はじめに

帰国子女の受験で人気の高い 立命館宇治中学校・高等学校のIPコース・IBコース。英語力を活かせる一方で、入試では 作文(小論文・エッセイ)と面接 が大きなポイントとなります。
「どんなテーマが出るの?」「面接では何を聞かれる?」「海外経験をどう話せばいい?」——こうした疑問を持つ受験生や保護者の声に応える形で、本記事ではTCK Workshopのウェビナー内容と最新情報を整理し、合格を引き寄せる作文・面接対策の具体的な方法を解説します。

次の投稿では、躓く方が多いIBコースの数学試験に絞って対策ポイントをまとめます。


作文・面接の位置づけと入試全体像

立命館宇治の国際入試(帰国生枠)は、英語力+思考力+自己表現力 が重視されます。特に以下の特徴があります。

作文/エッセイ

  • IP方式(中学):英語エッセイが課され、150words程度の指定あり。
  • IB方式(高校):長文読解に基づくエッセイ(550〜800words)や、社会問題テーマの小論文。
  • 一部方式では 日本語作文 の選択も可能。

面接

  • 日本語が基本だが、希望者は一部英語回答可。
  • 所要時間は15分程度。
  • 志望理由や海外経験、将来の目標に関する質問が多い。
  • 保護者面接が併設される場合もあり、家庭の教育方針について問われる。

作文と面接は「英語力の確認」だけでなく、学校との適性・人間性・思考力 を測るための重要な場です。


面接対策|評価を落とさない準備法

よく聞かれる質問例

面接では以下の質問が頻出します。

  • 海外経験で印象に残ったこと、学んだこと
  • 英語力や日本語力をどう維持していくか
  • 志望理由(なぜ立命館宇治か、なぜIP/IBコースか)
  • 入学後にやりたいこと、将来の夢
  • 保護者への質問(家庭での様子、教育方針、学校選びの基準)

準備のポイント

  • 志望理由は「書類の丸暗記」ではなく自分の言葉で話す
    書類の内容を確認されることが多いですが、読み上げでは評価されません。
  • 初対面の人との会話練習をする
    家族相手だけでは慣れてしまうため、第三者との模擬面接が効果的。
  • 親子で一貫した説明を準備する
    保護者面接では「海外で意識していた教育方針」や「家庭での姿」を問われます。子どもと保護者の答えが食い違わないように共有を。

面接準備の詳しい進め方はこちらの記事も参考になります:
帰国生の面接対策、何から始める?プロが教える効果的アプローチと注意点


作文・小論文対策|IPコースとIBコースの違い

立命館宇治の作文は、コースによって求められるスキルや形式が大きく異なります。IPコースは短い英語エッセイIBコースは長文課題型エッセイ が中心です。ここではそれぞれの特徴と対策法を分けて解説します。


IPコースの作文対策(中学入試中心)

出題形式と特徴

  • section1: 準一級レベルの文章読解が必要。文学的文章が出題される。
  • section2: 英語による作文(150words前後の指定あり)

出題は比較的身近なテーマが多い(例:困難をどう乗り越えたか/理想の生徒像とは)傾向があります。海外経験や日常生活の中で得た学び を、自分の言葉で説明できる力が必要です。

効果的な準備

  • エピソードの引き出しを用意
    「困難を乗り越えた経験」「チームで協力した経験」など、5〜6個は書き出しておくと安心。
  • 150wordsに収める練習
    語数制限があるため、冗長にならず要点をまとめる練習が必須。
  • 構成はシンプルに
    • 導入:結論(私の考え/体験)
    • 本論:理由+具体例
    • 結論:学んだこと・今後の展望

 書いたら必ず添削を受け、改善を重ねるのが効果的です。


IBコースの作文対策(高校入試中心)

出題形式と特徴

  • 長文読解+課題エッセイ(550〜800words)
  • 社会問題や哲学的テーマが多い(例:価値観の変化、最新のものが最善とは限らない)
  • 英語力だけでなく、論理構成力・批判的思考力 が試される

効果的な準備

  • 読解と要約の練習
    課題文を読んで3つの問いに答える形式。文章理解を前提に、自分の考えを展開する力が必要。
  • 論理的エッセイ構成の習得
    • 導入:テーマに対する立場を提示
    • 本論:理由を2〜3点、各段落で具体例を交えて展開
    • 結論:主張をまとめ、今後への展望を示す
  • 幅広いテーマへの対応力
    社会問題(テクノロジー、環境、文化の変化)から抽象的テーマまで出るため、日頃から英字新聞・エッセイ課題に触れておくことが有効。

IBエッセイ対策は「自分の意見を裏付ける例やデータを挙げられるか」が合否の分かれ目です。


共通するポイント

  • 10本単位で練習→添削→書き直し
    書きっぱなしにせず、必ず改善サイクルを回すこと。
  • 海外経験を盛り込む
    他の受験生との差別化につながる。
  • 語数感覚をつかむ
    150words(IP)と800words(IB)は全く別物。両方を時間内に書ける練習が必要。

日本語作文対策の参考はこちら:
どれほどの国語力が必要?広尾・かえつ・茗渓など日本語作文が必要な学校の対策!


Q&A|受験生・保護者からのよくある疑問

Q1. 作文の語数は?
A. IP方式は150words程度、IB方式は550〜800words程度。

Q2. 面接は英語?
A. 基本は日本語。希望者は一部英語回答可。

Q3. 日本語作文を選べる方式はある?
A. 一部方式では選択可能。ただし国語力が問われるため十分な準備を。

Q4. 添削は誰に頼む?
A. 親でもよいが、第三者や専門家に見てもらうことで効率的に改善できる。

Q5. 推薦入試ではどう評価される?
A. 出願資格を満たした上で、作文・面接・志望理由書の総合評価。推薦資格獲得が最重要。


まとめ

立命館宇治の作文・面接は「単なる英語力確認」ではなく、論理的思考・経験の振り返り・志望動機の明確さ が重視されます。

  • 面接では「自分の言葉で語れるか」が最大の評価基準
  • 作文では「経験+論理」でオリジナリティを出すことが差別化に繋がる
  • 添削→改善のサイクルを早めに始め、10本単位で練習する

TCK Workshopでは、帰国子女向けに 作文添削・面接練習の個別指導 を行い、合格に必要な力を徹底的にサポートしています。受験準備に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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