2023年に開校し、多様なバックグラウンドを持つ生徒が集まる新しい学び舎として注目を集めているのが、芝国際中学校・高等学校です。港区という都心の好立地にあり、かつて120年以上の歴史を誇った東京女子学園の伝統を引き継ぎながら、共学の進学校として劇的な進化を遂げています。特に海外での生活経験を活かしたい帰国生のご家庭にとって、同校の「世界基準の学び」や「徹底したイマージョン教育」は非常に魅力的な選択肢となっているのではないでしょうか。
開校から4年目を迎え、教育体制や入試形式もさらに洗練されています。最新の入試要項では、英語の配点方法が大きく変わったり、算数の問題に英語が併記されるようになったりと、帰国生がより力を発揮しやすい環境が整えられています。本記事では、芝国際中学校の教育方針やカリキュラムの特色を整理しながら、帰国生入試で確実に合格を掴み取るための具体的な対策法を、専門的な視点から詳しく解説していきます。

TCK Workshop プレミアム講師。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)卒業。 高校受験の失敗や通信制高校での学習を経て、コミカレから名門UCLAへ這い上がった「逆転合格」の体現者。 自身の経験を体系化したメソッドで、帰国子女受験(英・数・国)から、各種英語資格(英検・TOEFL・IELTS・SAT)、さらに米国大学出願の志望理由書・エッセイ添削まで幅広く指導を担当。特に「英語嫌い」の克服と、海外大学進学の戦略立案に定評がある。
入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。
壁を乗り越える力を育む芝国際の教育理念

芝国際が掲げる教育理念は、あらゆる壁や枠組みを乗り越える人材を育てるというものです。ここでいう壁とは、国境という物理的な境界線だけでなく、既成概念や自分自身の心の限界をも指しています。多様な価値観がぶつかり合うグローバル社会において、それらを乗り越えて共生していく力を養うことが同校の目的です。
学校全体として「学校にないものは自分たちで創る」という主体性を重んじる文化があり、生徒たちが自らプロジェクトを立ち上げる姿勢が奨励されています。例えば、成層圏まで観測機を飛ばすといった壮大なプロジェクトも、生徒たちが自ら企業と交渉し、資金や技術的なサポートを得て実現させてきました。こうした活発な校風は、海外での経験を通じて自立心を育んできた帰国生にとって、非常に居心地がよく、能力を伸ばしやすい環境だと言えるでしょう。
国際コースでの圧倒的な英語イマージョン環境

芝国際の国際コースは、単に英語を学ぶ場所ではなく、英語で考え、英語で教科を学ぶ場所です。ネイティブ教員が担任を務め、ホームルームから掃除の時間まで英語が日常語となる環境は、海外の現地校やインター校に近い感覚で過ごすことができるでしょう。
国際アドバンストコース・国際コースでは、数学、理科、社会といった主要教科の多くを英語で学ぶイマージョン教育が導入されています。ケンブリッジやナショナルジオグラフィックの教材を使い、世界のスタンダードに合わせた学びを展開しながらも、日本の学習指導要領の内容も網羅しているため、国内外どちらの大学進学にも対応できる学力を身につけることができます。
特筆すべきは、20名ほどのネイティブ教員が常駐している点です。生徒たちが日常的に英語でコミュニケーションを取る機会が非常に多く、高校卒業時には全員が英検1級相当であるCEFRのC1レベルに到達することを目指しています。また、放課後の学習サポートとして放課後学習支援(S-Loungeや学内予備校)が設置されており、校内で学習が完結する手厚い体制も保護者から高く評価されているポイントです。
芝国際中学校の帰国生入試:科目別対策と合格の鍵

ここからは、芝国際中学校の帰国生入試に挑むための具体的な対策について詳しく解説します。入試形式が従来のものから変更されており、特に英語の評価方法と算数の出題形式には注意が必要です。

入試形式の変更により、英語は検定スコアによる持ち点という安定した基盤がある一方で、合否を分けるのはエッセイと算数・国語の総合力になりました。特に算数が英語併記になったことで、英語圏の生徒にとっては有利な面もありますが、日本の受験算数特有の考え方が必要になる問題も含まれます。
帰国生入試の概要と募集要項
芝国際中学校の帰国生入試は、例年11月と12月の2回実施されます。募集されるコースと試験科目は以下の通りです。
| コース名 | 試験科目 | 備考 |
| 本科コース | 国語・算数 | 非英語圏の帰国生にも対応 |
| 国際ADVANCEDコース | 英語・国語・算数 | 英語は資格・エッセイ・面接 |
英語対策:資格スコアとエッセイの二段構え
英語の試験は合計100点満点ですが、そのうち60点が事前に提出する語学検定スコアで決まります。残りの30点が当日書くエッセイ、10点が面接という配点です。
まずは、事前にどれだけ高い検定スコアを確保できるかが重要です。英検、TOEFL iBT、IELTSなどが使用可能ですが、満点に近い換算得点を得るためには、英検であれば準1級以上、TOEFL iBTであれば72点以上のスコアを早期に取得しておくことが望ましいでしょう。
当日のエッセイ対策では、自分の意見を論理的に、かつ具体的な根拠を挙げて展開するアカデミックライティングのスキルが求められます。30点という配点は小さく見えますが、資格スコアで差がつかない上位層の争いでは、ここでの数点の差が合否に直結します。身近な社会問題や学校生活に関するテーマについて、300ワード程度で構成を素早く組み立てる練習を繰り返しましょう。
算数対策:英語併記への適応と日本の解法
帰国生入試と国際Advancedコースの入試では、算数・数学の問題が、日本語と英語の両方で表記されるようになった点は大きな特徴です。これにより、現地校やインター校で数学用語を英語で学んできた生徒にとって、問題文の理解不足による失点が防げるようになりました。
しかし、注意すべきは問題の内容です。芝国際の算数は、日本の私立中学入試特有の特殊算や図形問題、論理パズル的な要素が含まれます。英語で問題が読めるからといって、日本の受験算数の解法を知らなければ苦戦する可能性があります。
対策方法としては:
- 計算の正確性とスピードを磨くこと
- 割合、比、図形といった頻出単元の基本概念を日本語・英語の両方で理解すること
- 過去問を通じて、併記された問題文のレイアウトに慣れておくことこれらを重点的に進めることで、得点力を安定させることができます。
国語対策:記述力と語彙力の底上げ
国語の試験については、標準的な中学入試の形式が維持されています。漢字や語彙の知識、そして文章の要旨を的確にまとめる記述力が問われます。
帰国生にとって漢字の書き取りや熟語の知識は不足しがちな分野ですので、毎日のルーティンとしてコツコツと暗記を進めることが大切です。また、文章を読んで筆者の主張を把握する練習を積み、自分の言葉で表現する記述対策を重点的に行いましょう。
TCK Workshopによる芝国際中学校対策


芝国際の入試は、お子様のこれまでの海外経験を正当に評価してくれる仕組みになっています。だからこそ、表面的なテクニックに頼るのではなく、なぜこの学校で学びたいのかという内発的な動機と、それを支える確かな学力をバランスよく養っていくことが合格への近道です。
TCK Workshopでは、芝国際中学校を志望する帰国生の皆様に対し、入試形式の特性を捉えたマンツーマンの個別指導を提供しています。
しかし、合格への学習スケジュールを作成するためには、まず現状の学力を客観的に把握することが第一歩です。海外にいながら日本の入試対策をどう進めるべきか迷われている方は、ぜひ一度無料教育相談をご利用ください。志望校合格に向けた、一人ひとりに合わせたの学習プランをご提案いたします。
まとめ
芝国際中学校の帰国生入試で合格を勝ち取るために、以下の重要ポイントを抑えて準備を進めましょう。
- 芝国際中学校はSTEAM教育やアントレプレナーシップ教育を重視し、高い英語イマージョン環境を提供する新しい進学校である。
- 帰国生入試の英語は「資格スコア60点・エッセイ30点・面接10点」の配点であり、早期の英語検定取得が非常に有利に働く。
- 算数の問題は英語と日本語の併記となるが、内容は日本の私立中学入試の傾向を含むため、解法パターンの習得が必須である。
- 本科コースも帰国生に門戸を開いており、非英語圏の日本人学校出身者も挑戦しやすい環境が整っている。
- 過去問演習を通じて、英語エッセイの構成力と、バイリンガル表記の算数に慣れることが合格の鍵となる。



