はじめにー品川女子学院について
1925年に創立された品川女子学院は「自ら考え、自らを表現し、自らを律する」を校是にしている学校であり、他者を尊敬しながら自分の能力を発揮して貢献できるような女性を育成しています。
今回は、
- 品川女子学院の特徴
- 大学合格実績
- 帰国生入試
についてまとめたので、ぜひお読みください!
品川女子学院の特徴
はじめに、品川女子学院にどのような特徴があるのか、帰国生にとってどのような配慮をしているのかを詳しくみてみましょう。
ここでは、品川女子学院の
- 英語の授業
- 習熟度別授業
- 英検・漢検・数検
- 海外研修や留学プログラム
を紹介します。
英語の授業
英検準2級以上の英語力で入学した生徒(出願時に提出、合否に影響なし)は、英語の取り出し授業を受けることができます。これは帰国生に限らずなので、英語力が高い生徒が集まり、お互いハイレベルな英語を勉強することができます。
2020年度では、中学1年で週4時間、中学2年は2時間の取り出し授業を受けます。中学3年生以降は習熟度別授業となるので、取り出しといった形でなくても、同じようなレベルの生徒と一緒に学ぶことができます。
英語を海外で学習した帰国生にとって、帰国後、英語の維持・向上するのには努力が必要です。そのため、このように学校で取り出し授業や習熟度別授業があると、安心できると思います!
習熟度別授業
英語の授業以外でも、習熟度別授業があります。この学校は特別なコースや選抜クラス等がないのですが、中学1年からの習熟度別授業で生徒にあった学習を行なっています。
以下の科目が習熟度別となっています。
中学1年 | 数学 |
---|---|
中学2年 | 英語 |
高校2年・3年 | 古典 |
得意科目や苦手科目を自分のレベルに合った授業で学べるので、習熟度別授業は全ての生徒にとってありがたいことだと思います。特に、帰国生に難しいかもしれない古典なども、安心して授業を受けることができますね。
英検・漢検・数検にも力を入れている
品川女子学院は各種検定にも力を入れており、積極的に受けるようにしています。英語の取り出し授業を受ける方はすでに準2級を取得しているかもしれませんが、全体では、中学3年までに準2級を目指しています。
もちろん、他のレベルも受験が可能なので、このように学校で奨励されていると、モチベーションも上がりますし、大学受験などにも役立つと思います!
海外研修旅行と留学
国際理解のために多くの学校が海外研修の機会を設けており、品川女子学院も同じく異文化体験をするプログラムがあります。
中学3年の全員が参加するニュージーランド修学旅行では、ホームステイをして、英語の授業やバディとアクティビティをします。8日間か3週間を選択することができるのですが、例年9割が3週間を選ぶみたいです!
他には、海外留学プログラムとして、高校1年の希望者は
- オーストラリア
- ニュージーランド
- イギリス
- アメリカ
- カナダ
の姉妹校や提携校などに留学することができます。3ヶ月コースと1年間コースがあり、帰国後はそのまま進学することができるので、安心して参加することができます。
このような海外研修や留学プログラムに参加することは、生徒にはとても貴重な経験になります。海外に以前住んでいた帰国生にとっても、親の元を離れてホームステイや海外の学校に通うことは初めての経験が多いかと思うので、とても新鮮で楽しいと思います!
大学進学実績
次に、品川女子学院の大学進学実績をみてみましょう。
大学合格実績は以下のとおりです。
2020年卒業生数195名
国公立大学 | 19名 |
---|---|
早慶上理 | 32名 |
GMARCH | 102名 |
医歯薬管理看護 | 8名 |
海外大学 | 1名 |
医学部に合格する方も、海外大学に進学する方もいますね!海外大学は University of Central Oklahomaに合格しています。国内外問わずこうして合格者がいると、これから進学先を考える方の選択肢も広がって見えてくるのではないでしょうか。
また、最終進路をみてみると、全校の79% (154名) が私立大学、9.2% (18名) が国公立大学、9.2% (18名) は受験準備といった結果となっています。多くの生徒が私立大学に進学することがわかりますね。
また、分野別進路をみると、とても多くの分野に進学しています。
- 生物・理工系
- 文学系
- 経済系
- 社会・情報系
- 医療・獣医系
などの分野に進学しているのはそれぞれ12-14%ですので、一つの分野に偏らず、大学受験に大事な教育を受けることができているのがわかると思います!
大学合格・進学実績についてはこちらから詳しく確認ください。
品川女子学院の帰国生入試
最後に品川女子学院の帰国生入試について確認しておきましょう。品川女子学院は一般入試と帰国生入試があります。今回は帰国生入試を紹介します。
帰国生入試
資格:海外在住1年以上、帰国後3年以内
試験科目
試験科目 | 国語 (50分) 算数 (30分) 面接 |
国語は読解と作文、算数は計算や特殊算などについて出題されるみたいです。また、面接は個人面接であり、小学校生活や頑張りたいことなどについて日本語で話します。
帰国生入試で英語を入試科目に含まないのは珍しいですね。海外に住んでいた帰国生にとって、日本の国語や算数を十分と学べていない生徒が多いかと思います。海外の学校では学ばない国語や、算数は国によって進度が違うので、その2科目の受験対策はとても大事です。
また、英語の取り出し授業を受けたい方は、出願時に英検の資格を提出する必要があります。合否には関係ないのですが、忘れずに提出しましょう!
帰国生入試の過去問は公開していないみたいなので、一般入試の過去問を参考にしてみてください!
品川女子学院のまとめ
品川女子学院はいかがでしたか?
品川女子学院の習熟度別授業や大学合格実績などをみてきました。英語の取り出し授業などを受けることができながら、他の授業では一般生と仲良くなる、楽しい学校生活を送ることができると思います!
帰国生入試では、国語と算数が50分ずつ出題され、英語の試験はないので、その2教科の受験対策がとても大事です。