほぼ英語がネイティブな生徒や、小中高で相当な数の文学を含めたbook readingをしてきた子達は、これが通用する子が多いです。これを目指すしたいのですが、ノンネイティブにこれを強要するのは正直厳しいです。だから、単語でカバーしないといけないんです。

暗記するコツは?と聞かれたら、覚悟と忍耐、がまず最初の答えです。メソッドについては色々試してみて自分にあったやり方を見つけてみましょう!

TCK WorkshopのSAT対策 受講生の声

「英語に自信があったのにReadingは歯が立たなかった。でもTCKのロジカルな解説で点数が安定し、最終的に1450点を突破できました」(バンコク在住 高校生)

「うちの子はMathが苦手でしたが、英文問題に慣れるトレーニングが効き、30点以上スコアが伸びました!」(シンガポール在住 保護者)

迷っている今こそチャンスです。まずは“相談”から始めませんか?

TCK Workshopでは、SAT English対策はevidence based readingとVocab&Grammarに力を入れています。

目標点数の達成をお手伝いさせていただいております。特に1400点以上を狙う場合、語彙の精度と即答力がスコアを左右します。「読めるけど何となくで答えている」状態から、「根拠を持って選べる」状態へ変えるのが目標です。

TCK Workshopでできること

個別指導で弱点克服

模試を活用した実践的な対策

英語と数学の両面からサポート

私自身もTCK WorkshopにSAT対策を見てもらいました。宿題として問題を解き、授業内で先生に分からない問題の解説、それから次回同じタイプの問題を間違えないようにするためにはどうするかを考えていくことでどういった種類の問題を間違える傾向にあるかなどと、客観的に自分の状況を整理してくださるため、ものすごく勉強効率が上がり、一回一回の解く問題が全てスコアアップにつながっている授業をしてくださったおかげで1300点台から1450点まで伸ばすことができました。

帰国子女としての強みを最大限に活かし、志望大学への合格を目指しましょう!

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