はじめに

茗溪学園中学校の算数対策、どのようにすれば良いかお悩みではないですか?

茗溪学園中学校海外生特別選抜(B方式)の2016年の算数の問題は構成はこのようになっています。

大問1大問2大問3大問4大問5
計算問題 10問小問集合 8問求積と求角
小問3題
速さ小問2題推理
小問2題

茗溪学園の算数の出題は出題構成も、問題傾向も似ているので、小学校の教科書レベルの算数力+中学受験の基礎力があれば、十分に合格点を取れるようになります。

それでは、今回は2016年の過去問の中から、求積の問題を見ていきましょう。

海外生特別選抜(B方式)2016年 算数問題一部解説

中学受験算数で必要な面積の公式の整理

算数は他の科目に比べて暗記事項は非常に少ないですが、それでも一定数しっかりと暗記しておいて、いつでもさっと使えるようになっておくべき公式があります。

面積の公式ももれなく、「絶対に暗記しておくべき」公式に該当します。さて、中学受験に必要な面積の公式、全てさっと言えますか…?

  1. 正方形(2種類)
  2. 長方形
  3. ひし形
  4. 平行四辺形
  5. 台形
  6. 三角形
  7. 円(おうぎ形)

これらが中学受験算数において、覚えておくべき面積の全てです。逆にこれ以外は出題されません。

まずはこの7つの図形の面積の公式を覚えてしまいましょう。(なぜその公式が出来上がるのかを図形同士を比較しながら、考えて見るのも良いですね。)

知らない形の面積の問題は?

前述した公式以外の形の問題が出てきたらどうすれば良いでしょうか?

使える公式は先ほどの7つの形しかないのは確実なので、あとは図形の足し算、引き算をしながら、自分が面積を求められる形に分解しながら考える必要があります。

今回の動画でも扱ったように、扇形に分解して足し算したり、引き算したりしながら求めたいところの面積の形が求められるように工夫します。

どのような形に分解していくか、がある種の算数のセンスが問われる部分ではありますが、

  1. 面積を求められる形を探す(そうしないと結局面積が求められなくなる。)
  2. 問題文で与えられている数字をヒントにする

この2点を意識しながら、どう分解するか工夫してみてください。

図形問題の学習において気をつけるべきこと

最後に、図形問題の学習において大切にして欲しいことをお伝えします。

それは「自分で作図する習慣を持つこと」です。

自分で作図をすることが習慣となっている生徒さんはほとんどいないように感じます。最初は定規やコンパスを利用しながらで構わないので、丁寧に図形を書く練習をしてください。

問題の図をそのまま利用すれば良いのでは、と考える生徒さんが多いですが、自分で作図する習慣のあるなしでは、図が書かれていない(あるいは正確でない)問題への対応力が変わってきます。

自分で作図を練習する中で、知らず知らずのうちに、図形の感覚が身につき、結果図形問題に対する苦手意識がなくなっているように見受けています。

最初は時間がかかり面倒くさいと感じるかもしれませんが、ぜひ継続してみてください。