年が明け、最終学年の皆さんはそろそろ2年間のIBカリキュラムの大詰めに入っている頃でしょうか。学校によっては、Mockと呼ばれる、最終試験の模擬試験を実施するところもあるかもしれません。
今回は、Mockを控えた受験生の皆さんに向けて、試験を効率的かつ効果的に乗り切る上で重要となるマインドセットをご紹介します。
参考までに、私のIB DPの最終学年時になにをしていたのか、タイムラインで掲載しておきます!
Mock Examで意識すべきポイントは?
Mockは、通常5月(一部は11月)に行われるIBの最終試験に備えた、各学校で実施される模擬試験のことです。本番と同じ時間配分でそっくりの問題用紙が使われ、IB DPを履修している生徒にとってはまさに最終試験の予行練習となる絶好の機会です。
Mockを最終試験の対策としてもっとも有効に活用するために意識したいポイントはズバリ!以下の3つです!
- 得意・不得意な分野や単元を明確にする!
- Predicted Scoreは伸びしろインディケーター!
- 「試験の魔物」に慣れる!
得意・不得意な分野や単元を明確にする!
Mockの対策方法は、最終試験の対策と大きく変わるところはありません。ただ、初めての経験であることから「範囲が広すぎてどこからやればいいかわからない」「具体的に何をすれば得点アップにつながるかわからない」という悩みを抱えている人は多いのではないのでしょうか。
まずは、シラバスを参考にしながら自分が得意だと言える分野と、不得意な分野をはっきりさせることが鍵です。
しかし、ここで一つ、気をつけるべきことがあります。
それは「自分では得意だと感じているのにハイスコアが取れない」という現象をなるべく避けるということです。
具体的には、自分なりに理解しているつもりでも点数に結びついていないものは、好きかもしれませんが得意とは言えません。得意の基準は、好き嫌いという主観的な情報だけでなく、授業の理解度合いや実際の単元ごとのテストの点数など客観的な事実も考慮しながら、総合的に判断しましょう。
Predicted Scoreは伸びしろインディケーター!
Mockを受験すると、「最終試験でだいたい何点ぐらい獲得できるか」という目安の点数が発表されます。
これがいわゆる「Predicted Score」と呼ばれるもので、これで良いスコアが出るかどうかというところに、とても大きなプレッシャーを感じている皆さんも多いのではないでしょうか?(※海外大学を受験する場合は、Predicted Scoreで入学の合否が判断される場合もあるので注意が必要です。以下は、日本国内大学受験生向けのメッセージです。)
たしかに、Mockでの評価は、Predicted Scoreを左右すると言われています。
ただ、Predicted Scoreは、Mockだけではなく各科目のIAやTOK/EEの出来栄えを見て判断されますし、「あくまでも最終スコアの目安」であって、確定された点数ではありません。
Mock時点での自分の立ち位置を知り、最終試験までの伸びしろを表すインディケーターと考えましょう。
「最終試験にむけて、やるべきことがはっきりわかってよかった!」と思って、最終試験に向けて準備をしていくだけです。
「試験の魔物」に慣れる!
たとえ模擬試験といえど、会場には本番さながらの緊張感が漂うものです。
どんな試験にも「魔物」がひそむと言われますが、本番でも自分の実力が発揮できるよう、その魔物に慣れることもいい経験です。
緊張しやすい人は、呼吸を整えて。なんでも焦ってしまう人は、ゆっくりと落ち着いて。
Mockは、自分が試験という特別な場において犯しやすいミスや陥りやすい失敗に気づかせてくれるチャンスでもあります。
これもさきほどのPredicted Scoreと同じです。「わたしって案外緊張しちゃうんだ」「え、普段ならこんなミスしないのに」というポイントで「最終試験前に意識できるチャンスがあってよかった!」と思って最終試験にのぞめば良いのです。
さいごに
今回は、Mockを乗り切り、最終試験まで有効的に活用するために意識すべきことをお伝えしました。
- Mockとシラバスを使用して自分の得意と不得意を明らかにしよう!
- Predicted Scoreは伸びしろインディケーター!これを基に最終試験までに何をすべきかを考えよう!
- 試験という特別なコンディションに慣れよう!緊張の度合いなど、自分の特性を認識することも重要!
あまり意気込みすぎず、しかしできる限りの準備は尽くして、体調を整えてのぞんでください。