はじめに――國學院大學久我山高校について
國學院大學久我山中学高等学校(以後、國學院大學久我山高校)は、東京都杉並区に位置する中高一貫校です。
優先進学先でもある國學院大學と連携して、男女共に豊かな教育が受けられるようなプログラム作りを掲げています。
グローバル社会の中でも、日本人としてどうあるべきか、どういった人間であるべきかを意識した教育を進めている國學院大學久我山高校。スローガンに「忠君孝親」 「明朗剛健」 「研学練能」を掲げ、生徒にさまざまな経験をさせるべく、コース分けも細かく、充実したものとなっています。
コロナ禍でインターネットの説明会や出願、入試などが多くなる中、帰国生入試に向けての学習準備や、環境面で心配なことも多いのではないかと思います。
今回は、國學院大學久我山高校の
- 学校生活
- 大学進学実績
- 入試情報
についてまとめて紹介していきます!
國學院大學久我山高校の学校生活
では、まずは國學院大學久我山高校の学校生活からみていきましょう。
國學院大學久我山高校の中高一貫コースでは、中学1年次から細かくコース分けがされていて、一人ひとりの目標に合わせた学習計画を立てることができるようになっています。最大の特徴は、女子部・男子部と大きくコースの種類が分かれ、そこから目指す進学先別でさらに授業コースが分かれているところでしょう。
コースを以下の表にまとめてみました。
STクラス | 男女共にあるコースで、東京大学、東京工業大学、一橋大学などの最難関国立大学や、医学部の合格を目指す特進クラス。 |
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男子一般クラス | 男子部特有のコースで、じっくりと、しかし着実に実力をつけ、国公立大学・早慶上理・G-MARCHなどの大学合格を目指すクラス。 |
Cultural Communicationクラス | 女子部特有のコースで、グローバル・スタディーズ教育を中心とした、留学生との交流、リサーチ・プレゼンの経験を積んで、海外大学などを含めた学校への進学を目指すクラス。 |
残念なことに、高校からの入学生(高入生)はこれらの中高一貫コースに入ることはできませんが、高入生には高入生用のカリキュラムが用意されているようです。ここからは、そんな國學院大學久我山高校の高校入学生のコース説明、それからこちらの高校における学習支援について紹介します。
高校入学生
高校からの入学生は、一般入試、推薦入試、帰国生入試のどれかを受けて入学します。以前は出願時に文系コース・理系コースのどちらかを選んで受験するという方針を取っていましたが、2022年度からは、1年次のカリキュラムを統一し、高2進級時に文理の選択をする方針となりました。まずはしっかりとバランスよく授業を受けて、自分の将来に合った進路はどちらなのか1年間じっくりと考えることが出来ます。
国語と英語の授業では、ただ語学の勉強をするだけではなく、その裏にある文化の理解を推し進め、国際社会の中で生きる人として「言語」とどう向き合うべきかを考えていきます。
数理、社会科以外にも、
- 技術・家庭
- 保健体育
- 芸術
などの科目がありますので、幅広く学べる環境が整えられています。
最近では情報という科目もあり、変化の激しい社会についていけるよう、Googleスプレッドシートの使い方やデータの見方、分析の仕方など、社会に出てからも役に立つ基礎知識を教わります。
基礎の5科目以外にも幅広く学べるのは勉強のモチベーションにも繋がりますし、視野を広く持つという意味でも重要なポイントになるかと思います。
学習支援
國學院大學久我山高校では、さまざまな学習支援が用意されています。
添削指導
進路がより明確になる高等部では、基礎学力の定着と向上を目指して各教科・各教員が大学受験を意識した「添削指導」を実施しています。一人ひとりと向き合った個別指導で、的確な学力向上を図ります。
夏期講習
全学年を対象とし、約160の講座を開いて校内で夏期講習を行っています。基礎・基本を復習する指名制の講習や、一歩進んだ発展的な内容を学ぶ希望者制の講習など、個人のレベルに合った講習を受けることが可能です。
校内校外合宿講習
高校1年・2年の成績上位者を対象とした校内合宿講習や、高校3年生を対象とした文理別の校外合宿講習が用意されています。特に後者では受験前の最終調整を行いますので、大学受験に向けてしっかりと勉強することが可能です。
また、1年生は文理適性検査、2年生は学部学科適正検査を受けることになっており、進路について悩んでいる人も、しっかりと自分に合ったコースは何か見極めることが出来るのではないでしょうか。
大学模擬授業
高校2年次の生徒を対象とし、國學院大學をはじめとした大学の先生方をキャンパスに招き、さまざまな学部学科の講義を体験します。高校とは違う大学の「学問」を体験することで、その奥深さを学び、学習意欲を高めることが目的です。
大学受験に向けての対策だけでなく、日頃の勉強なども、添削指導や夏期講習を通してしっかりと支援してもらえるのは、お子さんも保護者も安心できますね。
英語教育
さて、帰国したばかりの方でも、帰国してから数年が経過している方でも、英語力の維持と向上は常に意識していたいものですよね。
國學院大學久我山高校の英語教育では何が学べるのでしょうか?
まず、基本的な英語教育では、中高一貫コースの中学段階で「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく学習しています。高等部では、語学研修などの機会が用意されており、帰国後もそうした研修で得た自信や積極性を活かして活動を行っている生徒が大勢います。
大学受験が近くなる後期の学習では、入試用の演習も充実しており、
- 外国人講師による英作文授業
- 丁寧な添削指導
を受けることができます。
女子部の教育では【国際理解】というテーマがより重視されていて、日本の伝統文化に根ざした異文化交流に重きをおいています。
イングリッシュサマーキャンプや、グローバルリーダーワークショップなど、国の留学生や、多様な文化と触れあうことで、日本の文化に対する理解を深め、他文化に対する理解も促します。
国際社会の一員としての意識を育み、広い視野を身につけることのできるプログラムは、お子さんの成長にとって、とても良い機会になるのではないでしょうか?
- 中高一貫コースでは、レベルに合わせて細かくコースが分けられている
- 高入生は中高一貫コースの細かく分けられたクラスに入ることは出来ない
- 個別の添削指導や夏期講習など、充実した学習支援
- 文理適性検査や学部学科適性検査、大学の模擬授業など、自分の進路について考える機会が多く用意されている
- 語学研修や大学入試英語の問題演習なども用意されているので英語力の維持・向上が図れる
国際理解教育に力を入れ、英語を使う機会が多数用意されている國學院大學久我山高校ですが、帰国生入試では、英語に加えて面接および国語・数学の筆記試験が必須科目となっています。長く海外に滞在していた方にとって、日本の受験数学・国語は特にハードルが高いものになりがちです。
弊社TCK Workshopでは、経験豊富な講師が皆さまの学校選びから試験対策、入学後の学習生活までしっかりとサポートさせていただきます。まずは無料学習相談から、是非お気軽にお問い合わせください!
國學院大學久我山高校の大学進学実績
次に、國學院大學久我山高校の大学進学実績をチェックしてみましょう。
國學院大學久我山高校では、毎年多くの国公立大学、難関私立大学の合格者を送り出しています。
以下は過去の主な合格学校です。(現役合格)
- 東京大学
- 一橋大学
- 京都大学
- 東京都立大学
- 早稲田大学
- 慶應大学
- 東京理科大学
- 國學院大學
國學院大學久我山高校は國學院大學への推薦制度があり、毎年文学部・経済学部・法学部・神道文化学部・人間開発学部へ、1~15名ほどの生徒を【優先入学推薦制度】で受け入れています。
國學院大學久我山高校の入試情報
最後に、國學院大學久我山高校の入試情報を確認しましょう。
幅広い教育科目や学習支援の機会を整えている國學院大學久我山高校の入試制度とはどのようなものでしょうか。
ここでは帰国生入試の情報をまとめていきます。
出願資格
出願に必要な資格、条件は以下の通りです。
(2022年春入学用の入試情報を参考にしています)
- 入学予定の年の3月に日本の中学校、またはこれに準ずる海外の学校を卒業見込みのこと。
- 保護者に伴う海外在留期間が1年以上あり、2019年4月以降に帰国、または帰国予定であること。
- 國學院大學久我山高校の教育を支障なく受けられること。
提出が必要な書類は各種ホームページからダウンロード可能です。
試験科目
入試の試験科目は以下の通りです。
試験科目
試験科目 | 国語・英語・数学(各100点・各50分) 面接(本人・保護者別) |
帰国生入試でも、他と変わりなく国語と数学の筆記試験を受験します。海外のカリキュラムで勉強してきたお子さんにとって、日本の国語や受験数学を独学で勉強するのは難しいかもしれません。
TCK Workshopであれば、日本と海外、両方のカリキュラムに精通し、高校受験科目の指導経験も豊富な講師がたくさんいます。英語の資格対策も、もちろんしっかりサポートします。
國學院大學久我山高校の受験を検討されているのであれば、ぜひ下記の無料相談フォームから、お気軽にご相談ください。
國學院大學久我山高校のまとめ
國學院大學久我山高校では文系、理系とバランスよくさまざまな教育プログラムを経験することができ、学校内の学習支援も充実しています。
留学や語学研修プログラム、英語教育や、国際社会の一員としてどのような意識で活躍すべきかを考えるきっかけなど、学生としても、グローバル社会の一員としても、大きく成長できる環境です。
しかし、せっかく用意されいる学校の学習機会も、授業に追いつくだけで精いっぱいとなってしまうと有効に利用することは難しいかもしれません。せっかく豊富にある講習の選択肢も、指名講習だけで終わってしまっては勿体ないですし、どうせなら学校の勉強には余裕を持たせて語学研修などのチャンスもフル活用していきたいところです。学校に備えられたリソースを最大限に利用するため、余裕を持って学習ができるよう、入学前からしっかりと準備を進めておきましょう!