はじめにー東京都市大学附属中学について
世田谷区成城に位置する東京都市大学付属中学校・高等学校 (通称トシコー)は、主体的な学びの育成に力を入れている中高一貫の男子校です。
ここ10年間で難関国立・私立大学への合格者数が急激に伸び、早慶の合格者数では合格者トップ10の高校にランクインするなど、進学実績が上昇している人気校です。
毎年40名ほどの帰国生を受け入れており、英語力の維持・伸長や、一般生と帰国生が影響しあえる環境づくりなど、帰国生が安心して学習できる体制が整っています。
また、同校は理科教育が充実していることでも有名です。中学3年間で約60テーマに及ぶ実験を行いレポートなどでまとめることで、自ら探求・表現する力を身に着けています。
コロナ禍でオンライン説明会が多い中、受験で帰国する際に学習面や環境面で不安なことも多いですよね。
今回は、東京都市大学付属中学の中学帰国生入試情報を軸に、同校の
- 帰国生受け入れ体制
- 進学実績
- 帰国生入試情報
についてまとめて紹介していきます!
東京都市大学付属中学の帰国生受け入れ体制
それでは早速、東京都市大学附属中学の帰国生受け入れ体制からみていきましょう!
帰国受験するときに、やはり気になるのは
- 海外で培った英語力を維持することができるか?
- 周りの生徒やカリキュラムに馴染むことができるだろうか?
の2点ですよね!
上記にも書いたように、同校では帰国生が安心して学習できるサポート体制が充実しています。
ここでは、特に帰国生のお子さんに知ってほしい、東京都市大学付属中学の教育の特色について紹介します。
英語取り出し授業
東京都市大学附属中学では、中学1年から、英語圏での海外経験がある帰国生を対象に週4時間の英語取り出し授業(少人数・希望制)があります。
海外現地校で使われている教材を使用しながらネイティブスピーカーの教員が指導するため、インターや海外現地校の英語授業とあまり変わらない感覚で英語力を維持し、さらに伸ばすことができます。
少人数制のクラスで学ぶことで、一人一人に合った指導を受けられるのも魅力的ですよね。
また、eラーニングシステムを利用した英検準1級までの自宅学習も可能です。
充実した補習授業
帰国生だけが対象ではありませんが、同校では、中学1年~高校3年までの6年間、英語・数学の放課後補習講座があります。
英・数の放課後講座は
- 「基礎補習」
- 「応用講座」
の2種類で、基礎補習は指名制で苦手科目の克服を、応用講座は希望者が発展的な内容を学習しています。
他にも、帰国生を対象とした国語の特別講座や帰国生の学力にあった個別指導など、帰国生のための補習授業が豊富にあるため、日本のカリキュラムにあまり慣れていないお子さんも安心して授業を受けることができそうですね。
日本語表現
日本語表現力を磨く取り組みが豊富にあるのも同校の教育の特徴です。
理科の実験のレポートはもちろん、全教科や学校行事で日本語で書く・発表することが求められます。
また、中学1年~中学3年の総合的なまとめとして中期修了論文を作成します。 テーマの設定や文献調査などの作業を通して論文の書き方の基礎を学ぶことができます。
帰国生のお子さんにとって、文章作成や日本語表現力をトレーニングする機会が多いのはうれしいですよね。
また、大学受験の小論文対策をする可能性のあるお子さんにとっても、早い段階から論文の書き方を学べるのは魅力的なのではないでしょうか。
国際理解教育
中学1年~高校3年の6年間で、英語で表現する力の習得や異文化コミュニケーション能力の育成などの様々な目的をもって国際理解教育に取組んでいます。
日々の英語授業はもちろん、課外授業や海外研修などで実際に異文化や英語と触れ合いながらグローバルな視点を養っています。
以下は、中高で参加できるイベントの一部です。
京都奈良研修旅行 (中学3年) | 自国の文化を体感。企業研修などのキャリア・スタディも行う。 |
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アメリカ研修旅行 (高校1年) | アメリカでホームステイをしながら現地の大学・企業をする。 |
マレーシア異文化体験 | 10日間、カンボジアの村落での異文化体験学習。 |
他にも、NZ3カ月ターム留学やNZ語学研修など、異文化交流や英語力実践の機会がたくさんあります。
すでに海外生活の経験があるお子さんも、授業で学んだ事をもとに改めて外国で海外研修を体験することで、将来につながる発見や学びがあるかもしれません。
東京都市大学付属中学の大学進学実績
東京都市大学附属中学の卒業生がどのような大学に合格しているか気になりますね。同校の大学進学実績を確認しましょう。
以下は、卒業生の主な合格大学のデータの一部です。
国公立大学
- 東京大学
- 京都大学
- 一橋大学
- 東京工業大学 その他多数
私立大学
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
- ICU
- GMARCH その他多数
医学部医学科
- 日本医科大学
- 信州大学
- 国際医療福祉大学 他多数
高校1年から、大学教授模擬授業や難関国立・私立大ガイダンス、東大・東工大・一橋大キャンパスツアーなどの進路行事が始まります。
早慶への合格者数(特に早稲田)のトップ5校に入る同校では、毎年多くの生徒が早慶上理などの難関私立大学に合格者を輩出しています。また理科教育が充実しているため、国公立大学や医学部へ進学する生徒も少なくないのが特徴です。
大学訪問などの進路行事や、一貫校ならではの受験対策サポートは嬉しいですね。
東京都市大学付属中学の帰国生入試情報
最後に、東京都市大学付属中学帰国生入学試験は中学のみで、4方式あります。
他校と比べて帰国入試の型が多いので、他の受験校の対策や、得意・不得意科目などを考慮して自分に一番合った入試方法を選べるのは嬉しいですね!
受験資格
以下の2つの条件を満たしている者。
- 日本の義務教育期間における海外修学期間が計1年以上の男子。
- 出願時点で、日本への帰国後から3年以内の男子。
試験内容
① A方式国語型 | 国語・算数・英語 |
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② A方式作文型 | 作文・算数・英語 |
③ B方式2教科型 | 国語・算数 |
④ B方式4教科型 | 国語・算数・理科・社会 |
4つの方式から1つ選択して受験します。
A方式に関して
A方式に関して、「英語」のレベルは準1級程度で、「英語・算数の合計点」または「国語・算数」のいずれかに達していれば合格となります。
作文に関して
作文は、日本語運用能力レベルを判断するもので、ABCの三段階で評価されます。
作文自体のレベルはあまり高くないので、文章の構成がしっかりとしていれば問題はないでしょう。
B方式に関して
B方式に関して、4教科型の受験生はまず「国語・算数」の2教科で合格判定がされ、この2教科で不合格だった場合、社会・理科の得点を含めて合否判定がされます。
追加として
帰国生入試の過去問は学校HPからダウンロードが可能です。 英語は長文読解が中心の問題となっているので、A方式を選択する場合には文章問題を中心的に受験対策をしたほうがいいでしょう。
また、どの方式を選択しても算数を受験することになるので、日頃から受験算数の対策をする必要があります。
東京都市大学付属中学の一般試験は偏差値は60以上で、非常に人気の高い学校となっています。
その点を考慮すると、やはり帰国生入試で4教科受験以外の受験方式がたくさんあるのはありがたいですね。
ただ、帰国生の間でも人気が高くなってきている学校なので、確実に合格を狙いたい場合には基礎学力以上の国語や算数の知識が必要になってくると考えられます。
しかし、海外にいながら受験国語・算数の対策をするのは難しいですよね。
TCK Workshopでは、受験国語・算数 (日・英)の対応が可能な元帰国生・バイリンガルの講師が多数在籍しています。
もし東京都市大学付属中学への受験対策を検討されているのであれば、ぜひ下記の無料相談フォームからお気軽にご相談ください!
東京都市大学付属中学のまとめ
東京都市大学付属中学はいかがでしたか?
英語教育や帰国生のキャッチアップ講座の両方に力を入れている東京都市大学付属中学では、英語力を維持しながら他教科の学習フォローをすることができるので、海外生活(特に英語圏)が長いお子さんも安心して楽しい学生生活を送れるのではないでしょうか。
また、帰国生の人数が多く、一般生と帰国生が共生しやすい学習環境になっているので、互いに文化や語学について教え合うことで国際的な視野を広げられそうですね。
帰国生入試では、
- 過去問を参考にしながら英語文章問題(A方式のみ)の対策をする!
- 受験算数・受験国語の対策をしっかりとする!
の2点がキーポイントになってくると思います。