はじめに――茗溪学園中学校高等学校について

茗溪学園中学校高等学校「世界的日本人」を育成することを理念に、1979年に創立されました。

茗溪学園中学校高等学校は創立以来、40年以上、帰国生を受け入れてきました。

35カ国以上から帰国した生徒が集まり、全体の15%以上を帰国生が占めています。

国際教育に力を入れ、英語の学園案内パンフレットがあるなど、帰国生に対して様々な取り組みをしています。

今回は、その中でも茗溪学園中学校国際教育、海外大学も含む大学進学実績、帰国生におすすめな入試方法についてまとめましたので、ぜひ、興味のある方は最後まで読んでみてください。

茗渓学園中学校の国際教育とは?

茗溪学園中学校は、帰国生のために帰国生支援室英語特別クラスがあります!

具体的にそれぞれのクラスでどのようなことがされているかみてみましょう。

国語に自信がなくても安心!帰国生支援室

茗溪学園中学校では、帰国生の悩みや不安を理解し、より安心して学校生活を送るため、多くの帰国生が自信のない、国語のサポートをしてくれます。

「国語特別クラス(中1)」では、グローバルコースAO入試(入試の詳細は以下)の合格者のうち、特に日本語の支援を必要とする生徒のために、週4時間、少人数の国語授業が設けられます

国語だけではなく、理科や社会の支援もしてくれるそうです!

「放課後国語補修(中2以上)」は有料ですが、編入試験A方式合格者は週1回、1時間40分の補修をしてくれます。

「長期休暇中特別授業(中1帰国生+中2以降編入生)」では、日本語で学ぶのが少し難しいとされる、歴史、地理などの特別授業があります。

このようなサポートがあると、お子様も親御さんもとても安心できますよね!

英語が維持できる英語特別クラス

せっかく英語を海外で大変な思いをして身につけたのに、日本に帰国して忘れてしまったらもったいないですよね!

帰国してもう一つ心配な点の「英語の維持+向上」は、茗溪学園中学校英語特別クラスで解決できます!

このクラスでは、英語のレベルが高いとされた生徒が、中学校の3年間、一般の生徒とは別の特別クラスで英語を学ぶことができます。

ここでは、アメリカの中学校で実際に使われているテキストを使用して、英語だけでなく、様々なことについて勉強します。

英語特別クラスG1クラスG2クラスとさらにレベルが分けられています。

  • G1クラス:英検2級以上
  • G2クラス:英検3級〜準2級

生徒の英語力をみて、クラス分けがされます。レベルの選別は、

  • グローバルコースAO入試合格者は全員G1クラス
  • 以外の希望者は選抜試験(10分リスニング+60分筆記)

でレベル分けされます。他にも、

  • 留学生を積極的に受け入れている
  • (高校)国際バカロレアディブロマプログラムの導入
  • 多彩な留学プログラム

など、茗溪学園中学校では国際教育に力をいれています!

海外大学も多い!茗溪学園の大学進路実績について

茗溪学園の生徒がどのような大学に合格しているか気になる方、以下、2020年度の卒業生263名の結果をまとめました。

国公立大学68名
早慶上理ICU84名
他私立大学540名
海外大学42名
一般生6名
IB生36名

国立大学や私立大学の難関大学だけではなく、海外大学への合格者がいるのは、茗溪学園のグローバル教育の強さがわかりますね!

海外大学への進学者の2019年4月までの累計は97名と、日本の学校ではとても多いです。

このように、将来の選択肢が国内外問わず、広がるという点でも、茗溪学園はとても魅力的な学校だと思います!

他にも、海外大学のどの大学に合格しているか留学生の大学進学実績にも興味のある方は、下記ホームページをご覧ください。

茗渓学園中学校の受験情報について

以前では、海外在住期間が決まっており、海外で英語力が身についた人のみを対象者にしていましたが、今では日本のインターナショナルスクールに通っていた生徒や小学校入学前に帰国しても英語力を維持ている生徒も対象者となりました。

偏差値50-52の茗溪学園グローバルコース入試、英語資格入試、帰国生入試、海外生特別選抜入試についてまとめました。

グローバルコース入試

2015年から始まったグローバルコースでは、

  • 英語を維持・向上したい生徒
  • または高校でIBプログラムに興味のある生徒

を対象としています。

「英語特別クラス」以外では、他の生徒と同じ通常の授業となります。

試験英語エッセイ(50分)+面接(15分)
英語エッセイ300語の英文読解問題、それに関するエッセイB4、1枚程度の筆記(文法やリスニング問題なし)
面接本人面接後、保護者同伴
英語力の目安英検2級程度
日本語力の目安日本語の授業に問題なく参加できる人

英検2級とありますが、これはあくまでも最低ラインです。受験競争を考えると、できれば準1級を取得しておくべきでしょう。

小学生での準1級取得ができれば、茗渓学園中学校に限らず、レベルの高いその他の難関校への挑戦も可能です。

ただし、小学生での準1級合格は実際には難しく、挑戦するにあたり、小学生ではなじみのないトピックが出題されるライティング部分を特に対策していくことが大切です。そう考えると、お子様の苦手なところをピンポイントで指導できる個別指導がぴったりです。英検対策でお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

英語資格入試

試験国語(50分)+算数(50分)+面接
面接本人面接+帰国生、寮生の場合保護者同伴面接も
出願資格①〜③いづれかをに該当する。
①英検準2級以上
②TOEFL Junior® 645点以上
③ TOEFL Primary® 212点以上

この入試で受けたい方はTOEFLと英検対策が必要ですね!

英検準2級以上とありますが、これはあくまでも最低ラインです。

受験競争を考えると、最低でも英検2級、できれば準1級を取得しておくべきでしょう。

帰国生入試

こちらの入試は、主に海外において日本人学校に通われていた方のために入試と言えるでしょう。

試験科目に英語はなく国語と算数の対策が必要となります。

試験国語(50分)+算数(50分)+面接
面接本人面接後、保護者同伴
出願資格①〜③いづれかに該当する。
①出願時から6年前〜現在のうち:3年以上の海外在留期間
②出願時から4年前〜現在のうち:2年以上の海外在留期間
③出願時に現地校か国際校に1年以上在学した方

海外生特別選抜入試

茗渓学園中学校の入試は、海外現地入試ですが、新型コロナウイルスの影響で筆記試験も面接もオンラインになりました。

海外生特別選抜AC入試出願資格:①②いずれか
①海外の学校で6年の課程を修了+見込みの方
②全日制日本人学校小学部を卒業見込みの方
グローバルコース方式試験内容
英語エッセイ(50分)
算数(50分)
日本語面接(本人面接後、保護者同伴)
帰国生方式試験内容
国語(50分)
算数(50分)
日本語面接(本人+保護者同伴の同時面接)
※語学試験の結果がある場合提出
海外生特別選抜MG入試英語エッセイ(50分)のみ

英語エッセイのみの試験もありますが、茗渓学園中学校の多くの試験では「算数」が必要になります。

「受験算数」は、日本語補習校や日本語学校に通っていても、基本的に学ぶことができません。

  • 「近くに受験に対応できる塾がない…」
  • 「どんなテキストを使って勉強すればいいかわからない…」

など、海外にいながら受験勉強をするのは大変です。

海外での受験勉強にお悩みの場合は、ぜひお気軽にわたしたちにご相談下さい!

一緒に学校選びや、合格するためのプランを考えましょう。

茗渓学園中学校のまとめ

茗渓学園中学校はいかがでしたか?

さすが、茗溪学園中学校高等学校は、歴史の長い帰国生受け入れ校であるため、帰国生のために様々な対策をしていますね!

英語の維持向上、そして日本語のサポートがあり心強いと思います。

また、海外の大学に進学したいと考えている方にも、魅力的な学校だと思います。