海外の現地校やインターナショナルスクールに通うお子さんをお持ちのご家庭にとって、高校卒業後の進路選択は非常に重要なテーマです。近年、日本の大学進学において注目を集めているのが、講義や研究をすべて英語で行い、学位を取得できる 英語学位プログラムです。帰国生入試や総合型選抜(旧AO入試)などを活用して出願できるため、海外での学びをそのまま活かせる選択肢として志願者が増えています。

坂井先生

講師:坂井 治樹

 TCK Workshop プレミアム講師。獨協高等学校を経て、早稲田大学国際教養学部(SILS)卒業。 オーストリア・ドイツへの留学経験を持つ国際派でありながら、中学・高校入試の全科目(英・国・数・社・理)を指導できる稀有な「オールラウンダー」。 SILSで培った広い教養と論理的思考力を活かし、SAT対策や大学入試の小論文・志望理由書指導において、合格を引き寄せる「書く力・考える力」を徹底的に鍛え上げる。

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    TCK Workshopの無料学習相談では、お子さんの英語力や志望分野に合わせた最適な国内大学の英語学位プログラム選定と受験戦略を個別提案しています。海外在住中の受検準備から出願書類の作成まで、プロの学習アドバイザーが無料で親身に診断いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

    国内大学の英語学位プログラムとは?増加の背景と基礎知識

    坂井先生

    英語学位プログラムは、英語が得意な生徒にとって素晴らしい選択肢ですが、大学によって得意とする分野やキャンパスの雰囲気が大きく異なります。まずはプログラムの全体像とご自身との相性を正しく把握することから始めましょう。

    国内大学の英語学位プログラムとは、入学から卒業までに必要な単位のすべて、または大半を英語で開設された授業で修得し、学士号を取得できる教育プログラムを指します。従来は日本語での講義が主流でしたが、帰国生や留学生の受け入れ体制が整い、日本にいながら海外大学と同等の学習環境を得られるようになっています。

    英語のみで学位を取得できるプログラムの仕組み

    英語学位プログラムの最大の特徴は、英語を使って専門知識を深められる点にあります。授業はもちろん、テキストの読解、レポート作成、プレゼンテーション、卒業論文の執筆まで、学術活動の全工程が英語で行われます。

    出願にあたっては、日本の一般的な学科試験(国語や社会など)ではなく、TOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力テストのスコア、SATやACTなどの共通試験の成績、国際バカロレア(IB)のスコアなどが評価対象となります。また、海外の学校制度に合わせて9月入学枠を設けている大学も多く、帰国時期や高校の卒業時期に応じた柔軟な進学設計が可能です。

    国公立・私立別に見る主な大学とプログラムの特徴

    英語学位プログラムは、どの大学でも同じようなカリキュラムを提供しているわけではありません。大学ごとに強みを持つ学問領域が異なり、大きく分けると「理工・農学系」「リベラルアーツ・国際教養系」「社会科学系」などに分類されます

    理工系や課題解決型に強い国公立大学

    国公立大学における英語学位プログラムの多くは、特定の専門領域、特に理工系や農学系、先端技術分野に特化している傾向があります。

    大学名対象学部・プログラム特徴・教育内容
    名古屋大学全学英語教育プログラム(G30)工学部・理学部英語での高度な専門教育を実施しています。
    九州大学共創学部、工学部・農学部英語コース複合的な学びや理工・農学分野を英語で学べます。
    大阪大学人間科学部(HUS)、理学部プログラム人間科学や理学分野での専門教育を提供しています。
    筑波大学地球規模課題学位プログラム(G30)地球規模の課題解決を目指す体験・課題解決型の教育を展開しています。
    秋田国際教養大学(AIU)国際教養学部すべての授業を英語で行うリベラルアーツ教育を追求しています。

    国公立大学は入学ハードルや求められる学術水準が高いものの、最先端の研究設備と手厚い教授陣のもとで学べる点が大きな魅力となっています。

    多彩な専攻と高い就職実績を誇る私立大学

    私立大学では、リベラルアーツ教育や国際社会科学を中心に、非常に多種多様なプログラムが展開されています。

    大学名対象学部・プログラム特徴・教育内容
    早稲田大学政治経済学部、社会科学部、国際教養学部(SILS)など(計6学部)多種多様な学部で英語学位プログラムを開設しています。
    慶應義塾大学経済学部(PEARL)、総合政策学部・環境情報学部(GIGA)独自の選考基準と高い専門性を備え、非常に人気を集めています。
    上智大学国際教養学部(FLA)、SPSFキリスト教精神に基づく奉仕の視点と、国際性の高い教育を提供しています。
    国際キリスト教大学(ICU)アーツ・サイエンス学科自由度の高いリベラルアーツ教育のもと、柔軟に専攻を選択できます。
    法政大学グローバル教養学部(GIS)少人数制による質の高いリベラルアーツ教育を実施しています。
    立命館大学グローバル・リベラルアーツ学部(GLA)海外大学との連携を含む、グローバルな学びを展開しています。
    立命館アジア太平洋大学(APU)アジア太平洋学部、国際経営学部など多国籍なキャンパス環境で、国際感覚を養う教育を行っています。
    明治大学国際日本学部日本の文化や社会を英語で発信・研究するユニークな学びが特徴です。
    山梨学院大学国際教養学部(ICLA)少人数環境で国際的な教養を深めるプログラムを提供しています。
    坂井先生

    慶應のGIGAやSFCなどの選考では、志望理由書(Essay)の内容が合否を大きく左右します。「なぜその大学で研究したいのか」という軸を、過去の実績と結びつけて論理的に伝える準備が必要です。

    英語学位プログラム卒業後の進路と就職における強み

    英語学位プログラムの卒業生は、国内外の多様な分野で活躍しています。英語力と専門知識、そして異文化適応能力を兼ね備えているため、就職市場においても非常に高い評価を得ています

    主要な就職先としては、外資系コンサルティングファーム、投資銀行、IT大手企業、日本のグローバル展開企業や大手総合商社などが挙げられます。例えば、法政大学GISが公表している2024年度のデータによると、就職希望者の決定率は98.4%という極めて高い水準を記録しています。また、ゴールドマン・サックス、三菱商事、Amazonといったトップ企業への内定実績を持つ卒業生も数多く存在します。

    海外の大学に進学した場合と比べ、日本の大学の就職支援窓口やOB・OG訪問ネットワークをフル活用できる点も、国内の英語学位プログラムを選ぶ大きなメリットです。9月卒業の場合でも、企業の採用活動の柔軟化が進んでいるため、スムーズにキャリアを開始することができます

    英語学位プログラムに向いている生徒の特徴とメリット

    英語学位プログラムは魅力的な選択肢ですが、すべてのお子さんにとって最適な環境であるとは限りません。プログラムの特性にマッチする生徒の特徴を整理します。

    思考言語が英語であり、日本語での学力証明に不安がある場合

    海外生活が長く、思考や記述の基本言語が英語になっている生徒にとっては、最も力を発揮しやすい環境です。日本の一般的な高校カリキュラムに基づいた受験勉強を行うことなく、これまでの現地校やインターナショナルスクールでの学び(SAT、IB、GPAなど)をそのまま評価してもらうことができます

    また、「日常会話レベルの日本語は話せるが、日本語で小論文を書いたり難しい専門書を読んだりするのは不安」という場合でも、英語学位プログラムであれば学力的なハンディキャップを感じることなく大学教育を受けることができます。

    日本国内での就職や学費・生活コストの抑制を目指す場合

    海外の主要大学(特に欧米圏)への進学は、近年の為替変動や物価高騰の影響もあり、学費および生活費が非常に高額になるケースが増加しています。国内の英語学位プログラムを選択することで、渡航費や滞在費をはじめとする留学費用を幅広く抑えることが可能です。

    将来的に日本国内での就職を考えているご家庭にとっても、日本のカルチャーや企業風土に触れながら学べる点は安心感に繋がります。

    進学前に知っておくべき注意点とギャップ

    出願を決定する前に、英語学位プログラムならではの注意点や限界についても正しく理解しておく必要があります。

    英語力を伸ばす目的での進学は危険

    最も注意すべきなのは、「英語が話せるようになりたいから」「英語力を鍛えたいから」という理由で英語学位プログラムを選択することです。講義や課題はすべて英語で行われるため、入学時点で既に英語で論理的に思考し、レポートを執筆できるレベルの基礎学力が完成していることが前提となります。

    英語力そのものが発展途上の段階で入学してしまうと、日々の講義理解や課題提出に追われ、単位の修得自体が難しくなってしまうリスクがあります。

    坂井先生

    「英語力を伸ばすために英語学位プログラムに入る」という考え方は避けましょう。大学は英語を学ぶ場所ではなく、「英語で専門分野を勉強する場所」だからです。

    キャンパス外の生活環境と専門分野の制限

    キャンパス内や講義中は高度な英語環境が保たれているものの、一歩大学の外に出れば当然ながら日本語中心の社会となります。海外大学のように「24時間完全に英語漬けの環境」に身を置けるわけではない点には留意が必要です。

    英語学位プログラム合格に向けたTCK Workshopの指導とサポート

    国内大学の英語学位プログラムの入試は、出願資格の取得からエッセイの執筆まで、一般的な学科試験とは異なる高度な準備が求められます。TCK Workshopでは、帰国生受験や国際試験に精通したプロ講師陣が、生徒一人ひとりに合わせた完全マンツーマン指導を提供しています

    TOEFL・SAT・IB対策から志望理由書(Essay)の徹底指導

    出願時の大きなハードルとなるのが、TOEFL iBTやSAT、IBといった外部試験のスコアメイクです。ETSの公式ガイドラインやCollege Boardの評価基準を熟知したバイリンガル講師が、目標スコア達成に向けた効率的な解法と個別スケジュールを作成します。

    また、合否を大きく左右する志望理由書(Essay)の作成においては、大学側が求める「自己のバックグラウンドと研究意欲の整合性」を明確に言語化できるよう、ブレインストーミングから文章表現のブラッシュアップまで丁寧に指導します。

    オンライン完全マンツーマンと特別講座の活用

    TCK Workshopでは、時差のある海外在住のお子さんでも安心して受講できるオンライン完全マンツーマンレッスンを実施しています。また、レギュラー授業に加えて、長期休み(夏休み・春休みなど)には短期集中のTOEFL対策講座やSAT対策講座を開講しており、短期間でのスコアアップを強力にバックアップします。

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    まとめ

    • 国内大学の英語学位プログラムは、講義や研究をすべて英語で行い学位を取得できる制度であり、国公立・私立ともに設置が進んでいる。
    • 国公立大学は理工系や課題解決型に強みがあり、私立大学は多彩なリベラルアーツや高い就職実績が魅力である。
    • 英語で思考・学習できる生徒や、国内での就職・費用面を考慮するご家庭に最適な進学ルートである。
    • 「英語力を伸ばすため」の進学は避け、入学前にTOEFLやSATなどで十分な英語運用能力と学力を身につけておく必要がある。
    • 出願には戦略的なスコアメイキングと質の高い志望理由書(Essay)が不可欠である。

    TCK Workshopでは、国内大学の英語学位プログラムを目指すお子さんの学習状況に合わせた個別相談を実施しています。志望校選びから出願対策、各種資格試験のスコアアップまで、プロの学習アドバイザーが最適なロードマップをご提案いたしますので、まずは無料学習相談へお気軽にお申し込みください。