1. はじめに

「うちの子、海外では積極的に発言していたのに、日本語での面接となると急に自信をなくしてしまって…」

「志望理由書に何を書けばいいのか全く分からない」

「他の帰国生と比べて、うちの子の経験は特別ではないのでは?」
このような不安を抱えている保護者の方は決して少なくありません。帰国子女の高校受験において、面接と志望理由書は合否を左右する重要な要素です。しかし、多くの受験生とその保護者が、準備の仕方や表現方法で深く悩んでいるのが現実です。
海外での貴重な経験を持ちながらも、それをどのように日本語で表現すればよいのか分からない生徒がたくさんいます。また、面接では想定外の質問をされることも多く、準備不足による不安が募るばかりです。
学校側が求める「帰国子女らしさ」とは何なのか、自分の経験をどのように学校生活に活かしていけるのかを具体的に示す必要があります。時間が限られた中で、面接官に強い印象を残し、志望理由書で自分の想いを的確に伝える技術が求められているのです。
2. 面接での悩みを抱えていた先輩家庭の様子
TCKにご相談いただくご家庭も同じような悩みを抱えて、お問い合わせくださることがあります!
例えば、小学校4年生からシンガポールで現地のインターナショナルスクールに通っていたMさん。英語での発表やディスカッションは得意だったのですが、いざ日本語での面接となると、自分の考えを上手く表現できずに悩んでいました。
特に、なぜその学校を志望するのかという質問に対して、表面的な答えしか出てこず、「その学校の英語教育が充実しているから」「国際的な環境だから」といった、どの帰国生でも答えられるような理由しか思い浮かばない様子でした。志望理由書の準備についても何度も書き直しをしながらも、「これでは他の受験生と差別化できない」「自分らしさが全く伝わらない」と焦りを感じていました。
そこでTCKWorkshopを受講し、自己分析の方法、学校の欲しい人物像と自分らしさを組み合わせた志望理由書の書き方、面接の質問で「Mさんにしかできない回答」にするコツなどを学び、無事に志望校に合格していました。
3. 面接官が見ている3つのポイント&志望理由書で差をつける表現術
①面接官が評価する第一のポイント:自己分析力と表現力
帰国子女中学受験の面接では、「自分の経験について具体的に語ることができるか?」「論理的に自分の考えていることを伝えることができるか?」という点が重要視されています。これは高校受験でも同様です。
面接官は、単に「海外で多様な文化に触れました」という表面的な回答ではなく、具体的なエピソードとそこから得た学びを聞きたがっています。例えば、文化の違いを感じた具体的な場面、それに対してどう対応したのか、その経験から何を学んだのかを、論理的な流れで説明できることが求められます。どれくらい話すかどうか迷うのであれば、「とにかく話してみる」方が、短く一般論的にまとめるより効果的です。
②面接官が評価する第二のポイント:学校との適合性
「生徒の性格と学校の校風がマッチしているか?」も重要な評価基準です。学校側は、単に成績が優秀な生徒を求めているのではなく、その学校の教育理念や校風に共感し、学校生活を通じて成長していける生徒を求めています。
志望理由書では、なぜその学校を選んだのかという理由を、自分の価値観や将来の目標と関連付けて説明することが重要です。学校のウェブサイトや説明会資料を詳しく調べ、その学校独自の特色やプログラムを具体的に挙げながら、自分の経験や興味とどのように結びつくのかを明確に示しましょう。例えば、「貴校の国際交流プログラムに魅力を感じています」という表現ではなく、「貴校の姉妹校との交換留学プログラムにおいて、私がシンガポールで経験した多文化環境での協働スキルを活かし、日本の文化を海外の学生に伝える架け橋となりたいと考えています」といった具体性のある表現を心がけることが大切です。
③面接官が評価する第三のポイント:将来への展望と社会貢献意識
「海外でどのような経験をしたか?それによってどのようなものの見方を身につけ、どのような将来の夢を持っているか?」という視点も重要です。帰国子女には、グローバルな視点を持った人材として、将来社会で活躍することが期待されています。
志望理由書や面接では、自分の海外経験を踏まえた将来の目標を明確に示し、それを実現するためにその高校での学びがどのように役立つのかを説明する必要があります。ただし、「世界で活躍したい」「国際的な仕事に就きたい」といった抽象的な表現ではなく、具体的な職業や分野を挙げ、そのために必要な知識やスキルを明確にすることが重要です。学校生活は人生の途中経過でしかなく、将来に繋がる一歩なので、学校側もその3年間が本当にその生徒にとって有意義なものになるのかを知りたいと思っています。
<志望理由書で差をつける具体的な表現テクニック>
志望理由書において最も重要なのは、オリジナリティと具体性です。多くの受験生が似たような内容を書く中で、自分だけの経験や視点をいかに効果的に表現するかが合否を分けます。
まず、導入部分では読み手の興味を引く具体的なエピソードから始めましょう。多いのは、将来のビジョンや目標を書くことですが、座右の銘、誰かに言われた一言など読み手が興味を持つ表現にすると強いインパクトを与えます。
次に、その経験から何を学び、どう成長したのかを具体的に示します。単に「コミュニケーション能力が向上した」ではなく、「この経験を通じて、相手の立場に立って物事を考える重要性を学び、その後の学校生活では異なる文化背景を持つクラスメートとの議論の際に、まず相手の意見を十分に聞き、共通点を見つけることから始めるよう心がけるようになりました」といった具体的な変化を示すことが効果的です。
4. TCK Workshopのサポート内容
TCK Workshopでは、帰国子女の高校受験対策として以下のサポートを提供しています。
- 学校選び・出願時期のご相談
- 願書・書類の記入サポート
- 国語・数学・英語の試験対策(オンライン/通学)
- 面接練習(生徒・保護者両方)
- 帰国直前の学習集中プログラム(春・夏・冬)
一人ひとりの状況に応じて、柔軟なプランをご提案いたします。現地からのオンライン対応ももちろん可能です。
5. まとめと次のステップ
「まだ受験まで時間があるから」「もう少し様子を見てから」と考えている間にも、時間は確実に過ぎていきます。帰国子女受験の面接と志望理由書の対策は、短期間で身につくものではありません。早めに専門的な指導を受けることで、お子様の海外経験を最大限に活かし、志望校合格という目標を確実に達成することができます。
今このタイミングで一歩を踏み出すことが、お子様の人生を大きく変える可能性があります。海外での貴重な経験を持つお子様の未来を、私たちと一緒に切り開いていきませんか。まずは無料相談から、お気軽にお問い合わせください。お子様とご家族の皆様にお会いできることを、心よりお待ちしております。