横浜女学院中学校・高等学校は、神奈川県横浜市の中区に位置する、中高一貫の女子校です。

教育の中心にはプロテスタントのキリスト教精神があり、「愛と誠」を校訓に、学習指導、共生教育、キリスト教教育の3つをバランスよく進めています。

さらに、「英語「を」学ぶから英語「で」学ぶ」に注目した国際教育は、生徒の英語力と国際感覚をしっかりと育てています。帰国してからのお子さんも、自分自身の海外体験を振り返り、さらに成長することもできるでしょう。

しかし、新型コロナウイルスの影響で学校説明会の頻度や、キャンパス見学の機会も減る中、情報集めやお子さんの学習支援に関して不安を抱える人も多いかと思います。

今回は、以下の3点についてご紹介します!

横浜女学院高等学校の特徴
  1. 学校生活
  2. 英語教育
  3. 入学試験

横浜女学院高等学校の学校生活

横浜女学院高等学校は、教育方針として【キリスト教教育】【学習指導】【共生教育】の理念と、【基礎期】【展開期】【発展期】のステージに沿って、校訓である「愛と誠」の人間教育を行います。

部活動も活発的に行なっていて、運動部や文化部と、種類も豊富にあります。

高等学校のカリキュラムは、生徒の理解をどれだけ深めることができるか、を重視して、ただ規則やパターンを覚えるのではなく、応用問題等もしっかりとこなせるようにしています。

ここでは、そんな横浜女学院高等学校の学習支援と、高等学校の教育の特色について紹介していきます!

横浜女学院高等学校の学習支援

横浜女学院高等学校の学習サポートには、どのようなものがあるのでしょうか?

オリジナルテキスト例えば数学の授業では、オリジナルテキストを使用してパターン練習を繰り返し、他にも希望制の補習や、指名制の補習の機会を設けています。基礎力の定着から、大学入試に向けた準備までの内容をカバーしているので、生徒一人ひとりがどのレベルにいても、しっかりとサポートを受けることができます。
校外学習校外学習では、オリジナルのサブノートの活用して、調べ学習の基礎を身につけます。
学習センター生徒は学習センターを利用することもでき、自習スペースとしてだけではなく、大学生のチューターのアドバイスも受けることができ、勉強のコツや進路についての相談もできます。また、大学生のチューターと生徒会の協同企画、「目標設定プログラム」を実施していて、進路の可能性や実現を目指します。
オリジナル手帳横浜女学院高等学校では、見開きで1週間の予定が書き込めるオリジナル手帳を全生徒に配布しています。毎週の目標や、定期試験までの日数、平日・休日のTo Doリストなどを書き込むこともできて、生徒一人ひとりの学習計画能力を高めます。

横浜女学院中学校・高等学校の高等部について

横浜女学院の高等学校の教育は、基礎からさらに一歩踏み込んだ学習を進めます。

国語 中学校の3年間でつけてきた基礎の国語理解力を伸ばし、「言語力」を意識した学習を進めていきます。難易度の高い文書の読解や、積極的な意見の発表に発展させていきます。
理科探求」「理解」「活用」の三つのステップを大切にしていて、化学基礎、物理基礎、生物基礎を必修とした上で、文系理系関係なく「科学的な視点」を育成していきます。
社会考え・判断する力」を育成するために知識の定着を図ります。その際には、「国名カルタ」や「新聞制作」などの活動を通じて獲得をしていきます。また、デジタル教科書を導入し、効果的に学習していきます

何事も、楽しめるような要素を加えながら、生徒の学習意欲を刺激して、無理することなくワンステップ上の学習を進めていきます。

科学的な視野」はある種のクリティカル・シンキングです。冷静に物事を見つめ、しっかりと考えて自分の観察をまとめ、解釈を広げます。高校を卒業しても、ずっと役立つスキルをここで学ぶことができるのは、お子さんにとっても大変嬉しいことですね!

横浜女学院高等学校の英語教育

横浜女学院高等学校の英語教育は、「読む・聞く・話す・書く」の4技能に、「考える力」を加えた5技能を伸ばすカリキュラムとなっています。

身近なテーマから実在する国際問題に対し、キリスト教の精神とESD的価値観(持続可能な開発のための教育)に基づく当事者意識を持ち、任務を英語で遂行できる機能的言語能力を育成します。

また、身近な経験からグローバルな視点などのテーマについて英語で自分の意見を述べることを学びます。

日本語では、「起承転結」が基本ですが、英語では、「結論-根拠-まとめ」の流れで意見を述べます。これを繰り返し練習し、学ぶことで、論理的な伝達力と修辞法を体得します。

このような英語スキルは、大学に入っても社会人になっても、英語を使う上で必要不可欠なものとなっています。ここでしっかりそのスキルを磨けるのはありがたいですね!

横浜女学院高等学校の大学進学情報

さて、充実した学習支援や、ハイレベルな英語教育のもとで学んできた生徒たちは、どのような大学に進学していくのでしょうか?

横浜女学院高等学校の大学進学情報
  • 東京工業大学
  • 東京外国語大学
  • 東京藝術大学
  • 横浜市立大学
  • 早稲田大学
  • 慶應義塾大学
  • 上智大学
  • 国際基督教大学
  • 青山学院大学
  • 立教大学
  • 明治学院大学
  • 多摩美術大学
  • 神奈川大学

横浜女学院高等学校では、高校1年生から参加できる、夏期休業中に行う特別受験対策講座を実施しています。苦手な部分を克服し、レベルアップを図ります。また、特別講師の先生方との情報交換も行い、一人ひとりに合った進路選択をサポートします。

指定校の推薦大学が多いことも特徴で、青山学院大学や国際基督教大学や、立教大学・中央大学・法政大学・学習院大学などの学校、その他多くの女子大学に推薦の枠を設けています。

帰国生入試情報

さて、横浜女学院の高等学校に帰国生として入学したい場合、帰国生入試はどのような募集要項となっているのでしょうか?

募集要項

(2021年度の募集要項を参考にしています。)

横浜女学院高等学校の帰国生入試は:

  • 海外滞在生向けの【Ⅰ型入試(書類選考のみ)
  • 国内滞在生向けの【Ⅱ型入試(書類選考のみ)
  • 海外・国内滞在生向けの【Ⅲ型入試(入学試験式)

の3パターンがあります。それぞれの入試・選考に共通している出願資格は、

共通している出願資格
  • 海外滞在歴1年以上の者。
    • 現在国内に滞在している者は、帰国後3年以内。

になります。では、それぞれの入試・選考によってどのような違いがあるのか、見ていきましょう。

Ⅰ型入試(書類選考のみ)

Ⅰ型入試(書類選考のみ)】の書類選考基準は以下の通りです。

【Ⅰ型入試(書類選考のみ)】の書類選考基準

以下の(1)と(2)のいずれかでアとイの両方を満たすこと。

  1. 文部科学大臣の認定を受けた日本人学校在籍者

(ア) 日本人学校での最終成績が5教科(英数国社理)が、5段階評定の成績の合計で19/25以上。

(イ) 英検準2級以上または、TOEIC500または、TOEFL400(CBT120/iBT40)以上。またはそれに準ずるもの。

  1. 海外の現地校・インターナショナルスクール在籍者

(ア) 学業成績が優秀であること。

(イ) 英検2級または、TOEIC600または、TOEFL450(CBT133/iBT47)以上。またはそれに準ずるもの。

Ⅱ型入試(書類選考のみ)

Ⅱ型入試(書類選考のみ)】の書類選考基準は以下の通りです。

Ⅱ型入試(書類選考のみ)】の書類選考基準

以下の(1)〜(3)のいずれかでアとイの両方を満たすこと。

  1. 国内公立中学校在籍者

(ア) 3年(前期・一学期)の5教科評定が、21/25以上。

(イ) 英検準2級以上または、TOEIC500または、TOEFL400(CBT120/iBT40)以上。またはそれに準ずるもの。

  1. 文部科学大臣の認定を受けた日本人学校在籍者

(ア) 日本人学校での最終成績が5教科(英数国社理)が、5段階評定の成績の合計で19/25以上。

(イ) 英検準2級以上または、TOEIC500または、TOEFL400(CBT120/iBT40)以上。またはそれに準ずるもの。

  1. 海外の現地校・インターナショナルスクール在籍者

(ア) 海外の現地校・インターナショナルスクールでの学業成績が優秀であること。

(イ) 英検2級または、TOEIC600または、TOEFL450(CBT133/iBT47)以上。またはそれに準ずるもの。

Ⅲ型入試(入学試験式)

受験で入学試験が用意されているのは【Ⅲ型入試(入学試験式)】のみとなっています。

【Ⅲ型入試(入学試験式)】の試験科目
  • A方式:国語・数学・作文(日本語)・面接(本人)
  • B方式:国語・数学・英語・作文(日本語)、面接(本人)
  • C方式:英語・作文(日本語)・面接(本人)

入試でしっかりと成績を残すこともできますが、現地校や日本人学校での成績が優秀であれば、英検等の資格をしっかり取って、書類審査のみの受験を受けることも可能です

英検も、準2級や2級以上を求めているのであれば、準1級くらいのレベルをしっかりと取っておいた方が、受験の際も安心できますね。

また、日本の受験科目に慣れていないようでしたら、しっかりとそのための対策を取らないと、かなりの遅れをとってしまいます。

TCK Workshopであれば、日本と海外、両方のカリキュラムに精通し、高校受験科目の指導経験も豊富な講師がたくさんいます。

もし、横浜女学院高等学校の受験を検討されているのであれば、是非お気軽にご相談ください。

まとめ

いかがでしたか?

横浜女学院高等学校では、ひとつひとつの科目や、全体のカリキュラム、学習支援や国際教育がとても充実していて、何より帰国生入試が細かく設定されています

海外の滞在者、国内の滞在者、そして両者も受けられる入試と、幅広く用意されている学校は多くはありません。しっかりと帰国生を受け入れる体制を整えているのが分かるので、お子さんも保護者の方も安心できますね。

しかし、せっかくある学びのチャンスを有効に使いたいのなら、通常の学習支援だけでは心許ないかもしれません。豊富にある選択肢も、追いつくだけで精いっぱい、だったらその機会をフルに活用したとは言い切れませんね。

余裕を持って学習ができるように、入学前からしっかりと準備を進めておいたほうがいいかもしれないですね。

TCK Workshop では、英検1級までのオンライン個別指導を行なっており、日本語・英語での受験対策が可能な講師が多く在籍しています。

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