立命館宇治中学校への進学を検討されている海外在住・帰国生のご家庭にとって、入試制度の変更は非常に大きな関心事です。2026年度(令和8年度)入試において、立命館宇治中学校は「より多様な背景を持つ生徒を迎え入れる」ことを目的とし、複数の重要な変更を発表しました。

特に自己推薦制度の基準緩和や試験科目のスリム化は、これまで対策を練ってきた受験生にとって、追い風となる部分もあれば、新たな戦略が必要となる部分もあります。本記事では、立命館宇治中学入試の最新変更点を一目で把握できるよう、詳細な表とともにプロの視点から詳しく解説します。

松竹先生

講師:松竹 桃太郎

 TCK Workshop プレミアム講師。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)卒業。 高校受験の失敗や通信制高校での学習を経て、コミカレから名門UCLAへ這い上がった「逆転合格」の体現者。 自身の経験を体系化したメソッドで、帰国子女受験(英・数・国)から、各種英語資格(英検・TOEFL・IELTS・SAT)、さらに米国大学出願の志望理由書・エッセイ添削まで幅広く指導を担当。特に「英語嫌い」の克服と、海外大学進学の戦略立案に定評がある。

    入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。

    2026年度入試の全体像と主要な変更点

    松竹先生

    今回の変更は、単なる負担軽減ではなく、お子様がこれまで取り組んできた学習や活動を、より多角的に評価しようとする学校側の温かい意図が感じられます。特に自己推薦の基準が目安になったことで、偏差値という一つの数字に縛られすぎず、お子様の本当の強みをアピールできるチャンスが広がりました。

    2026年度入試における変更のポイントは、大きく分けて「出願資格の緩和」「選考方法の変更」「筆記試験の短縮」の3点です。まず、従来(2025年度入試まで)と比較して、何が変わるのかを以下の表にまとめました。

    立命館宇治中学校 2026年度入試の主な変更点比較表

    変更項目2025年度入試まで(従来)2026年度入試から(変更後)
    自己推薦ICの資格応募科目模試4科目のみ4科目または3科目(国算理)も可
    模試偏差値の扱い資格応募のための要件(必須条件)資格応募のための目安(総合判定へ)
    提出書類(成績資料)小学校の通知表の写し小学校発行の調査書
    自己推薦IC・SAの筆記試験4科目(国算理社) 80分2科目(国語・算数) 50分
    B日程一般入試の科目3科目(国算+理または社)2科目(国語・算数)
    内申型入試の応募期間推薦入試とは別の期間推薦入試と同一期間(同時応募可)

    これらの変更により、例えば社会科の対策が難しかった海外在住生が、得意な理科を含めた3科目で勝負できるようになったり、算数と国語の基礎力に秀でた生徒が力を発揮しやすくなったりしています。

    【関連記事】京都の名門校、同志社国際と立命館宇治の比較はこちらをご覧ください。

    自己推薦IC・SA推薦の判定基準と応募資格の柔軟化

    松竹先生

    自己推薦において模試偏差値が要件から目安に変わった点は、非常に大きな転換点です。これは、特定の模試の結果だけでなく、英語資格や学校での成績(内申点)をバランスよく評価するというメッセージです。一つひとつの要素を丁寧に準備していくことが、合格への確実な道となります。

    自己推薦ICおよびSA推薦において、資格選考の方法がより総合的なものへと進化しました。従来は模試の偏差値が基準に届かなければ応募自体が難しい側面がありましたが、2026年度からは以下の3要素を総合的に判定する仕組みが明示されています。

    自己推薦ICの資格選考 評価要素の内訳

    評価要素具体的な内容注目ポイント
    1. 模試偏差値結果後半期を含む上位2回分の偏差値ポイント4科目だけでなく3科目(国算理)も選択可能
    2. 英語資格(ICのみ)英検やTOEFLのスコアに応じた加点新設される英検準2級プラスも評価対象
    3. 小学校の調査書小学校5・6年生の内申ポイント通知表ではなく学校発行の調査書が必要

    特に注目すべきは、英検準2級プラスへの対応です。日本英語検定協会が2025年度より新設を予定しているこの級について、立命館宇治中学校は早くも評価対象とすることを公表しました。これにより、準2級から2級へのステップアップの過程にある生徒も、正当な評価を受けられるようになります。

    また、提出書類が通知表の写しから調査書に変更された点についても注意が必要です。海外の現地校やインターナショナルスクールに通われている場合、日本の形式に合わせた調査書の発行には時間がかかるケースが多いため、早めに学校側へ相談されることをおすすめします。

    筆記試験の科目変更と負担軽減の背景

    筆記試験の内容についても、受験生の負担を考慮した大幅な変更が行われました。自己推薦(IC・SA)および一般入試B日程において、科目の絞り込みが行われています。

    試験時間と科目の詳細比較

    入試区分2025年度入試まで2026年度入試から試験時間(変更後)
    自己推薦IC・SA4科目(国・算・理・社)2科目(国語・算数)50分
    B日程一般入試3科目(国・算+理または社)2科目(国語・算数)各校の規定に準ずる

    筆記試験が4科目から2科目に短縮されることで、理科や社会の対策が追いつかなかった受験生にもチャンスが生まれます。しかし、科目が減るということは、残った国語と算数の1点の重みが増すことも意味します。特に標準テスト形式では、基礎的な問題をいかにミスなく解ききるかが勝負の分かれ目となります。

    また、内申型入試の応募期間が推薦入試と一本化されたことも重要な変更です。

    内申型入試と推薦入試のスケジュール統合

    項目変更内容
    応募期間11月下旬〜12月上旬の1期間に集約
    特徴両方の資格に同時応募が可能
    通知資格選考および結果通知も同時に実施

    スケジュールが一本化されることで、ご家庭での出願手続きのミスを防ぎやすくなり、年内に併願戦略を確定させやすくなるというメリットがあります。

    【関連記事】中学帰国受験のための算数準備について解説しています。

    合格を勝ち取るための新しい学習戦略

    今回の変更点を踏まえ、立命館宇治中学校を目指すご家庭が今後取り組むべき優先事項を整理しました。制度が変わったからこそ、早めの対策が周囲との差を広げる鍵となります。

    立命館宇治中学2026年入試に向けた重点対策

    対策項目具体的な取り組み内容
    算数・国語の強化2科目化に伴い、基礎問題の精度を100%に近づける訓練を行う
    英語資格の早期取得英検2級、または新設される準2級プラスの早期取得で加点を狙う
    調査書の準備海外校の場合、評価方法(3段階・5段階)について学校と事前調整する
    3科目模試の活用社会を避けて理科で勝負する場合、3科目判定が出る模試を活用する

    特に算数においては、計算の正確性だけでなく、短い試験時間(50分で2科目)の中で、どの問題から解くべきかを見極める時間配分の練習を積まれることをおすすめします。国語についても、語彙力や漢字といった知識事項での失点を防ぐことが、安定した得点に繋がります。

    英語に関しては、立命館宇治中学校が国際教育を重視していることから、資格試験のスコアは依然として大きな影響力を持ちます。英検準2級プラスという新しい指標が加わることで、学習の目標設定がより細かくできるようになりました。

    【関連記事】:【英検2級・準1級】帰国子女が合格するために必要な勉強時間と効率的な対策法

    効率よくスコアを伸ばし、入試でのアドバンテージを確保するためのコツをまとめています。

    TCK Workshopによる立命館宇治中学 専門対策講座

    立命館宇治中学校の入試は、制度の変更によって「より自分に合った受験の形」を選べるようになりました。だからこそ、どの科目で、どの資格で勝負するのがお子様にとってベストなのかを正しく判断することが重要です。TCK Workshopのオンライン個別指導なら、最新の入試情報に基づいた最適な学習プランを、時差を気にせずご自宅で受講いただけます。

    松竹先生

    立命館宇治が求める、自ら学び、多様な価値観の中で成長できる力を、日々の授業を通じて育んでいくことを目指しています。新しい入試形式を正しく理解し、自分の強みを最大限に活かせる準備を一緒に進めていきましょう。

    無料教育相談でお子様の学習状況や英語資格の有無を伺い、合格に向けた最適なプランを提案させていただきます。

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    まとめ

    立命館宇治中学校2026年入試における重要な変更ポイントは以下の通りです。

    1. 自己推薦ICの資格応募が、従来の4科目だけでなく3科目(国語・算数・理科)の偏差値でも可能になり、理科が得意な生徒の選択肢が広がった。
    2. 模試の偏差値は絶対的な要件から目安へと変更され、英語資格や調査書を含めた総合的な判定が行われるようになった。
    3. 筆記試験は2科目(国語・算数)へと削減され、試験時間も短縮されたため、ミスを最小限に抑える基礎学力が合否を分ける。
    4. 提出書類が通知表の写しから小学校発行の調査書へ変更されたため、特に海外校に通う場合は早めの準備と形式の確認が必須となる。
    5. 新設される英検準2級プラスが加点対象に含まれることが決定しており、最新の検定スケジュールに合わせた戦略的な受験計画が重要となる。

    参照

    立命館宇治 入試情報