グローバル化が急速に進むなか、多くの日本の大学が英語力の証明としてTOEFLのスコアを導入するようになりました。特に海外で学んできた帰国生にとって、TOEFL iBTスコアはこれまでの努力を客観的に証明し、入試を有利に進めるための強力な武器となります。一般選抜のような一発勝負のペーパーテストとは異なり、早くから準備して獲得したスコアを出願や試験免除に使える点が大きな魅力です。

しかし、ただ高いスコアを目指せば良いというわけではありません。大学や学部によって、求められるスコアやその活用方法には大きな違いがあります。この記事では、日本の主要大学がTOEFLスコアをどのように入試で活用しているのかを、必要なスコア別に整理して詳しく解説します。

松竹先生
学習相談員

講師:松竹 桃太郎

TCK Workshopプレミアム講師
。高校2年生2学期まで日本で育ち、その後はカナダのバンクーバーに6ヶ月間語学学校に通い、第二言語として英語を習得しました。
その後、アメリカのコミカレ(短期大学)で2年間勉強し、3年次にUCLAに転入してBusiness Economicsを専攻しました!
先生として日本の中学~大学受験の英語や数学の試験対策を帰国子女や国際生の生徒様へ行った経験や、自らの大学受験準備や語学資格の習得経験、海外での学習経験を活かして、
あなただけの目標達成に向けて、現状を踏まえた提案を丁寧に行わせていただきます。

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    TOEFL iBTスコア別・国内主要大学の入試活用状況

    日本の大学入試において、TOEFLスコアの活用方法は大きく「出願要件」「得点換算」「試験免除」「加点」などに分かれます。

    今回は、大学や学部が求める基準スコアをもとに、大きく3つのグループに分類してご紹介します。なお、学部によって求められるスコアが異なる場合は、原則としてその大学の学部内で最も高いスコアを基準として記載しています。

    TOEFL iBT 81以上で優遇される大学

    高い英語力をアピールできるこの層では、難関国公立大学や有名私立大学が名を連ねます。

    大学名対象学部・学科利用方法基準スコアの目安
    青山学院大学文学部(英米文学科)、法学部(法学科)出願要件61 – 83
    埼玉大学経済学部(経済学科)、工学部(環境社会デザイン学科)出願要件、試験免除82
    一橋大学全学部(全学科)出願要件48 – 93
    上智大学全学部出願要件、得点換算42 – 95
    筑波大学全学部出願要件、合否判定の一部、総合評価への反映、提出書類評価45 – 95(医学群医学類は95目安)
    立命館大学全学部出願要件、得点換算57 – 120
    関東学院大学全学部得点換算42 – 120

    TOEFL iBT 61〜80で優遇される大学

    中堅から難関私立大学、一部の国公立大学において、出願要件や試験免除の基準として設定されることが多いボリュームゾーンです。

    大学名対象学部・学科利用方法基準スコアの目安
    國學院大學文学部(外国語文化学科)試験免除61
    拓殖大学全学部加点36 – 61
    首都大学東京人文社会学部、健康福祉学部(看護、作業療法)、法学部、経済経営学部、都市環境学部出願要件48 – 64
    専修大学全学部得点換算42 – 71
    東京外国語大学言語文化学部、国際社会学部、国際日本学部出願要件72
    日本大学経済学部、国際関係学部、生物資源科学部(国際地域開発学科)出願要件、試験免除40 – 72
    創価大学全学部出願要件、試験免除、合否判定の一部、英語筆記試験免除および得点換算50 – 72
    東洋大学全学部出願要件40 – 79
    立教大学全学部出願要件、得点換算、試験免除39 – 80
    明治大学全学部得点換算、試験免除、加点、出願要件42 – 80
    法政大学全学部出願要件、自己PR32 – 80

    TOEFL iBT 60未満で優遇される大学

    基礎的な英語力を証明することで、推薦入試や一部の特別選抜において出願が可能になったり、優遇措置が受けられたりする大学です。

    大学名対象学部・学科利用方法基準スコアの目安
    神奈川大学経営学部(国際経営)、外国語学部(英語英文、スペイン語、国際文化交流)、人間科学部加点32 – 45
    横浜国立大学全学部出願要件、合否判定の一部45 – 52
    成蹊大学全学部出願要件、自己PR文学部は52以上
    亜細亜大学経営学部、経済学部、法学部、国際関係学部、都市創造学部試験免除、一部出願要件52
    東京海洋大学海洋生命科学部(海洋生物資源、海洋政策文化)、海洋資源環境学部出願要件、合否判定の一部38 – 57
    日本女子大学文学部(英文)、人間社会学部(文化)出願要件45 – 60

    特殊な推薦方式で優遇している大学

    上記のスコア基準とは別に、総合的な書類選考や推薦入試の中でTOEFLスコアを人物評価の一部として活用するケースもあります。

    大学名対象学部・学科利用方法基準スコアの目安
    東京大学文科一〜三類、理科一〜三類推薦入試における総合評価個別選考による

    表に記載されている基準スコアの下限値は、あくまで「出願できる最低ライン」であることが多いため、注意が必要です。合格をより確実なものにするためには、下限値ギリギリを目指すのではなく、その学部の合格者平均レベルを意識して、余裕を持ったハイスコアを用意しておくことが求められます。

    入試情報は変更される可能性があるため、出願前には必ず各校の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。

    帰国大学受験を勝ち抜くためのTOEFL活用術と知っておくべき盲点

    日本の英語教育改革に伴い、これからの大学入試では「読む・聞く・書く・話す」の英語4技能がバランスよく身についているかがより厳しく問われるようになっています。そのため、4技能を極めて高いレベルで測定するTOEFL iBTの重要性は、今後ますます高まっていくことが予想されます

    しかし、帰国生入試において「英語ができるからTOEFLスコアさえあれば合格できる」と考えるのは、少し注意が必要です。

    出願要件をクリアするだけでは足りない現実

    多くの難関大学では、TOEFL iBTの最低出願スコアを例えば「80点以上」などと定めています。しかし、周囲のライバルたちも同じように海外生活で高い英語力を培い、90点や100点を超えるスコアを持って出願してきます。出願基準をクリアしたからといって安心せず、さらに上のスコアメイクを意識することが大切です。

    学科試問や日本語での思考力という高いハードル

    TOEFLのスコアがどれだけ高くても、大学が課す二次試験(小論文や面接、専門の学科試問)に対応できなければ、合格を勝ち取ることはできません。

    特に帰国生が陥りやすいのが「英語は流暢に話せるけれど、日本語で時事ニュースについて論理的に論じることができない」という課題です。また、理系学部であれば数学や理科の専門試問、文系であれば社会課題に対する深い理解が求められるため、英語学習にばかり時間を取られすぎないようなバランス感覚が必要です。

    TCK WorkshopTOEFL・帰国大学受験対策

    TCK Workshopでは、オンラインの個別指導を通じて、お子様が持っている英語力を最大限に引き出すお手伝いをしています。

    弱点を早期に発見し克服する完全個別指導

    TOEFL iBTは、ライティングやスピーキングにおいて、ただ日常会話ができるだけでは高得点を狙うことができません。説得力のある論理展開や、アカデミックな単語・表現を正しく使いこなす必要があります。私たちは、お子様が書いたエッセイやスピーキングの音声を細かく添削し、「伝わる英語」から「減点されない英語」へとブラッシュアップします。

    国内外の受験データに基づいた総合的な進路アドバイス

    単に英語の授業をするだけでなく、「この志望校のこの学部であれば、いつまでにTOEFLで何点が必要か」「現在のスコアを考慮すると、併願校としてどこが適しているか」といったトータルな受験戦略を構築します。日本国内外の入試情報のアップデートを反映し、無駄のない学習計画を提示します。

    日本語での表現力と論理的思考力の育成

    TCK Workshopのバイリンガル講師は、日本語と英語の双方で高度な解説を行います。英語でインプットした難しい社会問題の概念を日本語で咀嚼し、小論文や面接でしっかりとアウトプットできるように指導します。これにより、単なる語学試験の枠を超えた、「大学の学びに対応できる本当の学力」を身につけることができます。

    まとめ

    TOEFLスコアを活かした大学入試で、第一志望校の合格を手にするための要点は以下の通りです。

    • TOEFL iBTの基準スコアは大学や学部により異なり、出願要件だけでなく得点換算や試験免除に使える場合が多い
    • 出願基準のスコアをただ満たすだけでなく、競合するライバルを意識したプラスアルファのスコアメイクが必要
    • TOEFL対策に偏りすぎず、小論文や面接、日本語での論理的思考力など、総合的な二次試験対策も並行して進める
    • 高校1年生や2年生などの早い段階から計画的に試験を受け、受験期後半に他の対策へ時間を充てられるようにする

    海外在住の生徒や帰国生の進路、TOEFLの具体的なスコアアップ対策についてお悩みの方は、ぜひ一度、TCK Workshopの無料学習相談をお気軽にご利用ください。お子様の状況に寄り添った最適な学習ロードマップを、プロの視点から丁寧にご提案いたします。

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