はじめに――さいたま市立大宮国際中等について
さいたま市立大宮国際中等教育学校(以後、大宮国際中等)では、
- Grit(やり抜く力)
- Growth(成長し続ける力)
- Global(世界に視野を広げる力)
の3つのGをバランスよく身に付けることを目指し、国際的な視野に立って多様性を理解し研究し続ける「真の学力」を育んでいきます。
今回は、大宮国際中等の
- 学校生活
- 進学実績
- 受験情報
についてまとめて紹介していきます!
大宮国際中等の学校生活
まずは、大宮国際中等の学校生活からみていきましょう。
大宮国際中等では前期課程(中学1〜3年)と後期課程(高校1~3年)の計6年間を、
- 基礎力を育む4年間のEmpowerment Stage
- 応用力を育む2年間のAchievement Stage
の2つに分けています。
6年間にわたって行われる3G Project(2言語による探求・研究活動)や計4回の国内・国外での体験的行事等を通して、地球上の様々な場所で活躍するリーダーを育成します。
未来を探求する学び
大宮国際中等では、様々な方法での学びが提供されています。
6年間の学習のメインとなる3G Projectでは、自ら課題設定を行うところから始めて、生徒が日本語または英語での探究活動やディスカッション、プレゼンを通して最適解を見つけることで主体的な学びやチームでの課題解決力を育みます。
その他にも、
English Inquiry | 中等1年〜4年の独自イマージョン |
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LDT | 自分で自分の学習をプロデュースするLearner Directed Time |
All English | 毎朝生徒・教職員すべての人が英語で取り組む活動 |
ICT | アクティブラーニングを促進させるプログラム |
など、中高一貫校ならではの6年制を活かして様々な取り組みがなされています。
イマ—ジョン教育というのは、単に「英語を学ぶ」のではなく、「英語で他教科を学ぶ」という授業の取り組みで、こちらの大宮国際中等ではネイティヴ教員によるイマ—ジョン教育が行われています。
また、大宮国際中等では、中等部から高等部にかけて、IBプログラムを採用しています。
IBとは、国際バカロレアのことであり、国際的な場面で活躍できる人材を育てる教育プログラムです。IBには50年以上の歴史があり、海外ではもちろん、日本でも多くの学校で導入が進められているプログラムです。一般的に「IB」と呼ばれるディプロマ(DP)が始まるのは高等部からですが、中等部でも「IB Middle Years Programme (MYP)」と呼ばれる中学生向けのIBプログラムを取り入れています。
大宮国際では、1~4年生まで全員がこのIB MYPを履修することになっており、5年次以降は「Global course」「Liberal arts course」「STEM course」の3つのコースに分かれて学習を行い、この「Global course」を選択するとIBのDPを履修することができます。
日本にいながら英語で他科目の授業を受けることができる大宮国際。帰国生には非常に魅力的な学校ですが、こちらの学校の入学試験では独自の適性検査や集団面接が課されています。詳しくは受験情報の項目にて後述していますので、是非ご確認いただき、早いうちから対策を行っておきましょう!
弊社TCK Workshopでは、指導経験豊富な講師陣が、皆様の学校選びから筆記試験および面接対策までしっかりとサポートさせていただきます!「今の英語力でオールイングリッシュのIBの授業についていけるかな……?」など、無料学習相談にて一人ひとりのお悩みを解消します。是非お気軽にお問い合わせください。
授業外活動・校外行事
大宮国際中等での授業外活動・校外行事は、以下のようなものがあります。
芝浦工大SDGs | NPOでの奉仕活動やSDGsについて大学生と英語で議論する活動。 |
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English Gym | 語学力を鍛えることを目的とした活動。 |
Japanese Cafe | 日本語の会話力を高めることを目的とした活動。 |
国内での異文化体験・修学旅行 | 1年、4年生の時に行われる行事。希望者は中期・長期海外留学を行うことも可能。 |
国外での語学研修・フィールドワーク | 3年、5年生の時に行われる行事。希望者は中期・長期海外留学を行うことも可能。 |
授業以外でも興味深いワークショップや体験が数多く用意されていることがわかりますね。
特に1、4年時で行われる異文化体験と3、5年時で行われる語学研修は、普段から行う深い学びや思考を実際に世界で試す良い機会となるでしょう。
大宮国際中等の大学進学実績
次に、大宮国際中等の大学進学実績をチェックしてみましょう。
大宮国際中等は、2019年に高等学校を再編する形で創立されたため、中等教育学校としての実績はまだありませんが、知の最先端を走る世界中の大学を進学先と想定しています。
これだけグローバルな6年間を提供してくれる大宮国際中等は、国内だけでなく国外も進学先として考える人には最適かもしれません!!
ちなみに前身のさいたま市立大宮西高等学校の進路状況も非公表ですが、
- 一般入試で難関校の合格実績が伸びていること
- センター入試での合格者が増加したこと
- 高い進路決定率を維持していること
の3点が過去3年間の状況として挙げられていました。
大宮国際中等の受験情報(2022年)
最後に、大宮国際中等の受験情報について確認しておきましょう。今回は、大宮国際中等の中でも特に「帰国生特別選抜」について見ていきたいと思います。
大宮国際中等の募集は160名、そのうち特別選抜(帰国生・外国人)の募集は10%(16人)程度です。
志願者資格
以下の1と2に該当する者。
- 海外在留期間が継続して1年以上である者
- さいたま市内に住所を有する、あるいは、令和4年4月1日までに、さいたま市内に転入することが確実と判断された者で、入学後前期課程修了まで引き続きさいたま市内に居住し、卒業まで通学することが確実な者
試験内容
第1次選抜 と第2次選抜があり、第1次選抜の時点でさいたま市立浦和中学校との併願は可能ですが、第2次選抜ではどちらかしか受験することができないので注意が必要です。
第1次選抜 | ・適性検査D(50分) 「様々な分野の基礎的・ 基本的な知識を活用する力」を審査。 ・集団面接(1グループおよそ15分) 「学校の特色をふまえ、 6年間の一貫教育の中で学ぼうとする意欲や態度 」を審査。 |
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第2次選抜 | ・適性検査E(45分) 作文で「自分の考えをある程度まと まった文章で表現する力 」を審査。 ・集団活動(30分) 「コミュニケーション力 」を審査。 |
市立の中学校で併願が可能と言うのは、とても魅力的ですね!
しかし適性検査や面接、集団活動など、想像しにくい審査の方法が多くて不安な要素も多いのではないかと思います。
TCK Workshopでは、お子様の志望する学校に合わせて一緒にプランを立て、一緒に対策を練っていくことができます。お気軽に下記の無料相談フォームからご相談ください!
大宮国際中等のまとめ
- 6年間にわたる3G Projectで日英両言語での探究能力の向上を目指す
- 豊富な国内・国外研修で視野を広げる
- 1~4年生は全員がIB(MYP)履修。5年次以降も希望者はGlobal courseでDPの履修が可能
大宮国際中等はまだまだ中等としては新しい学校ですが、国際的な視野を持つこと、自ら課題設定をしたり表現したりできるようになること、世界に貢献する人になることを求める人にはぴったりの学校ですね!